モンブラン・クリケット
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ルフィを見て、クリケットは微笑んだ。そして、ノーランドの航海日誌をナミに手渡す。
そこには、空島があることが当然のように記されていた。
「あるんだ・・・!見てみたい!空の海!!」
どんな海なんだろう。波は?風は?どんな音が聞こえて、どんな匂いがするんだろう?
「いいか、おめェら。まず、空島についておれの知ってることを全て教えてやる」
そして一つ一つ、空島に繋がりそうなことをクリケットは話しだした。
まず、積帝雲という、夜を生み出す雲があり、その上に空島がある可能性が高いという。そして、その積帝雲に登るためには、"突き上げる海流 "という空高く突き上げる、災害級の海流に飛び乗るしかないという。
そして彼らはなんと、ボロボロのメリー号の修繕までしてくれるという。
加えて突き上げる海流 と積帝雲の重なるタイミングは何と明日のようだ。
そんな幸運な話があるんだ!
これもルフィの持つ運なのかもしれない。
しかし、そうは思わなかった仲間もいた。
「・・・・!!う、嘘だろ!」
ウソップがクリケットに突っかかった。
「だいたいおかしいぜ・・・!今日初めて会ってよ!親切すぎやしねぇか!?それによ!空島なんてよ・・・・!伝説級に不確かな場所に行く絶好の機会が明日だと!?話がうますぎるぜ!一体何を企んでやがんだ!!」
「ウソップ!失礼だよ!」
ウソップを宥めようとするが、その場に緊張感が走った。
「・・・・・マシラの、あいつの縄張りで日中夜を確認した次の日には、南の空に積帝雲が現れる・・・。月に5回の周期から見て、海流もおそらく明日だ。そいつもここから南で起こる。100%とは言い切れんが、それらが明日重なる確率は高い。おれはお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ。さァ一緒に飯を食おう。今日はうちでゆっくりしてけよ。・・・同志よ」
その言葉を聞いてルフィは笑った。
「・・・しし!メシだーーー!ウソップ急げ!!」
ウキウキで家の中に入っていくルフィ。私も、他の一味もそれに続いていく。
今夜は宴だ!
************
半分の家に、大きな笑い声とどんちゃん騒ぐ音が響く。
「おう、ねーちゃんら、こっち来い。ここ座れ!」
「てめェ!ナミさんとナツキちゃんをハベらそうなんざ100年早ェぞ!!」
「お酒注げばいいの?」
「ナツキちゃん!?」
クリケットの側で宴を楽しむ。
お話も上手で、夢があって、楽しい大人の人だ。
少しして、彼は航海日誌を読むロビンのそばに行った。
「髑髏の右目に黄金を見た」
皆がその言葉に聞き入る。
「涙で滲んだその文がノーランドが書いた最後の文章。その日ノーランドは処刑された。このジャヤにきてもその言葉の意味はまったくわからねェ。髑髏の右目だァ!?後に続く空白のページは何も語らねェ・・・」
クリケットのノーランドの話はしばらく続いた。
黄金の鐘の音の美しさや、奇妙な鳥など、何とも楽しい話ばかり。
そして彼は金の鐘型のインゴットを披露する。
「なんだよあるんじゃん。黄金都市」
ルフィがそう言うが、これだけでは普通の遺跡でも出てくるほどの金の量だ。
「・・・だけど、この辺りに文明があった証拠にはなるわね」
「そうだね。ねェちょっとよく見てみていい?」
クリケットに許可を得て、インゴットを手に取る。
「・・・うん・・・!結構な技術だよ。コレ。・・・この模様はなんなんだろう・・・?」
「絵描きさん、鑑定でもできるの?」
「鑑定ってほどじゃないけど、結構昔でこんな綺麗な金の加工技術ってことは、かなりの文化水準だったんじゃないかな・・・。結構難しいんだよ。金属の加工って」
インゴットを床に置くとルフィが感心していた。
「ナツキは色々知ってるな〜。すげーだろ!うちのげーじゅつ家だ!」
「あはは。技術品のことは好きだから色々ね。それ以外は全然だけど」
ルフィがクリケットさんたちに私のことを自慢してくれる。
色々経験しておいてよかったと心から思う。
「おう、嬢ちゃん。他にもみてみるか?・・・前文にあった奇妙な鳥の鳴き声・・・」
そう言ってクリケットは、変な鳥の大きな金の彫像を見せてくれた。
「わっ!これもすごいよ!早く行きたいな〜。空!」
「な!」
ルフィと顔を合わせて笑い合う。
「黄金の金に鳥・・・それが昔のジャヤの象徴だったのかねェ・・・」
サンジが静かにそう言った。
「わからんがこれは、何かの造形物の一部だと思うんだ。こいつはサウスバードと言ってちゃんとこの島に現存する鳥だ」
「鳴き声が変なのか?」
ルフィが訪ねた。確かに先程の日誌ではそう語られていた。
「サウスバードといやあ、昔からの船乗りの間じゃあ・・・・」
猿たちとクリケットが何かを思い出したように叫んだ。
「しまったァ!!!」
「「「「「!?」」」」」
「こりゃ、まずい!!おい、お前ら森へいけ!この鳥を捕まえてくるんだ!今すぐ!!」
サウスバードは南を向く鳥。目的地が島ではなく海流のため、方角を把握するにはサウスバードを捕まえるしか今のところ手立てがない。
「なんで今頃そんなこと言うんだよ!」
「もう真夜中だぞ!今から森へ入れって!?」
「ガタガタ言うな!時間がねェんだ!おれ達はこれからボロ船の強化に当たる!考えてみりゃ宴会やってる場合じゃなかったぜ!」
「だから今頃言うなって」
・・・森へ行くのか。
今から。
「いいな!夜明けまでにサウスバードを一羽、必ず捕まえてこい!」
そして麦わら一行は真夜中だというのに、森の中で鳥を捕まえる羽目になったのだった。
そこには、空島があることが当然のように記されていた。
「あるんだ・・・!見てみたい!空の海!!」
どんな海なんだろう。波は?風は?どんな音が聞こえて、どんな匂いがするんだろう?
