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時は大海賊時代。今や伝説の海賊王、G・ロジャーが残した"一繋ぎの大秘宝(ワンピース)"を巡って多くの海賊達が戦っていた。
そんな海賊達の一人、ルフィは海賊王を目指し、仲間と共にグランドラインにいた。
七武海クロコダイルのアラバスタ王国乗っ取りを阻止し、一行は元・バロックワークス幹部である新たな仲間、ニコ・ロビンを迎え、次の島を目指していた。
「航海士さん、ところで・・・ログは大丈夫?」
「西北西にまっすぐ♡平気よ、ロビン姉さん!」
「サンジおやつまだかァ!!?」
「ちょっと待て!!」
アラバスタ王国を出港して約一週間、未熟な航海者を阻むグランドラインの気候が安定し、次の島が近いことを示していた。
船長であるルフィもそれを感じ取り、ワクワクしていた。
「ナミ、次の島は雪が降るかなァ」
「あんたまだ雪見たいの」
「アラバスタからのログを辿ると、確か次は秋島よ」
ナミの代わりに答えを言うロビンの言葉に、ルフィは「秋もいいな」と次の島に想いを馳せていた。
すると、ちょうどその時、見張り台からウソップの大きな声が響いた。
「島が見えたぞーーーーっ!!!」
その声の通り、次第に肉眼でも島が見えてきて、あるものは興奮し、あるものは不安に駆られていた。
「し、島に入ってはいけない病が・・・」
そう言ったのはウソップであった。いつもならそれに同調するナミは、反対に嬉しそうにしていた。
「あら、なんだか素敵な雰囲気じゃない?」
見たところ、これまでの航海の中でもかなり治安の良さそうな町だった。一味は海賊船ゴーイング・メリー号を、町からすこし離れた荒野に止めることにした。
初日は情報収集に留めて、一度夕方に集まる運びとなった。
ルフィはというと、早々と下船してチョッパーと共に町を練り歩いていた。
「楽しそうなとこだな〜。肉屋ねェか?」
キョロキョロと店が並ぶ通りを2人で食べ歩く。
「なんかあっちから甘い匂いがするぞ!」
「おう、チョッパー。行ってみるか」
チョッパーがクンクンと鼻を動かし、ルフィを先導した。ルフィもチョッパーが甘いものが好きと言うことは知っていたし、自分たちも興味があったのでそれについて行った。
「・・・あれ?」
「何もねェぞ」
ルフィがチョッパーについて行った先は、先程までの賑わっていた通りから外れた廃墟であった。かなり古い石造の塔があって、それまでの雰囲気とは打って変わり、不気味であった。
「甘い匂いはするけど・・・こんなとこにあるわけねェか。なんか怖ェし、戻ろう。ルフィ」
チョッパーがそう言ってルフィを見ると、彼はキョロキョロと首を動かしていた。
「・・・なんか聞こえねェか?」
「え!?何も聞こえねェよ!やめてくれ!」
ルフィのオカルト発言にチョッパーは顔を真っ青にさせてそう言った。
「なんか歌みてェな・・・・。あれ、聞こえない・・・気のせいか・・・?う〜〜〜〜ん」
首を捻り、頭上にはてなマークを浮かべるルフィ。チョッパーは恐怖を煽られルフィの服を引っ張り、町へ戻ろうとする。
「る、ルフィ!そろそろ戻る時間だし、ひとまず船に行こう!気になるならまた後でゾロとかを連れてくればいいじゃねェか!?な!!」
「う〜〜〜〜〜ん。まあそうだな。サンジの飯も食いてェし、また後で来てみるか」
そうして、来た道を戻り、ルフィとチョッパーはメリー号へと帰船した。
そして夕食を食べながら、各々持ち寄った情報を交換し合う。まずはナミがログは3日間で溜まることを伝えた。
「でね、明日から芸術祭ってのがあるらしいの。せっかくだから、少しゆっくりして行かない?」
この島で一番大きな町のミューゼスは芸術の町と言われ、年に一度芸術祭というお祭りが開かれるらしい。そしてちょうど運の良いことに、それが明日からの3日間にわたって開かれ、多くの人が訪れるという。
「ゲージュツ家がいるのか!?じゃあカッコいいやつ仲間にしよう!」
「海賊船に芸術家なんて入れてどうすんだよ・・・・」
「だって楽しそうじゃねェか!」
目を輝かせるルフィにゾロが呆れて突っ込んだ。そこでロビンがある提案をした。
「明日コンテストがあるみたいだからそこでお気に入りに芸術家さんを探すのも手よ。絵画部門が一番盛り上がるんですって。絵描きさんなんてどうかしら?」
「絵描きかー。絵描きもいいなー。でけーやつ描いてもらおう」
ロビンの提案にルフィはさらにワクワクし始めた。そこでサンジが鼻の下を伸ばしながら話し始めた。
「絵描きといや、すげー美人の画家がいるって聞いたぜ。仲間にするならその美女にしよう」
「えー、でけーやつにしねェか?」
「いや、美女だ」
サンジとルフィで不思議な戦いが始まってしまったが、その幕を閉じたのはウソップだった。
「おれも多分その美人の話を聞いたぜ。ただどうやら行方不明らしい」
神妙なウソップの様子に、皆が耳を傾けた。
「芸術祭のコンテストは高額な賞金があるみたいなんだが・・・それを巡って裏ではドロドロの癒着やら何やら黒い話があるらしい。で、優勝候補の数人が姿を消してるって話を聞いたんだ。中にはすげー美人もいるって聞いたから、サンジの言う女かもしれねェ」
「華やかさには影もつきものってわけね。変なことに巻き込まれないといいけど・・・」
ウソップの話を聞いてナミが嫌な予感を感じ取ってしまった。
