胎動
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ナックルスタジアムを訪れた数日後、ナツキはシュートシティを訪れていた。ダンデと会う約束をしたためだ。
「バトルタワーってあれだよね?」
「ガウ」
ダンデが待つというバトルタワーは一眼で分かった。一緒に歩いているルカリオも同意のようだ。そしてバトルタワーの入り口まで来て、二人はついタワーを見上げた。
「高いね。なんかたくさんバトルができるんだって」
「ガウガウ!」
ナツキの手持ちは基本的にバトルが好きな子ばかりなので、ルカリオも例に漏れないため、嬉しそうに返すのだった。
ダンデとの約束の時間まであと少し。ちょうどいい時間に着いたようだ。
「ナツキ!来てくれてありがとう!」
「いえいえ、私の方こそ忙しい所すみません」
タワーの上階でダンデと対面したナツキ。彼の傍にはリザードンもいた。ナツキはソファにルカリオと座り、ダンデと向かい合った。
「で、早速なんだが・・・」
ダンデからの話は、キバナから聞いていた通り、マイナーリーグの底上げによってガラルのリーグを盛り上げることだった。そしてそのメインの策として、ナツキをマイナーリーグのジムリーダーのトレーナーズコンサルタントとして雇いたいとのことだった。
ナツキにとってはこの上なくワクワクするような仕事の誘いだった。
「それでなんだが、もしナツキがよければ、リーグ委員会に所属する形で契約を結ばないか?」
「リーグ委員会に所属?」
ナツキはルカリオと顔を見合わせた。どういう意味なのだろう。
「今までフリーで仕事をしてきたんだろ?つまり、コンサル業だけではなく、経営や契約なども自分一人で」
「あ、はい」
「それでも問題はないんだが、マネジメントはリーグ委員に任せて、トレーナーの育成にだけ従事することに興味はないか?」
「それは・・・正直魅力的ですね・・・・。仕事の斡旋はダンデさんたちに任せて、私は指定されたトレーナーの相談に乗るってことですよね?」
「ああ。そうだ」
ナツキにとって非常にいい話だった。というのも、トレーナーの育成よりも、マネジメントの部分にいつも苦労していたからだ。しかし、ガラルのリーグ委員会に属するとなると問題もある。
「あの、今までのお客さんにガラルのリーグの人はほとんどいないんですけど、そういった仕事って・・・?」
「もちろん引き続き受けてもらって構わないさ。彼らもナツキが急に相談に乗ってくれなかったら困るだろう?ただスケジュール調整のためと金銭も関わるから報告はしてほしい」
「なるほど・・・」
この場でYESと返事をしてもいいくらいの話だが、念の為ワタルや両親にも相談してみようとナツキは思った。
「少し時間をいただけますか?前向きに検討したいと思います」
「ああ!構わない!ナツキも今や人気のトレーナーだから悪い話ではないはずだ」
「人気のトレーナーだから?」
確かにワールドリーグカップで名を上げてしまったから、人気のトレーナーではあるかもしれないけれど、今までの仕事の話となんの関係があるのだろうかとナツキは首を傾げた。
「ああ、ナツキに仕事だとかを依頼するのに委員会を通す必要ができるから、嫌な仕事だとかはナツキに行く前に遮断できるし、ファンレターやプレゼントが自宅に届いたりっていうトラブルも避けれる」
ナツキとルカリオは目を見開いた。まるで、ナツキが今までしてきた苦労を知っているかのようにダンデがそう言ったからだ。
「・・・・それって・・・」
「そういうのが苦手ってだけキバナに聞いたんだ。委員会の所属の話もキバナが提案してくれてな」
「ギャウ!!」
「あ、す、すまん、リザードン・・・そうだった。キバナにこれは言うなと言われていたんだったな・・・・。悪い、ナツキ、今のはキバナに言わんでくれ!」
(キバナくんが・・・・?)
