決勝リーグ
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決勝戦は一日1試合、計10試合行われる。ダンデ、キバナ、ワタル、ナツキ、ダイゴの5人の総当たり戦だ。ここからのバトルは6対6のフルバトル勝ち抜きで行われる。
初日第1試合はキバナとワタルのバトルだった。
出場者特権のS席でレッドと共に観戦する。
「どっちも頑張れー!」
試合は接戦で、キバナもワタルもお互い6匹目のポケモンでようやく勝敗が決した。
『勝者ワタルーーーー!!!』
審判の声が響き、スタジアムは歓声と絶叫に飲まれる。
二人が退場するのを複雑な気持ちでナツキは眺めた。
その後レッドと共に、二人それぞれの控室を訪れた。ワタルはなんとか勝てたとホッとしたようだった。キバナの方は当たり前だが、非常に悔しがっていた。
「もう、負けねえ。ダンデにも。もちろんナツキ、お前にも、だ」
「うん。私も負ける気はないよ」
ナツキはバトルをするときのような視線でキバナを見つめた。
「明日だよな。勝てよ。絶対」
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翌日、第2試合。ナツキ対ダイゴのバトルだ。
「やあナツキちゃん、君にリベンジする時が来たようだ。久しぶりだね」
「はい。いいバトルにしましょう」
一進一退の攻防が続き、それぞれ手持ちのポケモンは残り1体とまでなった。
「バシャーモ!!メガ進化!!!」
ナツキが叫ぶとバシャーモの姿が変わる。
「あいにくだが、ポケモンの絆の深さには僕も自信があるんだ。メタグロス!メガ進化!」
ダイゴの色違いの白いメタグロスもメガ進化によって姿を変える。
満点の見応えに観客は大盛り上がりだ。
「バシャーモ!相性はこちらが有利よ!」
「シャモ!」
期待に応えるようにバシャーモが鳴いた。
「ビルドアップ!」
ナツキが指示を出すとバシャーモはそれに従い、ビルドアップを繰り出し攻撃力と防御力が上昇する。
「そのままメタグロスに向かって!!・・・・跳べっ!!!」
正面突破してくると思ったダイゴとメタグロスは構えの姿勢をとっていたが、突然飛び上がったバシャーモに思考が停止した。
「「!?」」
「今よ!!ブレイズキック!!!!」
「シャモーーーー!!!!」
スドーンと轟音が響きスタジアムが静寂に包まれる。そしてーーーー
『メタグロス!戦闘不能!!よって勝者!ナツキ!!!!」
審判の判定に、会場が割れんばかりの歓声に包まれた。
フィールドの中央にナツキとダイゴは向かい、握手を交わす。
「悔しいよ。研究したつもりだったんだけど、ナツキちゃんはなかなか勝たせてくれないね」
「私の方も危なかったです。こんな白熱したメガ進化バトルは初めてて興奮しました。またいつでも再戦しましょう」
スタジアムの液晶に、見つめ合い握手を交わす二人の様子が映し出されると、観客の一部が盛り上がった。
「きゃーお似合い!」
「美男美女だ!」
「萌える!」
無論、そんな二人や観客の様子をキバナは見ていた。
(・・・終わったら握手するのは普通だろ。面白くねー)
「ヤキモチですか?ダイゴさん相手だとキバナ様勝てる要素なくないですか?」
「うるせえ!ってかリョウタ!お前いつから気づいてた!?」
VIP用の観覧席でジムトレーナーのリョウタとともに観戦していたキバナは、思いがけない部下の攻撃にたじろいだ。
「この大会が始まった頃からですかね」
「それって、最初からじゃねーか。そんなわかりやすいかぁ?俺」
「少なくとも、僕からすれば・・・・。でもナツキさんって多分そういうの鋭くないからわかりやすいくらいがいいと思いますけど・・・・・・」
確かに、とキバナは思った。しかしキバナには一つだけ気になっていることがあった。
「ナツキとワタルって幼馴染とは聞いてるんだが、ほんとにそれだけだよな・・・?」
「知りませんよ!自分で聞いてください!」