「いいか、おめェら。まず、空島についておれの知ってることを全て教えてやる」
そして一つ一つ、空島に繋がりそうなことをクリケットは話しだした。
まず、積帝雲という、夜を生み出す雲があり、その上に空島がある可能性が高いという。そして、その積帝雲に登るためには、"
そして彼らはなんと、ボロボロのメリー号の修繕までしてくれるという。
加えて
そんな幸運な話があるんだ!
これもルフィの持つ運なのかもしれない。
しかし、そうは思わなかった仲間もいた。
「・・・・!!う、嘘だろ!」
ウソップがクリケットに突っかかった。
「だいたいおかしいぜ・・・!今日初めて会ってよ!親切すぎやしねぇか!?それによ!空島なんてよ・・・・!伝説級に不確かな場所に行く絶好の機会が明日だと!?話がうますぎるぜ!一体何を企んでやがんだ!!」
「ウソップ!失礼だよ!」
ウソップを宥めようとするが、その場に緊張感が走った。
「・・・・・マシラの、あいつの縄張りで日中夜を確認した次の日には、南の空に積帝雲が現れる・・・。月に5回の周期から見て、海流もおそらく明日だ。そいつもここから南で起こる。100%とは言い切れんが、それらが明日重なる確率は高い。おれはお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ。さァ一緒に飯を食おう。今日はうちでゆっくりしてけよ。・・・同志よ」
その言葉を聞いてルフィは笑った。
「・・・しし!メシだーーー!ウソップ急げ!!」
ウキウキで家の中に入っていくルフィ。私も、他の一味もそれに続いていく。
今夜は宴だ!
************
半分の家に、大きな笑い声とどんちゃん騒ぐ音が響く。
「おう、ねーちゃんら、こっち来い。ここ座れ!」
「てめェ!ナミさんとナツキちゃんをハベらそうなんざ100年早ェぞ!!」
「お酒注げばいいの?」
「ナツキちゃん!?」
クリケットの側で宴を楽しむ。
お話も上手で、夢があって、楽しい大人の人だ。
少しして、彼は航海日誌を読むロビンのそばに行った。
「髑髏の右目に黄金を見た」
皆がその言葉に聞き入る。
「涙で滲んだその文がノーランドが書いた最後の文章。その日ノーランドは処刑された。このジャヤにきてもその言葉の意味はまったくわからねェ。髑髏の右目だァ!?後に続く空白のページは何も語らねェ・・・」
クリケットのノーランドの話はしばらく続いた。
黄金の鐘の音の美しさや、奇妙な鳥など、何とも楽しい話ばかり。
そして彼は金の鐘型のインゴットを披露する。
「なんだよあるんじゃん。黄金都市」
ルフィがそう言うが、これだけでは普通の遺跡でも出てくるほどの金の量だ。
「・・・だけど、この辺りに文明があった証拠にはなるわね」
「そうだね。ねェちょっとよく見てみていい?」
クリケットに許可を得て、インゴットを手に取る。
「・・・うん・・・!結構な技術だよ。コレ。・・・この模様はなんなんだろう・・・?」
「絵描きさん、鑑定でもできるの?」
「鑑定ってほどじゃないけど、結構昔でこんな綺麗な金の加工技術ってことは、かなりの文化水準だったんじゃないかな・・・。結構難しいんだよ。金属の加工って」
インゴットを床に置くとルフィが感心していた。
「ナツキは色々知ってるな〜。すげーだろ!うちのげーじゅつ家だ!」
「あはは。技術品のことは好きだから色々ね。それ以外は全然だけど」
ルフィがクリケットさんたちに私のことを自慢してくれる。
色々経験しておいてよかったと心から思う。
「おう、嬢ちゃん。他にもみてみるか?・・・前文にあった奇妙な鳥の鳴き声・・・」
そう言ってクリケットは、変な鳥の大きな金の彫像を見せてくれた。
「わっ!これもすごいよ!早く行きたいな〜。空!」
「な!」
ルフィと顔を合わせて笑い合う。
「黄金の金に鳥・・・それが昔のジャヤの象徴だったのかねェ・・・」
サンジが静かにそう言った。
「わからんがこれは、何かの造形物の一部だと思うんだ。こいつはサウスバードと言ってちゃんとこの島に現存する鳥だ」
「鳴き声が変なのか?」
ルフィが訪ねた。確かに先程の日誌ではそう語られていた。
「サウスバードといやあ、昔からの船乗りの間じゃあ・・・・」
猿たちとクリケットが何かを思い出したように叫んだ。
「しまったァ!!!」
「「「「「!?」」」」」
「こりゃ、まずい!!おい、お前ら森へいけ!この鳥を捕まえてくるんだ!今すぐ!!」
サウスバードは南を向く鳥。目的地が島ではなく海流のため、方角を把握するにはサウスバードを捕まえるしか今のところ手立てがない。
「なんで今頃そんなこと言うんだよ!」
「もう真夜中だぞ!今から森へ入れって!?」
「ガタガタ言うな!時間がねェんだ!おれ達はこれからボロ船の強化に当たる!考えてみりゃ宴会やってる場合じゃなかったぜ!」
「だから今頃言うなって」
・・・森へ行くのか。
今から。
「いいな!夜明けまでにサウスバードを一羽、必ず捕まえてこい!」
そして麦わら一行は真夜中だというのに、森の中で鳥を捕まえる羽目になったのだった。