出会い
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その日の朝から、ルフィはロビン、サンジと共に芸術家を探すためコンテストに向かっていた。
「うおおぉお〜〜〜!でっけー絵だ!!」
「すげー迫力だな」
「素敵ね」
道中にあった教会になんとなく足を踏み入れた3人は、その中に飾られていた、大きな海の絵に目を奪われた。
「これ描いたやつ連れて行こう!な!」
ルフィが一眼で気に入ったらしく、ロビンとサンジにそう告げた。そこでロビンがそこにいた牧師に作者を尋ねた。
「ああ、これはホクサイ先生のお弟子さんが描いたようなんですけど、誰かまでは・・・・」
「では、そのホクサイ先生とやらがいる場所を教えてくださる?」
「・・・その・・・」
ロビンが尋ねると牧師は一瞬口籠った。その様子に3人とも不思議に思った。
「・・・ホクサイ先生はもう亡くなっていましてね、この町を代表する素晴らしい芸術家でした。お弟子さんたちも、いたんですがね・・・・・一週間ほど前から、姿が見えないのです」
そこで3人は昨夜ウソップが言っていたコンテスト絡みの誘拐事件を思い出す。他に知っていることはないかサンジが尋ねたが、牧師は何も知らない様子だった。
教会を出ると、サンジが口を開いた。
「どうする、ルフィ。美人の画家もお前のお望みの奴もいねェみたいだぜ?」
「賞金狙いだとすると怪しいのはコンテストの上位者でしょうね」
「そーなのか。じゃ、そいつに聞いてみよう」
迷うことなくそう決めたルフィに、ロビンもサンジも文句はなく、3人でコンテストに向かった。
そこではちょうど絵画部門の表彰が行われようとしていた。
「では、準大賞から・・・」
司会のアナウンスが響いた。
「準大賞はこちら!ゴルド・リリアナの"迷宮"!」
その発表の途端、ルフィ達のすぐ隣にいた中年の男性が驚愕の表情を見せた。
「な・・・!?」
「「「?」」」
壇上では15歳くらいの少女が悔しそうに賞状を受け取っていた。
「では次は大賞です!巨匠ホクサイの一番弟子セツ!タイトルは"花束"!」
会場がワッと湧いた。壇上に現れた無愛想な青年がセツと言うらしい。展示された彼の絵に会場中が見惚れていた。
「素敵な作品ね」
「う〜〜ん、あれも上手いけど、さっきの海の絵の方が好きだ」
「あいつホクサイの弟子だってよ。まさか身内が犯人か?」
サンジの言葉にルフィが「とりあえず聞いてみよう」と言うので、3人は表彰式が落ち着いた後、会場の隅にいたセツに近づいた。
「よー。おめー、誘拐犯か?」
「!?」
「いきなりすぎんだろ・・・」
突然そんなことを尋ねるルフィにセツは目を見開いた。サンジが呆れて突っ込んだその時、セツは激昂し、ルフィの胸ぐらを掴んだ。
「おれに誘拐犯かと聞いたのか!?てめェは!!?消えてんのはおれの家族だぞ!!?」
「わ、悪ィ・・・」
流石に自分が悪いと思ったようで、ルフィはすぐに謝った。
「・・・次そんなふざけたこと抜かしやがったら殺してやる!!!」
ルフィを鋭く睨んで、セツはパッと手を離しその場を去っていく。
「・・・怒らせちまった。あいつ、悪いやつには見えねェな・・・」
ルフィが小さくなっていくセツの背中を見てそう呟いた。
「・・・おい、ルフィ。あれ見ろ」
「?」
サンジが指さした先には、黒づくめの怪しい男たちがいた。
「尾けているように見えるわね」
ロビンの言葉通り、その黒づくめの男たちはセツの様子を伺いながらそのあとを追っていった。
「で、どうする?」
「行ってみよう」
二重尾行が始まった。ルフィたちはあまり隠れてはいなかったのだが、黒づくめの男たちは尾行するのに気を取られていて全く気付く様子がなかった。
少しすると、彼らはセツに続いて町外れの大きめの一軒家に入っていった。その家の表札には、"ホクサイの絵画教室"と子供の字で書かれていた。
「彼ら、中に入って行ったけどお友達には見えなかったわね」
「・・・もしかしてあのセツって奴まずいんじゃねェのか!?」
「おじゃましまーす」
ロビンとサンジの言葉を聞いて、ルフィは迷わず家の中へ入っていった。サンジが呆れながら、ロビンとその後に続くと、そこでは案の定、セツが男たちに襲われていた。
「おい!やめろ!"ゴムゴムの"ォ・・・・"銃 "!!!」
たちまち男たちは吹っ飛ばされ、怪我を負ったセツが一人残った。
「!?」
セツは目の前の光景に目を見開いた。会ったばかりの男が悪魔の実の能力者で、どう言うわけか自分を救ってくれたのだ。
「おい!お前!大丈夫か!?」
心配そうにするその麦わらの男を見て、セツは気が抜けたのか気を失ってしまった。
