モックタウン
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「ナツキ、船の動かし方教えてやるか?」
今朝、早速昨夜の海を思い出しながら絵を描いていると、ウソップからそんな提案があった。
「ほんと!?教えて!」
「よーしっ!じゃあ今からおれ様のことをウソップ大先生と呼ぶのだー!!」
「ウソップ大先生!教えて!」
「どんとこーーーい!」
ご機嫌になったウソップに、舵のとり方やマストの事など、帆船を動かすのに必要なことを教えてもらう。
「ウソップ教えるの上手だね!」
「はっはっはっは!見直したか!」
「うん!」
「そーかそーか!ナツキは素直でいいやつだなァ〜」
少しずつ仲間になれた実感が湧いて、すごく嬉しい。
海賊になる気なんてなかったのに、今はこの船で海賊をやれていることをなんだか誇らしく思う。
ウソップから一通り帆船の動かし方を教えてもらい終えると、再びキャンパスに向かい合った。
「そーやって描くのか〜。暗いけどキラキラしてるな〜」
ルフィがキャンパスを覗き込んで楽しそうにそう言った。
「昨日の景色を忘れないうちにね。タイトルはやっぱり"海賊になった日"かな。・・・・・ちょっと安直すぎ?」
「じゃーこれ昨日の海か!あれ聞こえるみたいだ。イフォーザシーみたいな歌!」
「・・・If all the seasね・・・」
「それだ!やっぱいいなァ。なんでお前の絵ってなんか聞こえる気がするんだろうな〜。不思議だ!」
それを言ってくれたのはあなたが二人目。
こんなにも嬉しい言葉はない。
「私の絵ってね、見る人によってはすごくつまらないの」
「え!?なんでだ!?そんなこと言うやつはぶっ飛ばしてやる!!」
そう言ってルフィは腕をぶんぶん振りまわし、怒り出してしまった。
「ち、違う違う!最後まで聞いて!」
「?」
先生が、他の人に認めてもらえなかった私の絵を、褒めてくれた日に言ってくれた言葉を一つ一つ思い出す。
「芸術ってそう言うものなの。作者の思いが届く人と届かない人が必ずいるものなんだって」
「んーー?」
ルフィは鈍感みたいだ。
あまり通じていないらしく、首を傾げていた。
「何が言いたいかっていうと、ルフィに私の絵がちゃんと届いて、すごく嬉しいってこと」
そういうとルフィはニカっと笑った。
「そっか!おれ、ずっとお前の絵大好きだからな!」
ルフィと顔を見合わせて絵の仕上げにかかる。
その作業をしている間、ルフィが傍でずっとその様子を見ていた。私は筆は早いが、つまらなくないのだろうか。
まだ付き合いは短いが、宴やこれまでの行動から、退屈なことは好まなくて、一つの場にとどまることがあまりない人だとわかってきた。でもどういうわけか今は随分と大人しい。
最後にサインを書き入れて、絵を完成させる。
「・・・・よし」
「お!完成か!?」
「うん。ルフィ、ずっと見てたけどつまらなくないの?」
「なんでだ?ワクワクすっぞ。・・・・は!もしかしてもうおやつの時間か!?」
ルフィは愕然とした表情を見せて、パタパタとキッチンに向かっていった。
画材を片付けてると、ナミがスイーツを持ってそばに来ていた。
「はい、ナツキ。サンジくんから」
「ケーキだ!ん〜〜〜!!美味しいっ!」
早速それを口に含むと天にも昇りそうな心地になった。
「それにしてもルフィ、大人しいと思ったらあんたのとこにいたのね。いい発見をしたわ。ルフィがうるさくなったらナツキに絵を描かせればいいのね」
「アハハ。何それ」
「言っとくけど私は真剣よ。今のうちに言っておくけど、この船、ルフィのせいで何度も食糧難にあってるの。だからルフィの目を食糧から逸らす手があるに越したことはないわ・・・!」
どうやら彼の食欲は相当深刻な事態を引き起こすらしい。
ナミがこんなふざけた内容をえらく真剣に話している。
「だからいざと言うときはよろしくね」
「描くのは好きだからいいけど、すぐに飽きるんじゃないかな?」
「・・・ハア・・それもそうね・・・。まあ興味を引けてるうちはよろしく」
「はいはーい」
話が一旦終わったところで、飲み物が欲しくなってサンジに頼もうと立ち上がると、頭上からパラパラと何かが降ってきた。
「雨?」
そんな曇ってはいなかったはずだ。
見上げてみると、何かが降っている。
雨ではない。何か個体だ。
「雨じゃねェ・・・・・」
「あられか・・・?」
「違うな。何か降ってく・・・」
サンジとウソップが話をやめた。
クルーは全員、その光景に目を見開き息を呑んだ。
空から、巨大ガレオン船が真っ逆さまに落ちてきたのだ。
「え・・・!?」
ドンと船が水面に打ち付けられ、巨大な波がたち、メリー号もひっくり返りそうになる。
「きゃあっ!」
船にしがみつけという声に従い、振り落とされないよう必死で手すりに縋り付く。
「ルフィ!船を守れ!もうもたねェぞ!」
サンジの声が聞こえた。
そうか。私もメリー号を瓦礫から守らないと・・・!
