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「ナツキさんの引越しの手伝いをしていたんですか?」
「おうよ」
翌日、ジムにて休日に何をしていたかという話の流れになり、キバナはナツキの手伝いをしていたことを明かした。
「しかもキバナ様と同じマンションで・・・・。それだけ聞くといい感じな気もしますけど・・・・・」
「本当かっ!?」
「でも逆に全く意識されてないからこそナツキさんがキバナ様にお願いしてるということも考えられて・・・・」
「・・・・・・」
脈があるかもしれないが、むしろ全く意識されていないという可能性もあると言われ、結局どっちなんだとキバナは肩を落とした。
「僕のイメージですけど、ナツキさんてポケモンを大事にするタイプだから、ポケモンたちとの相性も大事だと思うんですよね」
「ナツキのポケモンとの相性・・・・?」
リョウタの言葉も一理あると思い、自分とナツキのポケモンの愛称について考えてみる。
「デンリュウと昨日初めて見たカイリューは結構懐いてくれてる・・あとギャラドスも悪くないと思う・・・・。ルカリオはよくわからねー。他は・・・」
「他は?」
「・・・・めっちゃ嫌われてると思う。特にバンギラス・・・・」
「・・・・・・・」
リョウタはフォローの言葉が咄嗟に出てこなかった。結局ナツキ自身との交流を増やすのが一番かもしれないという結論に落ち着いたのだった。
「ナツキさん、ジムチャレンジのトレーナーがナックルジムに来るまでは定期的にきてくれるみたいですし、マンションが同じなんですから送ってあげたり食事をしたりできますね」
「まあ確かに・・・・にしてもジムチャレンジか。明日開会式だったな」
「はい!是非ともナツキさんにいいところを見せましょうね!」
リョウタの言葉に頷くも、ジムチャレンジの開始が明日に迫るというのに昨年度まで溢れていたはずの闘志が湧き上がってこなかったのをキバナは感じた。それはナツキのことで浮かれたり不安を感じたりだとかのせいではないことはわかっていた。
「・・・・」
************************
「バンギラスー、起きないとバトル見逃しちゃうよ〜」
ジムチャレンジの開会式の朝、ナツキはポケモンたちとテレビ中継を見ていた。開会式の冒頭で、ワタルと現チャンピオンのマサルがエキシビジョンマッチをするのだ。
「頑張れワタルー!」
「パルパル!!」「バウ!!」
幼馴染でライバルのワタルとはナツキのポケモンたちも仲が良いため、一生懸命応援している。
「勝った!!後で連絡しないと・・・・あ、キバナくんだ」
中継のカメラにキバナが映り込んだ。しかし勝敗が決した直後だというのに、ほとんどリアクションもなくただフィールドを眺めているように見えた。
「どうしたんだろうね。緊張してるのかな」
ジムリーダーとしての大仕事が始まるのだから、緊張したり神経質になることは不思議ではない。いずれにせよ、翌日リョウタに会いにナックルジムに行く予定があったため、その時の様子を見てみようとナツキは決めた。
そして翌日。
「ペリッパーがあめふらし担当で、ヌメイルが・・・・・」
「はい、そうなんです。それで・・・」
ナツキが早速リョウタのポケモンのことを詳細に尋ねる。もちろん守秘義務で外部に漏らすことがないように誓約書にも互いに記入済みだ。そしてそんな様子を横目に、キバナも自分のポケモンをトレーニングしていた。
「・・・キバナ君っていつもあんな感じで訓練するの?」
「あー、少し緊張してるんですかね」
リョウタはナツキがジムにいるからトレーニングに身が入っていないんだろうなと思い適当に誤魔化した。
「そうなの・・・」
ナツキはそう呟き、仕事中だと再びリョウタに向き合うのだった。
「・・・ふう・・・ありがとうございます。こんなに色々見てもらえるんですね」
「はい。だいぶ課題が見えてきましたね。これから頑張りましょう!」
ナックルスタジアムも閉じる時間のため、ナツキはカイリューを連れて外に出た。しかしそこから動かないナツキを不思議そうにカイリューは見つめた。
「キバナくんを待ってるの。予定がなければ一緒に帰ろうと思って」
そういうとカイリューは嬉しそうに尻尾を振った。先日の引っ越しでとてもキバナを気に入ったようだ。
「・・・うおっ、ナツキ!?」