リザードンに怒られるダンデを見ながら、ナツキはキバナが自分のためにそんな提案をしてくれたのだ知り、感謝と温かい気持ちにあふれた。
「まああんまり秘密にする理由もわかんないしいいだろ。な、リザードン」
もう何を言っても無駄なのだとばかりにリザードンは項垂れていた。
「ふふ、そうですね。秘密にすることじゃないし、私もそれを知れてよかったです」
「ほら見ろ!」
「・・・ギャウ・・・」
得意げな表情を見せるダンデとそれをジト目で見つめるリザードンの様子に、ナツキは再び笑みを漏らした。そして、決意を固めた。
「あの、さっきは一度持ち帰ると言ったんですが、やっぱりここで契約を決めたいと思います」
「バトルタワーってあれだよね?」
「ガウ」
ダンデが待つというバトルタワーは一眼で分かった。一緒に歩いているルカリオも同意のようだ。そしてバトルタワーの入り口まで来て、二人はついタワーを見上げた。
「高いね。なんかたくさんバトルができるんだって」
「ガウガウ!」
ナツキの手持ちは基本的にバトルが好きな子ばかりなので、ルカリオも例に漏れないため、嬉しそうに返すのだった。
ダンデとの約束の時間まであと少し。ちょうどいい時間に着いたようだ。
「ナツキ!来てくれてありがとう!」
「いえいえ、私の方こそ忙しい所すみません」
タワーの上階でダンデと対面したナツキ。彼の傍にはリザードンもいた。ナツキはソファにルカリオと座り、ダンデと向かい合った。
「で、早速なんだが・・・」
ダンデからの話は、キバナから聞いていた通り、マイナーリーグの底上げによってガラルのリーグを盛り上げることだった。そしてそのメインの策として、ナツキをマイナーリーグのジムリーダーのトレーナーズコンサルタントとして雇いたいとのことだった。
ナツキにとってはこの上なくワクワクするような仕事の誘いだった。
「それでなんだが、もしナツキがよければ、リーグ委員会に所属する形で契約を結ばないか?」
「リーグ委員会に所属?」
ナツキはルカリオと顔を見合わせた。どういう意味なのだろう。
「今までフリーで仕事をしてきたんだろ?つまり、コンサル業だけではなく、経営や契約なども自分一人で」
「あ、はい」
「それでも問題はないんだが、マネジメントはリーグ委員に任せて、トレーナーの育成にだけ従事することに興味はないか?」
「それは・・・正直魅力的ですね・・・・。仕事の斡旋はダンデさんたちに任せて、私は指定されたトレーナーの相談に乗るってことですよね?」
「ああ。そうだ」
ナツキにとって非常にいい話だった。というのも、トレーナーの育成よりも、マネジメントの部分にいつも苦労していたからだ。しかし、ガラルのリーグ委員会に属するとなると問題もある。
「あの、今までのお客さんにガラルのリーグの人はほとんどいないんですけど、そういった仕事って・・・?」
「もちろん引き続き受けてもらって構わないさ。彼らもナツキが急に相談に乗ってくれなかったら困るだろう?ただスケジュール調整のためと金銭も関わるから報告はしてほしい」
「なるほど・・・」
この場でYESと返事をしてもいいくらいの話だが、念の為ワタルや両親にも相談してみようとナツキは思った。
「少し時間をいただけますか?前向きに検討したいと思います」
「ああ!構わない!ナツキも今や人気のトレーナーだから悪い話ではないはずだ」
「人気のトレーナーだから?」
確かにワールドリーグカップで名を上げてしまったから、人気のトレーナーではあるかもしれないけれど、今までの仕事の話となんの関係があるのだろうかとナツキは首を傾げた。
「ああ、ナツキに仕事だとかを依頼するのに委員会を通す必要ができるから、嫌な仕事だとかはナツキに行く前に遮断できるし、ファンレターやプレゼントが自宅に届いたりっていうトラブルも避けれる」
ナツキとルカリオは目を見開いた。まるで、ナツキが今までしてきた苦労を知っているかのようにダンデがそう言ったからだ。
「・・・・それって・・・」
「そういうのが苦手ってだけキバナに聞いたんだ。委員会の所属の話もキバナが提案してくれてな」
「ギャウ!!」
「あ、す、すまん、リザードン・・・そうだった。キバナにこれは言うなと言われていたんだったな・・・・。悪い、ナツキ、今のはキバナに言わんでくれ!」
(キバナくんが・・・・?)
リザードンに怒られるダンデを見ながら、ナツキはキバナが自分のためにそんな提案をしてくれたのだ知り、感謝と温かい気持ちにあふれた。
「まああんまり秘密にする理由もわかんないしいいだろ。な、リザードン」
もう何を言っても無駄なのだとばかりにリザードンは項垂れていた。
「ふふ、そうですね。秘密にすることじゃないし、私もそれを知れてよかったです」
「ほら見ろ!」
「・・・ギャウ・・・」
得意げな表情を見せるダンデとそれをジト目で見つめるリザードンの様子に、ナツキは再び笑みを漏らした。そして、決意を固めた。
「あの、さっきは一度持ち帰ると言ったんですが、やっぱりここで契約を決めたいと思います」