邂逅
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ガラル地方のナックルシティにやってきたナツキ。ワタルやレッドは数日前に到着してすでに修行を始めているらしい。
「ワタルももっと早く言ってくれればいいのに。」
自分にだって普段の生活があるのだから突然別な地方に迎えというのは無理がある。それでもなんとか仕事に折り合いをつけガラル地方にやってきた。
時刻は20時。街灯に照らされてはいたが、空は真っ暗だった。
「・・・素敵な街・・・・・・」
歴史を感じる街並みを見渡す。
モンスターボールがカタカタと揺れたのでそのボールからポケモンを繰り出した。
「ふふ、ギャラドスとデンリュウは待ちきれなかったのね。一緒に少し歩こっか。」
散歩の提案をするとギャラドスとデンリュウは嬉しそうに鳴いた。
少し歩くと、バトルフィールドがあった。
それを見てデンリュウとギャラドスはナツキを引っ張る。
「ん、どうしたの?バトルしたいの?でも、相手が誰もいないよ。」
バトルフィールドはおそらく昼間ならばジム戦の練習や、トレーナーたちのバトルに使われるのだろうが、あいにくこの時間なだけあって誰もいない。
するとどうやらバトルがしたかったようではなさそうで、2体のポケモンは手を大きく広げたり飛び跳ねたりしている。
「・・・もしかしてダイマックスしてみたいの?」
「ギャウ!」
ポケモンたちの意図が伝わりあたりを見渡す。結構広いバトルフィールドだし、あたりにはそれほど人もいない。トレーナーのポケモンがダイマックスする分には問題はないはずだ。
「じゃあ試しにやってみようか。でも、私、やり方はわからないんだよね。バンドをどう使うんだろう。」
しばらくギャラドスやデンリュウは大きくなろうと飛び跳ねたり体を伸ばしたりしてみている。同じようにナツキも、飛び跳ねてみたり体を大きくしたり、ダイマックスバンドに呼びかけてみたり色々と試す。
「・・・・・わからない・・・」
30分はそうしていただろうか。テレビ画面越しにダイマックスバトルを一度だけみたことはあるが、彼らはどうやっていたんだろう。
「ワタルのギャラドスも大きくなっていたからポケモン的な問題はないんだろうけど・・・うーん。」
「・・・何してんだ・・・?」
悩みながら先程と同様体を伸ばしてみたり、側から見たら奇怪な行動をとっていた1人と2匹に流石に怪しんだ者がいたらしい。
訝しげな声の方を見ると、オレンジ色のバンダナをつけた褐色の男性が立っていた。
「・・・まさかとは思うけどダイマックスの練習じゃねえよな・・・?」
そのまさかです、とは言えないなんとも恥ずかしい空気が漂っていたが、ナツキが返事をする前に、デンリュウが大きく頷いてしまった。
「ここはパワースポットじゃねえからダイマックスはできねえぞ。」
「え!そうなんですか!?」
衝撃の事実につい顔を赤らめるナツキ。目の前の男性は呆れている様子だった。
「あんたガラル出身じゃねえな。どこからきたんだ?」
「ジョウトです。」
「ジョウト?・・・・っつーと、あんたがナツキ?」
「え?あ、はい。そうです。・・・あの、あなたは?」
「俺様はキバナ。ここナックルシティのジムリーダーだ。とりあえずもう暗いしホテル行くぞ。」
「はい!?」