そしてそのまま一行は朝を迎えた。
そんな海賊達の一人、ルフィは海賊王を目指し、仲間と共にグランドラインにいた。
七武海クロコダイルのアラバスタ王国乗っ取りを阻止し、一行は元・バロックワークス幹部である新たな仲間、ニコ・ロビンを迎え、次の島を目指していた。
「航海士さん、ところで・・・ログは大丈夫?」
「西北西にまっすぐ♡平気よ、ロビン姉さん!」
「サンジおやつまだかァ!!?」
「ちょっと待て!!」
アラバスタ王国を出港して約一週間、未熟な航海者を阻むグランドラインの気候が安定し、次の島が近いことを示していた。
船長であるルフィもそれを感じ取り、ワクワクしていた。
「ナミ、次の島は雪が降るかなァ」
「あんたまだ雪見たいの」
「アラバスタからのログを辿ると、確か次は秋島よ」
ナミの代わりに答えを言うロビンの言葉に、ルフィは「秋もいいな」と次の島に想いを馳せていた。
すると、ちょうどその時、見張り台からウソップの大きな声が響いた。
「島が見えたぞーーーーっ!!!」
その声の通り、次第に肉眼でも島が見えてきて、あるものは興奮し、あるものは不安に駆られていた。
「し、島に入ってはいけない病が・・・」
そう言ったのはウソップであった。いつもならそれに同調するナミは、反対に嬉しそうにしていた。
「あら、なんだか素敵な雰囲気じゃない?」
見たところ、これまでの航海の中でもかなり治安の良さそうな町だった。一味は海賊船ゴーイング・メリー号を、町からすこし離れた荒野に止めることにした。
初日は情報収集に留めて、一度夕方に集まる運びとなった。
ルフィはというと、早々と下船してチョッパーと共に町を練り歩いていた。
「楽しそうなとこだな〜。肉屋ねェか?」
キョロキョロと店が並ぶ通りを2人で食べ歩く。
「なんかあっちから甘い匂いがするぞ!」
「おう、チョッパー。行ってみるか」
チョッパーがクンクンと鼻を動かし、ルフィを先導した。ルフィもチョッパーが甘いものが好きと言うことは知っていたし、自分たちも興味があったのでそれについて行った。
「・・・あれ?」
「何もねェぞ」
ルフィがチョッパーについて行った先は、先程までの賑わっていた通りから外れた廃墟であった。かなり古い石造の塔があって、それまでの雰囲気とは打って変わり、不気味であった。
「甘い匂いはするけど・・・こんなとこにあるわけねェか。なんか怖ェし、戻ろう。ルフィ」
チョッパーがそう言ってルフィを見ると、彼はキョロキョロと首を動かしていた。
「・・・なんか聞こえねェか?」
「え!?何も聞こえねェよ!やめてくれ!」
ルフィのオカルト発言にチョッパーは顔を真っ青にさせてそう言った。
「なんか歌みてェな・・・・。あれ、聞こえない・・・気のせいか・・・?う〜〜〜〜ん」
首を捻り、頭上にはてなマークを浮かべるルフィ。チョッパーは恐怖を煽られルフィの服を引っ張り、町へ戻ろうとする。
「る、ルフィ!そろそろ戻る時間だし、ひとまず船に行こう!気になるならまた後でゾロとかを連れてくればいいじゃねェか!?な!!」
「う〜〜〜〜〜ん。まあそうだな。サンジの飯も食いてェし、また後で来てみるか」
そうして、来た道を戻り、ルフィとチョッパーはメリー号へと帰船した。
そして夕食を食べながら、各々持ち寄った情報を交換し合う。まずはナミがログは3日間で溜まることを伝えた。
「でね、明日から芸術祭ってのがあるらしいの。せっかくだから、少しゆっくりして行かない?」
この島で一番大きな町のミューゼスは芸術の町と言われ、年に一度芸術祭というお祭りが開かれるらしい。そしてちょうど運の良いことに、それが明日からの3日間にわたって開かれ、多くの人が訪れるという。
「ゲージュツ家がいるのか!?じゃあカッコいいやつ仲間にしよう!」
「海賊船に芸術家なんて入れてどうすんだよ・・・・」
「だって楽しそうじゃねェか!」
目を輝かせるルフィにゾロが呆れて突っ込んだ。そこでロビンがある提案をした。
「明日コンテストがあるみたいだからそこでお気に入りに芸術家さんを探すのも手よ。絵画部門が一番盛り上がるんですって。絵描きさんなんてどうかしら?」
「絵描きかー。絵描きもいいなー。でけーやつ描いてもらおう」
ロビンの提案にルフィはさらにワクワクし始めた。そこでサンジが鼻の下を伸ばしながら話し始めた。
「絵描きといや、すげー美人の画家がいるって聞いたぜ。仲間にするならその美女にしよう」
「えー、でけーやつにしねェか?」
「いや、美女だ」
サンジとルフィで不思議な戦いが始まってしまったが、その幕を閉じたのはウソップだった。
「おれも多分その美人の話を聞いたぜ。ただどうやら行方不明らしい」
神妙なウソップの様子に、皆が耳を傾けた。
「芸術祭のコンテストは高額な賞金があるみたいなんだが・・・それを巡って裏ではドロドロの癒着やら何やら黒い話があるらしい。で、優勝候補の数人が姿を消してるって話を聞いたんだ。中にはすげー美人もいるって聞いたから、サンジの言う女かもしれねェ」
「華やかさには影もつきものってわけね。変なことに巻き込まれないといいけど・・・」
ウソップの話を聞いてナミが嫌な予感を感じ取ってしまった。
そしてそのまま一行は朝を迎えた。
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