「ううう・・・!"ハニカム・クッション"!」
できるだけ大きいハニカムを船の上方に散りばめる。大きな損害はだいぶ防げるはずだ。
「お!でかした!」
「ナツキちゃ〜ん!素敵だ!」
ルフィとサンジが褒めてくれるが、船の揺れが怖い。
海に落ちたら能力者の私はなす術がないのだから。
「ぎゃ〜〜〜〜っ!!人骨〜〜〜〜〜〜!」
ウソップがそう叫んで上から降ってきたと思われる頭蓋骨を投げた。
「いやっ!そんなのこっちに投げないで〜〜〜〜〜〜っ!!!」
一つがこちらに飛んできて、思わずウソップに投げ返してしまい、それが彼の頭にクリーンヒットしてしまった。
「きゃあ!ごめん!ウソップ!」
「・・お・・おう・・・効いたぜ・・・・・」
今朝、早速昨夜の海を思い出しながら絵を描いていると、ウソップからそんな提案があった。
「ほんと!?教えて!」
「よーしっ!じゃあ今からおれ様のことをウソップ大先生と呼ぶのだー!!」
「ウソップ大先生!教えて!」
「どんとこーーーい!」
ご機嫌になったウソップに、舵のとり方やマストの事など、帆船を動かすのに必要なことを教えてもらう。
「ウソップ教えるの上手だね!」
「はっはっはっは!見直したか!」
「うん!」
「そーかそーか!ナツキは素直でいいやつだなァ〜」
少しずつ仲間になれた実感が湧いて、すごく嬉しい。
海賊になる気なんてなかったのに、今はこの船で海賊をやれていることをなんだか誇らしく思う。
ウソップから一通り帆船の動かし方を教えてもらい終えると、再びキャンパスに向かい合った。
「そーやって描くのか〜。暗いけどキラキラしてるな〜」
ルフィがキャンパスを覗き込んで楽しそうにそう言った。
「昨日の景色を忘れないうちにね。タイトルはやっぱり"海賊になった日"かな。・・・・・ちょっと安直すぎ?」
「じゃーこれ昨日の海か!あれ聞こえるみたいだ。イフォーザシーみたいな歌!」
「・・・If all the seasね・・・」
「それだ!やっぱいいなァ。なんでお前の絵ってなんか聞こえる気がするんだろうな〜。不思議だ!」
それを言ってくれたのはあなたが二人目。
こんなにも嬉しい言葉はない。
「私の絵ってね、見る人によってはすごくつまらないの」
「え!?なんでだ!?そんなこと言うやつはぶっ飛ばしてやる!!」
そう言ってルフィは腕をぶんぶん振りまわし、怒り出してしまった。
「ち、違う違う!最後まで聞いて!」
「?」
先生が、他の人に認めてもらえなかった私の絵を、褒めてくれた日に言ってくれた言葉を一つ一つ思い出す。
「芸術ってそう言うものなの。作者の思いが届く人と届かない人が必ずいるものなんだって」
「んーー?」
ルフィは鈍感みたいだ。
あまり通じていないらしく、首を傾げていた。
「何が言いたいかっていうと、ルフィに私の絵がちゃんと届いて、すごく嬉しいってこと」
そういうとルフィはニカっと笑った。
「そっか!おれ、ずっとお前の絵大好きだからな!」
ルフィと顔を見合わせて絵の仕上げにかかる。
その作業をしている間、ルフィが傍でずっとその様子を見ていた。私は筆は早いが、つまらなくないのだろうか。
