糸
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(バングル、持ってきてしまった…。お返ししたほうがよかったのかも…。)
教皇宮の外れにある庭のベンチに座り、カヤはこれからどうすればいいのか考えていた。
もちろん、アルバフィカと歩める道があるのはうれしいのだが…。
アルバ「カヤ、ここにいたのだな。」
「アルバフィカ様…。」
アルバフィカはゆっくりとそばに来て、カヤの手の小箱を見つめる。
「私には過ぎたる慈悲ではないのかと…思っていたのです。」
アルバ「アテナが個人的に慈悲をかけられるのは…珍しい事だからな。その戸惑いはわかるよ。」
アルバフィカはこのバングルをどう思っているのだろうか、返した方が良いと言われるのだろうか、カヤは迷っていた。
アルバ「カヤ、君は…私と共に居たいと思ってくれているか?」
「え…/// わ、私は…アルバフィカ様の…近くにいられたら幸せだと…思っています。」
アルバ「ならば…迷わずアテナのご慈悲を受け入れてくれ。」
「アルバフィカ様…。」
アルバ「私の…魚座の黄金聖闘士が背負う毒の血の宿命は君も充分認識しているだろう。今までの大半の魚座は…孤独だった。たとえ、近くに血盟の同志がいたとしても。愛する存在ができたとしても、幸せになんてなれなかった。」
アルバフィカは自分の掌を見つめながら言葉を紡ぐ。
アルバ「毒の血を継承する時、私は師であり育ての親でもあった先代の魚座、ルゴニス先生を目の前で失い、打ちひしがれた…。だが、私の中に流れる血は間違いなくルゴニス先生、そしてその師、代々の魚座の聖闘士から受け継いできた大切なものだ。」
それでも、と彼は続ける。
アルバ「先生達もそうだったように、私のそばには同志がいてくれた。毒の血など気にもしないような…その先鋒がシオンだったが…。君が聖域に来てくれてそれが少し変わっていった。戦いで擦り切れていた心を君が少しずつ癒してくれた。あの布に縫い込められた気持ちはシオンが教えてくれた。」
「…ご迷惑かもしれないと思いながら、縫ったのです。まさか、兄上が意味を教えるとは思わなかったですが…。」
アルバ「教えてもらった時、何か自分の中で道が開けた気がした。人として当たり前の気持ちを持てたのが嬉しかったよ。私も…君を想っている。大切にしたい。」
アルバフィカは小箱からバングルを取り出し、そっとカヤの手に通す。
アルバ「…私と一緒に暮らそう、カヤ。いつまで続くかわからぬこの平穏な時間をできるだけ君と共に生きていたいんだ。」
「アルバフィカ…様…。」
カヤの両目からは清らかな涙が流れ出し、アルバフィカはその指で涙をぬぐう。
アルバ「…愛してる。」
カヤはもう戸惑わないとばかりに、アルバフィカの胸の中に我が身を預けた。
「私もです、アルバフィカ様…! 愛して…います///」
教皇宮の外れにある庭のベンチに座り、カヤはこれからどうすればいいのか考えていた。
もちろん、アルバフィカと歩める道があるのはうれしいのだが…。
アルバ「カヤ、ここにいたのだな。」
「アルバフィカ様…。」
アルバフィカはゆっくりとそばに来て、カヤの手の小箱を見つめる。
「私には過ぎたる慈悲ではないのかと…思っていたのです。」
アルバ「アテナが個人的に慈悲をかけられるのは…珍しい事だからな。その戸惑いはわかるよ。」
アルバフィカはこのバングルをどう思っているのだろうか、返した方が良いと言われるのだろうか、カヤは迷っていた。
アルバ「カヤ、君は…私と共に居たいと思ってくれているか?」
「え…/// わ、私は…アルバフィカ様の…近くにいられたら幸せだと…思っています。」
アルバ「ならば…迷わずアテナのご慈悲を受け入れてくれ。」
「アルバフィカ様…。」
アルバ「私の…魚座の黄金聖闘士が背負う毒の血の宿命は君も充分認識しているだろう。今までの大半の魚座は…孤独だった。たとえ、近くに血盟の同志がいたとしても。愛する存在ができたとしても、幸せになんてなれなかった。」
アルバフィカは自分の掌を見つめながら言葉を紡ぐ。
アルバ「毒の血を継承する時、私は師であり育ての親でもあった先代の魚座、ルゴニス先生を目の前で失い、打ちひしがれた…。だが、私の中に流れる血は間違いなくルゴニス先生、そしてその師、代々の魚座の聖闘士から受け継いできた大切なものだ。」
それでも、と彼は続ける。
アルバ「先生達もそうだったように、私のそばには同志がいてくれた。毒の血など気にもしないような…その先鋒がシオンだったが…。君が聖域に来てくれてそれが少し変わっていった。戦いで擦り切れていた心を君が少しずつ癒してくれた。あの布に縫い込められた気持ちはシオンが教えてくれた。」
「…ご迷惑かもしれないと思いながら、縫ったのです。まさか、兄上が意味を教えるとは思わなかったですが…。」
アルバ「教えてもらった時、何か自分の中で道が開けた気がした。人として当たり前の気持ちを持てたのが嬉しかったよ。私も…君を想っている。大切にしたい。」
アルバフィカは小箱からバングルを取り出し、そっとカヤの手に通す。
アルバ「…私と一緒に暮らそう、カヤ。いつまで続くかわからぬこの平穏な時間をできるだけ君と共に生きていたいんだ。」
「アルバフィカ…様…。」
カヤの両目からは清らかな涙が流れ出し、アルバフィカはその指で涙をぬぐう。
アルバ「…愛してる。」
カヤはもう戸惑わないとばかりに、アルバフィカの胸の中に我が身を預けた。
「私もです、アルバフィカ様…! 愛して…います///」
