糸
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小箱の中に入っていたのは、シンプルだが美しい彫り物が施してあるバングルだ。
彫り物を見ている限り、これはジャミールの技術によるものだとカヤにはすぐわかった。
そして、中央には青く美しい石が収まっているのだが、明らかに小宇宙の出どころはこれに相違なかった。
「あの、これは…。」
サーシャ「気づいているでしょうが、そのバングルの土台はハクレイが作りました。」
ハクレイ「久々に、聖衣修復以外で技術を使ったわい。」
サーシャ「そして、中央にある青い石。それは少量ですが私の霊血を結晶化させた物です。」
「霊血っ!?」
黄金「「えぇ!?」」
その言葉には事情を知らない黄金達も絶句する。
ただ1人、静かに状況を見つめているシオンを見て、周囲はシオンだけは承知の事なのだと理解し始めた。
童虎「シオン、おぬしは知っておったのか?」
シオン「…あぁ。」
アスプ「アテナ、説明をお願いできますか?」
サーシャ「えぇ、そのつもりで皆さんを招集しました。」
サーシャはいつもの微笑を浮かべて、小箱を手にしたまま固まっているカヤを見た。
サーシャ「カヤさん、そのバングルにはいくつかの効能があります。その内の1つに…あらゆる毒の効果を打ち消すというものがあります。」
「!?」
アルバ「!!」
その時点でわかる者にはわかった。
このバングルはカヤとアルバフィカのために設えられた物なのだと。
サーシャ「目は口程に物を言うと言いますが、それにも増して小宇宙を感じ取ればわかる事もあります。カヤさんとアルバフィカの気持ちも…。」
「あ…///」
アルバフィカも声こそ上げないが気まずそうに顔を赤らめた。
それで黄金全員が悟ったのだ、2人が惹かれあっているもののアルバフィカの毒の体質で2人が前に進めないと。
それを知ったサーシャが慈悲をバングルに籠めてカヤに与えようとしているのだと。
「でも、どうして私に…。」
サーシャ「カヤさんに幸せになってほしいからです。それ以外に理由はありません。」
嬉しい気持ちに嘘はない、が自分がこんな多大な慈悲をかけられてもいいのだろうか。
カヤの気持ちはグラグラ揺れている。
サーシャ「魚座のアルバフィカ、前に。」
アルバ「はっ…。」
アルバフィカは前に進み出てカヤの隣で膝をつく。
サーシャ「ここからは2人次第です。心のまま自分と向き合いなさい。今日の謁見はここまでにします。」
彫り物を見ている限り、これはジャミールの技術によるものだとカヤにはすぐわかった。
そして、中央には青く美しい石が収まっているのだが、明らかに小宇宙の出どころはこれに相違なかった。
「あの、これは…。」
サーシャ「気づいているでしょうが、そのバングルの土台はハクレイが作りました。」
ハクレイ「久々に、聖衣修復以外で技術を使ったわい。」
サーシャ「そして、中央にある青い石。それは少量ですが私の霊血を結晶化させた物です。」
「霊血っ!?」
黄金「「えぇ!?」」
その言葉には事情を知らない黄金達も絶句する。
ただ1人、静かに状況を見つめているシオンを見て、周囲はシオンだけは承知の事なのだと理解し始めた。
童虎「シオン、おぬしは知っておったのか?」
シオン「…あぁ。」
アスプ「アテナ、説明をお願いできますか?」
サーシャ「えぇ、そのつもりで皆さんを招集しました。」
サーシャはいつもの微笑を浮かべて、小箱を手にしたまま固まっているカヤを見た。
サーシャ「カヤさん、そのバングルにはいくつかの効能があります。その内の1つに…あらゆる毒の効果を打ち消すというものがあります。」
「!?」
アルバ「!!」
その時点でわかる者にはわかった。
このバングルはカヤとアルバフィカのために設えられた物なのだと。
サーシャ「目は口程に物を言うと言いますが、それにも増して小宇宙を感じ取ればわかる事もあります。カヤさんとアルバフィカの気持ちも…。」
「あ…///」
アルバフィカも声こそ上げないが気まずそうに顔を赤らめた。
それで黄金全員が悟ったのだ、2人が惹かれあっているもののアルバフィカの毒の体質で2人が前に進めないと。
それを知ったサーシャが慈悲をバングルに籠めてカヤに与えようとしているのだと。
「でも、どうして私に…。」
サーシャ「カヤさんに幸せになってほしいからです。それ以外に理由はありません。」
嬉しい気持ちに嘘はない、が自分がこんな多大な慈悲をかけられてもいいのだろうか。
カヤの気持ちはグラグラ揺れている。
サーシャ「魚座のアルバフィカ、前に。」
アルバ「はっ…。」
アルバフィカは前に進み出てカヤの隣で膝をつく。
サーシャ「ここからは2人次第です。心のまま自分と向き合いなさい。今日の謁見はここまでにします。」
