幻寂SS
貴方は、破滅の光だ。
人々はその光に目を眩ませ、少しでもすがろうと集まる。しかし貴方の歪な熱量に次第に気づき始める。この光は、破壊なのだと。
しかし2人だけ、その事実に気付かない者がいました。もうお分かりですね、私と、貴方です。
私は一歩ずつ貴方に向かい歩を進めます。破滅を予感しながら、壊れていく自分を眺めながら。貴方はそんな私に手を伸ばします。
「おいで」
その手に触れた瞬間、私は完全に壊れてしまうのです。桃色の髪を揺らし、不邪気に笑う彼のように。
彼のように、貴方に壊されたい。なので、その手を取りましょう。
人々はその光に目を眩ませ、少しでもすがろうと集まる。しかし貴方の歪な熱量に次第に気づき始める。この光は、破壊なのだと。
しかし2人だけ、その事実に気付かない者がいました。もうお分かりですね、私と、貴方です。
私は一歩ずつ貴方に向かい歩を進めます。破滅を予感しながら、壊れていく自分を眺めながら。貴方はそんな私に手を伸ばします。
「おいで」
その手に触れた瞬間、私は完全に壊れてしまうのです。桃色の髪を揺らし、不邪気に笑う彼のように。
彼のように、貴方に壊されたい。なので、その手を取りましょう。