vsゴッド
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ゾロ、エネル、そしてゲリラの三つ巴の攻防が始まる。
(どうしよう・・・!無策で戦っては、ただやられるだけ・・・!!)
自然系の怖さは自分が一番分かっている。しかし、間違いなく弱点はあるはずだ。雷の弱点・・・どうやったら、雷に触れる!?
「まだわからんか。お前達の扱えるエネルギーなど、私にとっては無に等しいのだ。・・・やれやれ、これから共にフェアリー・ヴァースへ旅立とうと言うのに・・・何もそう殺気立つこともあるまい・・・」
「誰がそこへついていくって言ったんだ!?お前の言う夢の世界にも興味はねェしな!!」
「体に教えねばわからんのだろう・・・"神の定義"」
ゾロが再びエネルに向かっていくが、その剣は雷を通り抜けるだけ。
「圧倒的な力・・・そこで覚える絶望。全ての希望が断たれることは"死"に同じ・・・」
「うあァ!!!!」
「ゾロ!!!」
ゾロが膝をついてしまった。そしてそのゾロをエネルは足蹴にした。もう策なんて考えていられない。
そう思って、前に出ようとした時、ゲリラの男がエネルに突っ込んだ。
「・・・触れてる・・・・!」
「何のつもりだ・・・・自ら殺されに・・・・?・・・・・!?ん?なんだ・・・」
突然エネルが力が抜けた様になり、様子がおかしい。
「海楼石ってモンを知ってるか、エネル!!」
「海楼石・・・・・!!」
忘れもしない忌々しい石の名前。しかし、これが敵に対してとなると話が変わってくる。いけるのかもしれない・・・!!
「
凄まじい衝撃が、ついにエネルの身体に直撃した。
「・・・・倒した・・・・?ロビン!騎士のおじいちゃん!」
ナミと共に倒れた仲間たちの元へ向かう。しかし、
バリッ!!
再び電気がエネルを包んだ。
「何!?」
ピクピクとエネルは動き出し、そして立ち上がった。
心臓マッサージを自身に施したと言うのだ。
「・・・・・人は、神を恐れるのではない・・・。恐怖こそが、神なのだ」
立ち上がったエネルとは対照的に、ワイパーは膝をついてしまう。
「ほらみろ。憐れなモンだ・・・。戦士ワイパー」
「・・・おれの名を・・・気安く呼ぶな!!!・・・800年前、この都市の存亡を賭けて戦った・・・・ハー・・・誇り高いシャンドラの戦士達・・・!!その末裔がおれ達だ・・・・。・・・ある日突然故郷を奪われた・・・大戦士カルガラの無念を継いで、ハァ・・・800年!先祖代々・・・ただこの場所を目指した・・・・!!!やっと辿り着いたんだ!!!お前が邪魔だ!!!!!」
幾たびも立ち向かうその姿はまさしく戦士だった。
「・・・・ダメ!死んでしまう!!!」
仲間ではない人に向かって思わず叫んでしまった。そうせずにはいられなかった。ずっと彼を、ゲリラを悪い人だと思っていたけど、きっとそうじゃない。
しかし私の声なんて役に立たない。ワイパーというゲリラの彼は倒れてしまった。
「これに海楼石が入ってんだな」
ゾロがゲリラの海楼石を手にエネルに向かっていく。しかし、その小さな海楼石では防げないであろう大きな雷の獣をエネルは繰り出した。
「ゾロ!!!」
ゾロが倒れ、その大きな雷の獣の余波がこちらに向かってきた。
「ハニカムクッション!!!」
思わず反射的にガードの技を出す。
「・・・・・あれ・・・・・?」
衝撃に備えて目を閉じたが、覚悟したものはこなかった。
「・・・そっか、蜜蝋は・・・・・あ!!!」
「ヤハハ、さてお前が自然系の女だな。お前はどうする?フェアリーヴァースに来るか・・・来ぬか・・・?」
「私ったら・・・なんて馬鹿なの・・・・・」
「ん?」
エネルがにやにやとこちらを見ていた。しかし、私にはようやく策ができたのだ。怖いが、やってみるしかない。
「・・・・・・ついてはいかない。私の船長は、ルフィだけだから・・・!!!」
「交渉決裂というわけか。では、死あるのみ」
「ナツキ!!!」
「・・・大丈夫だよ、ナミ」
「ヤハハ!さて、その虚勢がいつまで続くかな」
「ミツミツ・・・"
「?」
体の表面を蜜蝋の鎧で覆っていく。以前ミューゼスで見た昔の女性騎士の鎧がモデルだ。
「"
「っ!?」
蜜蝋で覆った硬い拳がエネルに命中した。
・・・やっぱり・・・!どうして私はすぐに思いつかなかったんだろう。
「・・・・・なんだ!?自然系同士は触れるのか・・・!?」
あまり大きなダメージにはなっていないようだ。それでも、これで戦うしかない。
「まあいい。3000万ボルト"
「ナツキ!!!」
ナミの叫び声が聞こえた。
「・・・・なぜ・・・立っている・・・・!?」
「企業秘密よ」
鎧は半分ほど溶けてしまった。しかし、私は無事だ。
ハチミツは違うが、蜜蝋ならば、絶縁体だ。
電気は、効かない。
「あなたなんか、神じゃない!!!」