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そして現在、メリー号では子供達の話をセツと一味が黙って聞いていた。
「ナツキ姉ちゃんがそう言ったら、僕らへの暴力が止んで・・・・!それで、ナツキ姉ちゃんと引き離されたんだ・・・!!僕らはコンテストのエントリーまでは信用できないって、昨日まで捕まってて・・・・!!」
「じゃあ今・・ナツキが無事かはわからねェのか・・・!?」
セツが絶望して尋ねると、子供達は頷いた。
「・・・・おい、お前ら」
ルフィが口を開いた。
「その場所教えろよ・・・!!!」
怒りの形相でルフィは子供達にそう尋ねた。
「こいつらはここで、休ませてもらえるか?・・・・おれが案内する。レーニンの刑務所跡地だろ!?」
セツは怒りに震えながら言った。
「・・・おれは・・・絵を描くしかできねェ・・・!!頼む!麦わら・・・・!!コンテストの賞金全部やる!だから!ナツキを・・・・!おれの家族なんだ・・・!助けてくれ・・・・・・!!」
「ああ。・・・助けたらよ、そいつ、仲間に誘うからな」
ルフィの言葉にセツは頷いた。
「・・・ありがとう、麦わら・・・・!!!」
************
セツは怒る船長とその一味を刑務所跡地に案内した。
「・・・ルフィ、ここって・・・・」
チョッパーがルフィにそう言った。そこは、初日に彼らが訪れた石造の古い塔だった。
「まだあの甘い匂いがする・・・」
「甘い匂い?」
チョッパーの言葉にセツが反応した。
「ああ。・・・なんか蜜みたいな匂いだ」
「!!! ナツキだ・・・・!トナカイ、あんた、ナツキの匂いがわかるのか!?」
「え?あ、ああ。多分」
その会話を聞いて、ルフィはチョッパーと共にナツキを探すことを決める。セツの話によると、レーニンは手練れの部下を何人も雇っているという。
「お、いいな。腕がなる」
「珍しいな。気が合うじゃねェか、マリモ。レディに手を出すような奴ら、一網打尽にしてやる」
ゾロとサンジがそう言って目の前の塔を見つめた。
「・・・行くぞ!野郎共っ!!!」
「「「「おおっっ!!」」」」
ルフィの号令で、一味が一斉に塔の中へ入っていった。
「チョッパー!どっちだ!?」
「・・・こっちだ!下だよ!」
チョッパーに言われるがままルフィはその後を追って地下への階段を下っていく。上の階からは、騒がしい戦闘の音が聞こえてきた。
「・・・・・!近い!!」
鼻をひくつかせ、チョッパーがスピードを上げた。
「ここだ!あ、鍵が・・・」
「"ゴムゴムの"ォ・・・・・!!」
チョッパーが示した先には頑丈そうな鉄の扉があった。
「"銃弾 "っ!!」
ドガーンと大きな音がして、その扉は壊れ、鉄牢の部屋が現れた。
「・・・・・な、何・・・?」
鉄牢の中には、傷だらけで横たわる女がいた。
「!!」
その姿を見て、チョッパーは言葉を失った。
「おめーがナツキか?今出してやるからな!・・・ん?なんでおめー、裸なんだ?」
「来ないで!!」
恐怖に怯えながらナツキは拒絶した。しかし、ルフィがそれを聞く理由はない。
側にあった牢の鍵を見つけると、ガチャガチャと牢を開け、ナツキに近寄った。
「いやっ!!」
「? 助けに来たんだ。怖がんなくていいから・・・」
ガタガタと震えるナツキが、自分を怖がっていると感じ取り、ルフィは慌ててそう言った。
「ルフィ、服、着せてやらないと・・・」
「な!?・・しゃべ・・・!?」
「おう、そうか。おめーの服、どこだ?」
見たことのない不思議な生き物が言葉を発したことに驚いているうちにルフィは当たりを見回す。しかし、服はない。
「おれのでいいか?」
「は・・・・?」