「あ、キバナ君、この後何もなければ一緒に帰ろ」
「お、おう・・・」
「おうよ」
翌日、ジムにて休日に何をしていたかという話の流れになり、キバナはナツキの手伝いをしていたことを明かした。
「しかもキバナ様と同じマンションで・・・・。それだけ聞くといい感じな気もしますけど・・・・・」
「本当かっ!?」
「でも逆に全く意識されてないからこそナツキさんがキバナ様にお願いしてるということも考えられて・・・・」
「・・・・・・」
脈があるかもしれないが、むしろ全く意識されていないという可能性もあると言われ、結局どっちなんだとキバナは肩を落とした。
「僕のイメージですけど、ナツキさんてポケモンを大事にするタイプだから、ポケモンたちとの相性も大事だと思うんですよね」
「ナツキのポケモンとの相性・・・・?」
リョウタの言葉も一理あると思い、自分とナツキのポケモンの愛称について考えてみる。
「デンリュウと昨日初めて見たカイリューは結構懐いてくれてる・・あとギャラドスも悪くないと思う・・・・。ルカリオはよくわからねー。他は・・・」
「他は?」
「・・・・めっちゃ嫌われてると思う。特にバンギラス・・・・」
「・・・・・・・」
リョウタはフォローの言葉が咄嗟に出てこなかった。結局ナツキ自身との交流を増やすのが一番かもしれないという結論に落ち着いたのだった。
「ナツキさん、ジムチャレンジのトレーナーがナックルジムに来るまでは定期的にきてくれるみたいですし、マンションが同じなんですから送ってあげたり食事をしたりできますね」
「まあ確かに・・・・にしてもジムチャレンジか。明日開会式だったな」
「はい!是非ともナツキさんにいいところを見せましょうね!」
リョウタの言葉に頷くも、ジムチャレンジの開始が明日に迫るというのに昨年度まで溢れていたはずの闘志が湧き上がってこなかったのをキバナは感じた。それはナツキのことで浮かれたり不安を感じたりだとかのせいではないことはわかっていた。
「・・・・」
************************
「バンギラスー、起きないとバトル見逃しちゃうよ〜」
ジムチャレンジの開会式の朝、ナツキはポケモンたちとテレビ中継を見ていた。開会式の冒頭で、ワタルと現チャンピオンのマサルがエキシビジョンマッチをするのだ。
「頑張れワタルー!」
「パルパル!!」「バウ!!」
幼馴染でライバルのワタルとはナツキのポケモンたちも仲が良いため、一生懸命応援している。
「勝った!!後で連絡しないと・・・・あ、キバナくんだ」
中継のカメラにキバナが映り込んだ。しかし勝敗が決した直後だというのに、ほとんどリアクションもなくただフィールドを眺めているように見えた。
「どうしたんだろうね。緊張してるのかな」
ジムリーダーとしての大仕事が始まるのだから、緊張したり神経質になることは不思議ではない。いずれにせよ、翌日リョウタに会いにナックルジムに行く予定があったため、その時の様子を見てみようとナツキは決めた。
そして翌日。
「ペリッパーがあめふらし担当で、ヌメイルが・・・・・」
「はい、そうなんです。それで・・・」
ナツキが早速リョウタのポケモンのことを詳細に尋ねる。もちろん守秘義務で外部に漏らすことがないように誓約書にも互いに記入済みだ。そしてそんな様子を横目に、キバナも自分のポケモンをトレーニングしていた。
「・・・キバナ君っていつもあんな感じで訓練するの?」
「あー、少し緊張してるんですかね」
リョウタはナツキがジムにいるからトレーニングに身が入っていないんだろうなと思い適当に誤魔化した。
「そうなの・・・」
ナツキはそう呟き、仕事中だと再びリョウタに向き合うのだった。
「・・・ふう・・・ありがとうございます。こんなに色々見てもらえるんですね」
「はい。だいぶ課題が見えてきましたね。これから頑張りましょう!」
ナックルスタジアムも閉じる時間のため、ナツキはカイリューを連れて外に出た。しかしそこから動かないナツキを不思議そうにカイリューは見つめた。
「キバナくんを待ってるの。予定がなければ一緒に帰ろうと思って」
そういうとカイリューは嬉しそうに尻尾を振った。先日の引っ越しでとてもキバナを気に入ったようだ。
「・・・うおっ、ナツキ!?」
「あ、キバナ君、この後何もなければ一緒に帰ろ」
「お、おう・・・」