「・・・船に戻ってチョッパーに見せよう」
ルフィはセツを肩に担ぎ、彼らはひとまずメリー号へと向かった。
「うおおぉお〜〜〜!でっけー絵だ!!」
「すげー迫力だな」
「素敵ね」
道中にあった教会になんとなく足を踏み入れた3人は、その中に飾られていた、大きな海の絵に目を奪われた。
「これ描いたやつ連れて行こう!な!」
ルフィが一眼で気に入ったらしく、ロビンとサンジにそう告げた。そこでロビンがそこにいた牧師に作者を尋ねた。
「ああ、これはホクサイ先生のお弟子さんが描いたようなんですけど、誰かまでは・・・・」
「では、そのホクサイ先生とやらがいる場所を教えてくださる?」
「・・・その・・・」
ロビンが尋ねると牧師は一瞬口籠った。その様子に3人とも不思議に思った。
「・・・ホクサイ先生はもう亡くなっていましてね、この町を代表する素晴らしい芸術家でした。お弟子さんたちも、いたんですがね・・・・・一週間ほど前から、姿が見えないのです」
そこで3人は昨夜ウソップが言っていたコンテスト絡みの誘拐事件を思い出す。他に知っていることはないかサンジが尋ねたが、牧師は何も知らない様子だった。
教会を出ると、サンジが口を開いた。
「どうする、ルフィ。美人の画家もお前のお望みの奴もいねェみたいだぜ?」
「賞金狙いだとすると怪しいのはコンテストの上位者でしょうね」
「そーなのか。じゃ、そいつに聞いてみよう」
迷うことなくそう決めたルフィに、ロビンもサンジも文句はなく、3人でコンテストに向かった。
そこではちょうど絵画部門の表彰が行われようとしていた。
「では、準大賞から・・・」
司会のアナウンスが響いた。
「準大賞はこちら!ゴルド・リリアナの"迷宮"!」
その発表の途端、ルフィ達のすぐ隣にいた中年の男性が驚愕の表情を見せた。
「な・・・!?」
「「「?」」」
壇上では15歳くらいの少女が悔しそうに賞状を受け取っていた。
「では次は大賞です!巨匠ホクサイの一番弟子セツ!タイトルは"花束"!」
会場がワッと湧いた。壇上に現れた無愛想な青年がセツと言うらしい。展示された彼の絵に会場中が見惚れていた。
「素敵な作品ね」
「う〜〜ん、あれも上手いけど、さっきの海の絵の方が好きだ」
「あいつホクサイの弟子だってよ。まさか身内が犯人か?」
サンジの言葉にルフィが「とりあえず聞いてみよう」と言うので、3人は表彰式が落ち着いた後、会場の隅にいたセツに近づいた。
「よー。おめー、誘拐犯か?」
「!?」
「いきなりすぎんだろ・・・」
突然そんなことを尋ねるルフィにセツは目を見開いた。サンジが呆れて突っ込んだその時、セツは激昂し、ルフィの胸ぐらを掴んだ。
「おれに誘拐犯かと聞いたのか!?てめェは!!?消えてんのはおれの家族だぞ!!?」
「わ、悪ィ・・・」
流石に自分が悪いと思ったようで、ルフィはすぐに謝った。
「・・・次そんなふざけたこと抜かしやがったら殺してやる!!!」
ルフィを鋭く睨んで、セツはパッと手を離しその場を去っていく。
「・・・怒らせちまった。あいつ、悪いやつには見えねェな・・・」
ルフィが小さくなっていくセツの背中を見てそう呟いた。
「・・・おい、ルフィ。あれ見ろ」
「?」
サンジが指さした先には、黒づくめの怪しい男たちがいた。
「尾けているように見えるわね」
ロビンの言葉通り、その黒づくめの男たちはセツの様子を伺いながらそのあとを追っていった。
「で、どうする?」
「行ってみよう」
二重尾行が始まった。ルフィたちはあまり隠れてはいなかったのだが、黒づくめの男たちは尾行するのに気を取られていて全く気付く様子がなかった。
少しすると、彼らはセツに続いて町外れの大きめの一軒家に入っていった。その家の表札には、"ホクサイの絵画教室"と子供の字で書かれていた。
「彼ら、中に入って行ったけどお友達には見えなかったわね」
「・・・もしかしてあのセツって奴まずいんじゃねェのか!?」
「おじゃましまーす」
ロビンとサンジの言葉を聞いて、ルフィは迷わず家の中へ入っていった。サンジが呆れながら、ロビンとその後に続くと、そこでは案の定、セツが男たちに襲われていた。
「おい!やめろ!"ゴムゴムの"ォ・・・・"
たちまち男たちは吹っ飛ばされ、怪我を負ったセツが一人残った。
「!?」
セツは目の前の光景に目を見開いた。会ったばかりの男が悪魔の実の能力者で、どう言うわけか自分を救ってくれたのだ。
「おい!お前!大丈夫か!?」
心配そうにするその麦わらの男を見て、セツは気が抜けたのか気を失ってしまった。
「・・・船に戻ってチョッパーに見せよう」
ルフィはセツを肩に担ぎ、彼らはひとまずメリー号へと向かった。