ルフィは徐ろにベストを脱ぎ、ナツキに着せようとした。
「んー、手錠が邪魔だな。これ海楼石なんだろ。辛いよな。外してやるからな」
腕を通せないので、そのまますっぽりととりあえずベストをナツキに被せるルフィ。
「あなたは・・・?」
どうやら自分を救出に来たことを察したことで警戒の色が取れ始め、ナツキはルフィの目を見てそう尋ねた。
「おれはルフィ。海賊王になる男だ」
「・・・・海賊・・・王・・・?」
ルフィがそう言って、ズボンを貸すために脱ごうとした時、扉から敵らしき男が入ってきた。
「な!ここにもいたのか!?どうなってやがる?」
「にししし!!いい服みっけ!!!」
「は!?」
入ってきた男を瞬殺し、ルフィはその男の身包みを剥ぐ。
「こっちの方、布多いしいいだろ。な!」
「あ・・・、うん。ありがとう・・・」
ルフィのベストはなかなかに際どかったので、その申し出をナツキはありがたく受け取った。ルフィはナツキに着せていた自分の服を脱がせ、今度はレーニンの部下の男の服を着せた。未だ手には海楼石の手錠があったため、腕を通せずすっぽりと被ることになったが隠すべきところはしっかりと隠せた。そしてルフィがナツキにズボンを履かせ終えると、チョッパーがタタタっと駆け寄った。
「セツと子供達に頼まれて助けに来たんだ。変な生き物かもしれねェけど、安心してくれ!おれは医者だ!怪我を診せてくれ・・・!嫌なことは絶対にしねェ!」
「!」
目の前のおかしな生き物はナツキの身に何が起きたのかを全て悟ったんだろうと、その言葉で理解した。そしてナツキは聴きなれた名前にひどく安堵し、涙をこぼした。
「セツが・・・!?みんなも、無事なのね・・・!!よかった・・・!!ううっ・・!!」
ボロボロと涙をこぼすナツキをルフィは黙って見つめた。その瞳は怒りで満ちていた。
「安心しろよ!助けてやるからな!ルフィはすげー強ェんだぞ!」
「・・・・・!!」
涙をこぼし、唇を噛みながらナツキはゆっくりと頷いた。
「ナツキ姉ちゃんがそう言ったら、僕らへの暴力が止んで・・・・!それで、ナツキ姉ちゃんと引き離されたんだ・・・!!僕らはコンテストのエントリーまでは信用できないって、昨日まで捕まってて・・・・!!」
「じゃあ今・・ナツキが無事かはわからねェのか・・・!?」
セツが絶望して尋ねると、子供達は頷いた。
「・・・・おい、お前ら」
ルフィが口を開いた。
「その場所教えろよ・・・!!!」
怒りの形相でルフィは子供達にそう尋ねた。
「こいつらはここで、休ませてもらえるか?・・・・おれが案内する。レーニンの刑務所跡地だろ!?」
セツは怒りに震えながら言った。
「・・・おれは・・・絵を描くしかできねェ・・・!!頼む!麦わら・・・・!!コンテストの賞金全部やる!だから!ナツキを・・・・!おれの家族なんだ・・・!助けてくれ・・・・・・!!」
「ああ。・・・助けたらよ、そいつ、仲間に誘うからな」
ルフィの言葉にセツは頷いた。
「・・・ありがとう、麦わら・・・・!!!」
************
セツは怒る船長とその一味を刑務所跡地に案内した。
「・・・ルフィ、ここって・・・・」
チョッパーがルフィにそう言った。そこは、初日に彼らが訪れた石造の古い塔だった。
「まだあの甘い匂いがする・・・」
「甘い匂い?」
チョッパーの言葉にセツが反応した。
「ああ。・・・なんか蜜みたいな匂いだ」
「!!! ナツキだ・・・・!トナカイ、あんた、ナツキの匂いがわかるのか!?」
「え?あ、ああ。多分」
その会話を聞いて、ルフィはチョッパーと共にナツキを探すことを決める。セツの話によると、レーニンは手練れの部下を何人も雇っているという。
「お、いいな。腕がなる」
