我が太陽の君
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葵は自室に戻ると、すぐに日本にいる女院へ連絡を取った。
水鏡で連絡を入れ、事の次第を全て報告。
おそらく女院は全て承知していたのだろうが、葵の報告を全て聞いた。
女院「そうですか、一度目の儀式が無事に終わりましたか…。」
「はい、女院様。」
女院「今しばらく、その地でお世話になると思いますが…。無礼のないように心なさい。」
「はい、心いたします。」
捨て子だった自分をここまで育ててくれた女院の命令ならば、葵はどんな辛い事でも耐え忍ぶ。
先ほどの儀式も想像以上に葵は自らの神通力を消耗していた。
正直、あの場で座り込んでしまいそうになったが、何とか踏ん張っていたのだ。
女院「して、そちらの方々はあと何度ほど儀式が必要と…?」
「少なくとも、あと二度は必要であろうと…。」
女院「あと、二度も…。そなたの体が心配です…。」
「女院様、私は自らの命の使いどころを知りました。」
女院「何を申すのですか…。」
「女院様は、俗世と神域の境に捨てられていた私を拾い上げてくださったのみならず、女官として育ててくださいました。拾っていただけなければ、とっくに森の獣の餌食でした。この命、女院様のお役に立てるためにありますれば。」
女院「葵、私はそれだけで聖域にそなたを遣わしたわけではありませんよ? そなたの宿命は太陽の力を聖域の戦士達に捧げるだけではない。そなたには我らの神域の外の世界を見てほしいのです。」
「見る…?」
女院「そなたは神域の外をあまり見たことがないはず。そなたは我ら歴代の女院ができなかったこと、外の世界を知る…その役目も背負っているのです。世界を知らなくてはいけません。そなたは若い。外の世界の若者達と触れ合い、人を知り、愛を知りなさい。…ご神託です、葵。全ての儀式が終わった時、そなたはそれらを知り、心を決めるでしょう。」
「女院様…。」
女院ははかない笑顔を見せて、そこで映像は途切れた。
「儀式の全てが終わった時…私が何かを知るというのね…。それが何であれ、世の毒にならなければいいのだけど…。」
葵の視線の先には、いつもと変わらぬ聖域の空が広がるばかり…。
水鏡で連絡を入れ、事の次第を全て報告。
おそらく女院は全て承知していたのだろうが、葵の報告を全て聞いた。
女院「そうですか、一度目の儀式が無事に終わりましたか…。」
「はい、女院様。」
女院「今しばらく、その地でお世話になると思いますが…。無礼のないように心なさい。」
「はい、心いたします。」
捨て子だった自分をここまで育ててくれた女院の命令ならば、葵はどんな辛い事でも耐え忍ぶ。
先ほどの儀式も想像以上に葵は自らの神通力を消耗していた。
正直、あの場で座り込んでしまいそうになったが、何とか踏ん張っていたのだ。
女院「して、そちらの方々はあと何度ほど儀式が必要と…?」
「少なくとも、あと二度は必要であろうと…。」
女院「あと、二度も…。そなたの体が心配です…。」
「女院様、私は自らの命の使いどころを知りました。」
女院「何を申すのですか…。」
「女院様は、俗世と神域の境に捨てられていた私を拾い上げてくださったのみならず、女官として育ててくださいました。拾っていただけなければ、とっくに森の獣の餌食でした。この命、女院様のお役に立てるためにありますれば。」
女院「葵、私はそれだけで聖域にそなたを遣わしたわけではありませんよ? そなたの宿命は太陽の力を聖域の戦士達に捧げるだけではない。そなたには我らの神域の外の世界を見てほしいのです。」
「見る…?」
女院「そなたは神域の外をあまり見たことがないはず。そなたは我ら歴代の女院ができなかったこと、外の世界を知る…その役目も背負っているのです。世界を知らなくてはいけません。そなたは若い。外の世界の若者達と触れ合い、人を知り、愛を知りなさい。…ご神託です、葵。全ての儀式が終わった時、そなたはそれらを知り、心を決めるでしょう。」
「女院様…。」
女院ははかない笑顔を見せて、そこで映像は途切れた。
「儀式の全てが終わった時…私が何かを知るというのね…。それが何であれ、世の毒にならなければいいのだけど…。」
葵の視線の先には、いつもと変わらぬ聖域の空が広がるばかり…。
