vsゴッド
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「ナツキ!ナツキ起きろ!!」
「・・・ん・・・・・・」
ウソップの声が聞こえ私は目を覚ました。身体中が痛くて悲鳴を上げている。
「よかった!!時間がねェんだ。歩けるか!?」
「うん・・・ゲホ・・・・・・」
「おいおい!大丈夫なのかよ!?」
「大丈夫・・・エネルは・・・?」
みんなボロボロだ。ゾロとロビンと騎士のおじいちゃんはなんとか無事みたい。でもサンジとチョッパーは目覚めない。
「ナツキ、今は急ぎましょう。ここにいても何もできない」
「・・・・わかった・・・!」
怪我人を何とか上層に運んでいく。エネルは、まだ倒されていない。
「・・・ルフィは、エネルと戦ってるんだよね・・・?」
「ええ」
「ふふ、そっか・・・!なら、心配ないや。あとはエネルより先に黄金の鐘を鳴らすだけだね。」
ルフィはゴムだし、私なんかよりずっと強い。あんな最低のやつに負けるわけがない。
そう思っているとボロボロのゲリラが驚いたように尋ねてきた。
「黄金の鐘・・・・!?貴様今そう言ったのか・・・?」
「え?・・・うん」
「どこにあるんだ・・・」
その問いに蔓の頂上付近だと答えたのはロビンだった。すると突然空からドスンと大きな蔓の一部が焼け焦げて降ってきた。
「・・・この真上にあるんだ・・・大戦士カルガラの切望の鐘が・・・・・」
その時、再びバリバリとより一層大きな雷鳴が轟いた。
そしてその雷はエンジェル島を包み込んだ。
「・・・・・エンジェル島を、消しおったのか・・・?・・・何という・・・!何と言う・・・・!非道を・・・!!・・・エネル!!!」
もし私の故郷が、こんなにも簡単に葬り去られたらと思うと、耐えきれない。それでも・・・・・
「騎士のおじいちゃん、・・・希望を捨てないで。・・・・ルフィは、必ずエネルを倒して、黄金の鐘を鳴らすの。」
「ナツキ・・・、さっきからその、鐘を鳴らすってのは何なんだ?」
ウソップの問いに答えたのはゾロだった。
「あいつは鐘を鳴らしたら、ジャヤの猿たちに聞こえるだろうと思ってる。やると言ったらやる奴だ。ナミが連れ戻そうとしても、あいつは戻りゃしねェ・・・。あいつの狙うものはエネルと同じだからだ」
「あ!危ねェ!また何か落ちてくる!」
ウソップが叫んだ。
「なんだ・・・」
「葉っぱ・・・」
パサリと落ちてきたのは大きな葉っぱだった。
「・・・!?何か書いてあるよ!!メッセージ!!ルフィとナミからだ!!」
アイサが気づき、ロビンがそのメッセージを読み上げた。
「・・・この巨大な蔓を・・西に、切り倒せ」
「何ィ!?そうすればどうなるん・・・・・!!うわっ!みろあれ!!」
ウソップの声で上を見上げると、巨大な球体の雷雲があった。もう、逃げ場はない。きっと・・・エネルを倒す以外には。
とにかく蔓を何とかして切り倒そうとなった時、再び大きな落雷が辺りを襲う。
「わあっ!!」「何だ何だ〜〜〜〜〜っ!!」
「ハニカムクッション!!!」
特大の蜜蝋ハニカムを出して周囲の人を覆う。疲れるが、何とか死にはしなそうだ。
「よくやったァ〜〜〜!ナツキ〜〜〜!」
「こんなの一時凌ぎだよ・・・!早く、蔓を何とかしないと!」
「あァ。とにかくやるぞ。船の方に蔓を倒しゃ良いんだな。あれを落とされる前にエネルの場所へ辿り着けるのは、今この空島であいつらしかいねェんだ!!!」
ゾロが巨大な蔓に向かって行きその一部を切った。しかし、蔓は倒れない。そしてビカっと雷鳴が轟き、ゾロが下層へと落ちてしまった。
「ゾロ!!?」
ドシーンと再びどこからか大きな衝撃が蔓に加わり、蔓は少し傾いた。
「ダメだわ!少し傾いたけど・・・・!倒れない!!」
すると背後でゲリラが重症であるにも関わらず立ち上がった。
「ちょっと・・・!そんな重傷なのに・・・私たちに任せて、あなたは寝てい・・・」
「黙れ!!!」
「!?」
ゲリラの気迫に私は閉口してしまった。
「あの鐘は・・・カルガラの意志を継ぐおれ達が鳴らしてこそ意味がある・・・!!あの麦わらに何の関係があるんだ!!」
「・・・400年前、青海である探検家が黄金郷を見たと嘘をついた」
「!?」
ゲリラにロビンが告げたのは、クリケットさん達の物語。
「・・・ならば400年前の・・・先祖の名はノーランドか・・・・」
何かを決意したように彼は蔓へ向かっていった。
「"
ドゥンという強い衝撃が蔓に与えられ、大穴が空いた。
あの攻撃は・・・エネルの時にも見たけれど、たしか体に負担がかかるのではなかった・・・・!?あの体でそんなこと・・・・・!!
村心配は的中し、彼はゾロと同じく下層へと落ちていく。
「・・・おいおい!!!どうして倒れないんだァ!!!!?」
ウソップの声が空に響く。どういうわけか、あれほど損傷しても蔓が倒れない。
「・・・でも、きっとあと少しだよ・・・・・」
私のできる限りの攻撃を加えれば・・・ゾロやあのゲリラの彼がここまでやってくれたんだ・・・・!
「・・・ゲホ・・・・・・!!」
体がミシミシ言っている。エネルめ、相当痛めつけてくれたな・・・・。血の味がする。咳と一緒に血が出たみたい。こんな痛いの初めてだな・・・。
「絵描きさん・・・!あなたまさか、立っているのもやっとなんじゃ・・・・!!?」
「行ってくる」
「おい!ナツキ!やめとけ!おれがなんとかするから・・・・!!」
精一杯の速さで蔓に向かう。痛くない、気のせいだと必死に言い聞かせて。
「ミツミツ・・・・ミツミツ・・・・・」
直径10メートルはあるだろう特大の蜜蝋砲を作り出す。・・・だんだんと気が遠くなってきたけど・・・これさえ当てれば、あとはきっと、みんなが何とかしてくれる。
「"
メリメリと音を立てて蔓がどんどんと傾いていった。
「・・・・ルフィ・・・・あとは・・・・・」
そこで私の意識はプッツリ途絶えた。