決勝リーグ
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『さあやってまいりました!決勝リーグ第6戦は!キバナ対ナツキ!ナツキ選手の快進撃は続くのか!それともキバナがドラゴンストームの意地を見せるのか!注目です!!!』
アナウンスに会場がワーっと盛り上がる。
フィールドに現れたナツキとキバナはお互いを見つめあった。
「ワクワクするね」
「ああ」
ナツキはまたとない高揚感を感じた。ナツキはトレーナーとしてキバナに似ているものを感じていたからだ。ドラゴン使いの聖地に生まれながらも、ドラゴンタイプ以外も使用する自分と、ドラゴンジムのジムリーダーでありながら、他タイプも積極的に取り入れようとするキバナ。
きっと最高のバトルになるという予感があった。
『それでは!バトル、開始っ!!!』
「いけっ!フライゴン!」
「ギャラドス!!」
両者同時にポケモンを繰り出す。相性的にはナツキのギャラドスが有利だ。
「フライゴン!すなあらし!」
「そう来ると思ったわ!ギャラドス!うずしお!」
砂嵐を起こさせようとするフライゴンの周りをいち早くギャラドスの渦潮が囲む。
『おおーっと!ギャラドス早技だー!!この展開を予期していたのか!?』
実況と共に早くも会場が盛り上がる。
「飛ぶんだフライゴン!上まで行けば渦潮から逃れられる!」
キバナの指示を聞き、渦に包まれながらも上を目指すフライゴン。ようやく渦潮から逃れられるところまで来たとき、
「ギャラドス!迎え撃つのよ!飛んで冷凍ビーム!!!」
「なっ!!」
効果は抜群だ。ナツキとギャラドスの容赦ない攻撃の嵐によって、フライゴンは早くも戦線離脱した。
「くそ・・・!!強えな・・・。よくやった!フライゴン!がんばれ!ヌメルゴン!!」
「ヌメーーー!!」
「ヌメルゴン!ヘドロ爆弾だ!お見舞いしてやれ!!」
「ギャラドス!なみのりでかわして!」
ヌメルゴンのヘドロ爆弾が当たらないようになみのりでなんとかナツキは対応する。
「はっ!まんまとびしょ濡れだな!ヌメルゴン!カミナリだ!!」
「しまった!!!ギャラドス!うずしおよ!できるだけ高く!」
水・飛行タイプのギャラドスは電気タイプの技にめっぽう弱い。加えて波乗りによって伝導率が高くなっている。渦潮を避雷針がわりにしようとしたが、少し遅かったようだ。
『ヌメルゴンの雷が直撃だーーー!ギャラドス!戦闘不能!!!』
「〜〜〜〜っ!!!よくやったわ!ギャラドス!戻って!次は、ルカリオっ!あなたに決めた!!」
「ガウ!!」
キバナは間髪入れず技を繰り出そうとする。
「ヌメルゴン!攻めるぜ!ハイドロポンプだ!!」
「ヌメ!」
「ルカリオ!しんそくでかわして攻撃よ!」
ハイドロポンプはルカリオに当たらず、代わりにルカリオのしんそくがヌメルゴンにヒットする。
「ヌメルゴン!いけるか!?」
「ヌメ!」
「ルカリオ!はどうだん!!」
「ガウ!」
命中率100%の波動弾がヌメルゴンを襲った。しかしまだ、ヌメルゴンは戦闘不能にはならない。
「ヌメルゴン!ヘドロ爆弾!」
「避けて!ルカリオ!」
ルカリオは素早さを生かし次々とヘドロ爆弾をかわすが、何発か当たってしまい運の悪いことに毒状態に陥ってしまった。
「ガウ・・・」
「ルカリオっ!まだいけるわよね!コメットパンチよ!」
「ガウッ!!」
ナツキの期待に応えるようにルカリオはヌメルゴンにコメットパンチを繰り出す。しかし直撃とはいかず、わずかにかするだけになってしまった。
「今だ!ヌメルゴン!もう一度ハイドロポンプ!」
「ルカリオ!全力でインファイト!!」
両者の最も技が同時に放たれた。
『ヌメルゴン!ルカリオ!共に戦闘不能!!』
審判の声が響き、バトルは白熱していく。一方が戦闘不能になると、また一方が戦闘不能になるという拮抗した状態が続き、両者の5匹目のポケモンが再び相打ちになるというところまできた。
『なんと!ここまで白熱した今までバトルがあったでしょうかーー!?』
最高潮だと思われていた会場のボルテージがさらにさらに増していく。
「最後はお前だ!ジュラルドン!」
「いけっ!ガブリアス!!!」
『最後のポケモンは両者ともにドラゴンタイプ!!!キバナ選手のジュラルドンは言わずもがな、ナツキ選手のガブリアスもこれまでに強烈な攻撃技を駆使して活躍しています!さあ!この勝負どうなるーー!?』
フィールドの上でキバナとナツキは見つめ合う。
「ナツキ、すげー楽しいぜ」
「・・・・私もだよ。でも、絶対負けないから!」
「それは俺様のセリフだ!さあ!もっと楽しもうぜ!!ジュラルドン!キョダイマックスだ!」
「こっちだって!ガブリアス!ダイマックスよ!!!」
ナツキはこれまでの戦いでメガ進化しか使っていないため、観客はナツキのダイマックスバトルに大いに注目した。今回のワールドリーグバトルでは公平を記すために、メガ進化またはダイマックスはどちらかを1度しか使用できない。
「いくぜ!ジュラルドン!キョダイゲンスイだ!」
「ガブリアス!ダイアース!!!」