まだ付き合いは短いが、宴やこれまでの行動から、退屈なことは好まなくて、一つの場にとどまることがあまりない人だとわかってきた。でもどういうわけか今は随分と大人しい。
最後にサインを書き入れて、絵を完成させる。
「・・・・よし」
「お!完成か!?」
「うん。ルフィ、ずっと見てたけどつまらなくないの?」
「なんでだ?ワクワクすっぞ。・・・・は!もしかしてもうおやつの時間か!?」
ルフィは愕然とした表情を見せて、パタパタとキッチンに向かっていった。
画材を片付けてると、ナミがスイーツを持ってそばに来ていた。
「はい、ナツキ。サンジくんから」
「ケーキだ!ん〜〜〜!!美味しいっ!」
早速それを口に含むと天にも昇りそうな心地になった。
「それにしてもルフィ、大人しいと思ったらあんたのとこにいたのね。いい発見をしたわ。ルフィがうるさくなったらナツキに絵を描かせればいいのね」
「アハハ。何それ」
「言っとくけど私は真剣よ。今のうちに言っておくけど、この船、ルフィのせいで何度も食糧難にあってるの。だからルフィの目を食糧から逸らす手があるに越したことはないわ・・・!」
どうやら彼の食欲は相当深刻な事態を引き起こすらしい。
ナミがこんなふざけた内容をえらく真剣に話している。
「だからいざと言うときはよろしくね」
「描くのは好きだからいいけど、すぐに飽きるんじゃないかな?」
「・・・ハア・・それもそうね・・・。まあ興味を引けてるうちはよろしく」
「はいはーい」
話が一旦終わったところで、飲み物が欲しくなってサンジに頼もうと立ち上がると、頭上からパラパラと何かが降ってきた。
「雨?」
そんな曇ってはいなかったはずだ。
見上げてみると、何かが降っている。
雨ではない。何か個体だ。
「雨じゃねェ・・・・・」
「あられか・・・?」
「違うな。何か降ってく・・・」
サンジとウソップが話をやめた。
クルーは全員、その光景に目を見開き息を呑んだ。
空から、巨大ガレオン船が真っ逆さまに落ちてきたのだ。
「え・・・!?」
ドンと船が水面に打ち付けられ、巨大な波がたち、メリー号もひっくり返りそうになる。
「きゃあっ!」
船にしがみつけという声に従い、振り落とされないよう必死で手すりに縋り付く。
「ルフィ!船を守れ!もうもたねェぞ!」
サンジの声が聞こえた。
そうか。私もメリー号を瓦礫から守らないと・・・!
「ううう・・・!"ハニカム・クッション"!」
できるだけ大きいハニカムを船の上方に散りばめる。大きな損害はだいぶ防げるはずだ。
「お!でかした!」
「ナツキちゃ〜ん!素敵だ!」
ルフィとサンジが褒めてくれるが、船の揺れが怖い。
海に落ちたら能力者の私はなす術がないのだから。
「ぎゃ〜〜〜〜っ!!人骨〜〜〜〜〜〜!」
ウソップがそう叫んで上から降ってきたと思われる頭蓋骨を投げた。
「いやっ!そんなのこっちに投げないで〜〜〜〜〜〜っ!!!」
一つがこちらに飛んできて、思わずウソップに投げ返してしまい、それが彼の頭にクリーンヒットしてしまった。
「きゃあ!ごめん!ウソップ!」
「・・お・・おう・・・効いたぜ・・・・・」