糸
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サーシャが奥に消えてすぐ、いたたまれなくなったカヤは教皇の間から早足で出て行ってしまった。
アルバフィカはまだ膝をついていたがゆっくりと立ち上がり、前髪をクシャっと抑えるように頭を抱える。
アルバ(私はどうすればよいのか、カヤを受け入れていいのか、私は…!)
悩むアルバフィカのそばに寄るのはシオンだ。
シオン「アルバフィカ。」
アルバ「! シオン…。」
シオン「多くは言わん、アルバフィカ。アテナ様のお言葉…自らの気持ちに向き合ってくれ。」
シオンの視線はアルバフィカを見つめる。
アルバフィカは再び自問する。
自分はどうしたいのか、カヤをどう想っているのか、自らの望む道は…。
自らの毒と茨の道の中に暖かく灯ってくれた一筋の光は…。
アルバ「行ってくる…。」
シオンの瞳に力強く応え、アルバフィカはカヤの後を追うように教皇の間を出て行った。
シオンはハッキリと見た、彼が微かに微笑んでいたのを、微かに唇に乗せて伝えてくれた言葉を。
ーーーカヤは任せてくれーーー
童虎「シオンよ、アルバフィカは…。」
シオン「セージ様の星見は…成就するようだ。白羊宮も少し寂しくなるな…。」
寂しそうに微笑むシオンだが、仲間達も優しい眼差しでシオンに応える。
自分達の中で一番幸薄い人生を歩まざるを得なかったアルバフィカに、今アテナの慈悲が与えられたのだ。
そして、同じように幸薄い生き方をしていたカヤにも…。
寂しい気持ちと寿ぐ気持ちが交じり合うシオンの表情は今にも泣いてしまいそうで…。
シオン「一番下の宮から上の宮に移り住むのも遠くないだろうな…。」
童虎「…そうじゃな。」
アルバフィカとカヤの行く末を見守るように、風が優しく優しく…吹いていた。
アルバフィカはまだ膝をついていたがゆっくりと立ち上がり、前髪をクシャっと抑えるように頭を抱える。
アルバ(私はどうすればよいのか、カヤを受け入れていいのか、私は…!)
悩むアルバフィカのそばに寄るのはシオンだ。
シオン「アルバフィカ。」
アルバ「! シオン…。」
シオン「多くは言わん、アルバフィカ。アテナ様のお言葉…自らの気持ちに向き合ってくれ。」
シオンの視線はアルバフィカを見つめる。
アルバフィカは再び自問する。
自分はどうしたいのか、カヤをどう想っているのか、自らの望む道は…。
自らの毒と茨の道の中に暖かく灯ってくれた一筋の光は…。
アルバ「行ってくる…。」
シオンの瞳に力強く応え、アルバフィカはカヤの後を追うように教皇の間を出て行った。
シオンはハッキリと見た、彼が微かに微笑んでいたのを、微かに唇に乗せて伝えてくれた言葉を。
ーーーカヤは任せてくれーーー
童虎「シオンよ、アルバフィカは…。」
シオン「セージ様の星見は…成就するようだ。白羊宮も少し寂しくなるな…。」
寂しそうに微笑むシオンだが、仲間達も優しい眼差しでシオンに応える。
自分達の中で一番幸薄い人生を歩まざるを得なかったアルバフィカに、今アテナの慈悲が与えられたのだ。
そして、同じように幸薄い生き方をしていたカヤにも…。
寂しい気持ちと寿ぐ気持ちが交じり合うシオンの表情は今にも泣いてしまいそうで…。
シオン「一番下の宮から上の宮に移り住むのも遠くないだろうな…。」
童虎「…そうじゃな。」
アルバフィカとカヤの行く末を見守るように、風が優しく優しく…吹いていた。
