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「・・・・ナツキ・・・?」
「スクアーロ?」
それは6年ぶりの再会だった。
その日はイタリアの小さなマフィアのパーティーがあって、情報屋をしている私によく依頼をしてくれたから、その礼も込めて珍しく出席した。
それがまさかこんなことになるなんて。
「あー、元気か?」
「ええ。・・・そっちは?」
どことなく気まずい空気が流れる。
その理由は久しぶりに会ったからではなくて、私と彼の関係のせいだ。
「ぼちぼちだぁ・・・」
スクアーロは、いわゆる元カレだ。
6年前、互いが18歳の時に半年間交際した。
初恋だった。多分、スクアーロも。
でも彼は私よりも強さを追い求めた。
私もそんな彼を引き止めることをしなかった。
そして段々と疎遠になり、気がついたら別れていた。
そんなありふれたよくある話だ。
「せっかくだから、この後話さねぇか?」
「・・・・嫌よ。理由がないもの。」
今更話すことはないし、愛情も残っていない。
6年という歳月は子供が大人になるには十分だった。
「冷ぇなぁ・・・。前はそんなんじゃなかったろ。」
「いつの話よ。」
気まずいし、それになんだか面白くなくて私すぐにその場を離れた。
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