「珍しいな。気が合うじゃねェか、マリモ。レディに手を出すような奴ら、一網打尽にしてやる」
ゾロとサンジがそう言って目の前の塔を見つめた。
「・・・行くぞ!野郎共っ!!!」
「「「「おおっっ!!」」」」
ルフィの号令で、一味が一斉に塔の中へ入っていった。
「チョッパー!どっちだ!?」
「・・・こっちだ!下だよ!」
チョッパーに言われるがままルフィはその後を追って地下への階段を下っていく。上の階からは、騒がしい戦闘の音が聞こえてきた。
「・・・・・!近い!!」
鼻をひくつかせ、チョッパーがスピードを上げた。
「ここだ!あ、鍵が・・・」
「"ゴムゴムの"ォ・・・・・!!」
チョッパーが示した先には頑丈そうな鉄の扉があった。
「"
ドガーンと大きな音がして、その扉は壊れ、鉄牢の部屋が現れた。
「・・・・・な、何・・・?」
鉄牢の中には、傷だらけで横たわる女がいた。
「!!」
その姿を見て、チョッパーは言葉を失った。
「おめーがナツキか?今出してやるからな!・・・ん?なんでおめー、裸なんだ?」
「来ないで!!」
恐怖に怯えながらナツキは拒絶した。しかし、ルフィがそれを聞く理由はない。
側にあった牢の鍵を見つけると、ガチャガチャと牢を開け、ナツキに近寄った。
「いやっ!!」
「? 助けに来たんだ。怖がんなくていいから・・・」
ガタガタと震えるナツキが、自分を怖がっていると感じ取り、ルフィは慌ててそう言った。
「ルフィ、服、着せてやらないと・・・」
「な!?・・しゃべ・・・!?」
「おう、そうか。おめーの服、どこだ?」
見たことのない不思議な生き物が言葉を発したことに驚いているうちにルフィは当たりを見回す。しかし、服はない。
「おれのでいいか?」
「は・・・・?」
ルフィは徐ろにベストを脱ぎ、ナツキに着せようとした。
「んー、手錠が邪魔だな。これ海楼石なんだろ。辛いよな。外してやるからな」
腕を通せないので、そのまますっぽりととりあえずベストをナツキに被せるルフィ。
「あなたは・・・?」
どうやら自分を救出に来たことを察したことで警戒の色が取れ始め、ナツキはルフィの目を見てそう尋ねた。
「おれはルフィ。海賊王になる男だ」
「・・・・海賊・・・王・・・?」
ルフィがそう言って、ズボンを貸すために脱ごうとした時、扉から敵らしき男が入ってきた。
「な!ここにもいたのか!?どうなってやがる?」
「にししし!!いい服みっけ!!!」
「は!?」
入ってきた男を瞬殺し、ルフィはその男の身包みを剥ぐ。
「こっちの方、布多いしいいだろ。な!」
「あ・・・、うん。ありがとう・・・」
ルフィのベストはなかなかに際どかったので、その申し出をナツキはありがたく受け取った。ルフィはナツキに着せていた自分の服を脱がせ、今度はレーニンの部下の男の服を着せた。未だ手には海楼石の手錠があったため、腕を通せずすっぽりと被ることになったが隠すべきところはしっかりと隠せた。そしてルフィがナツキにズボンを履かせ終えると、チョッパーがタタタっと駆け寄った。
「セツと子供達に頼まれて助けに来たんだ。変な生き物かもしれねェけど、安心してくれ!おれは医者だ!怪我を診せてくれ・・・!嫌なことは絶対にしねェ!」
「!」
目の前のおかしな生き物はナツキの身に何が起きたのかを全て悟ったんだろうと、その言葉で理解した。そしてナツキは聴きなれた名前にひどく安堵し、涙をこぼした。
「セツが・・・!?みんなも、無事なのね・・・!!よかった・・・!!ううっ・・!!」
ボロボロと涙をこぼすナツキをルフィは黙って見つめた。その瞳は怒りで満ちていた。
「安心しろよ!助けてやるからな!ルフィはすげー強ェんだぞ!」
「・・・・・!!」
涙をこぼし、唇を噛みながらナツキはゆっくりと頷いた。