糸
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花送りの儀が終わったのは、太陽が少し傾いてきた頃だった。
カヤはすでに花娘の衣装を脱ぎ、もうすぐ帰ってくるであろうシオンのために食事の用意を女官達としていた。
まだ儀式などが続いていると思っていたカヤに客人だと従者が声をかけた。
居住区の入り口まで向かうと、そこにいたのは光り輝く黄金の聖闘士ーーー。
「あ、アルバフィカ様…?」
アルバ「あぁ。」
「どうなさいましたか、兄上はまだ戻っていないのですが…。」
アルバ「君に用があるのだ。」
「私に…?」
アルバ「…花送りの儀の時、何か言いたげだったから。それを聞きに来たんだ。」
まさか、それだけのためにと思っていたカヤだったが、アルバフィカを客間に通していつか渡そうとしていた布を大事に抱えてもっていく。
「お待たせしました、アルバフィカ様。」
中庭の見える客間ではアルバフィカが静かに待っていた。
中庭にはカヤが作っている花畑が見える。
アルバ「…花畑も順調か?」
「はい、白羊宮の皆で耕したり、種を植えたり…。楽しいです。」
アルバ「うん、そういう雰囲気を感じる。それで、その抱えている物は…?」
「あ、これは…アルバフィカ様に贈ろうと作った布です。」
アルバ「私に…?」
アルバフィカは受け取ると、布を広げる。
シオンのために作った布と同じく見事な出来上がりの布だが、マントにするには少し小さいようで…。
アルバ「これもまた、見事な布ではないか。だが、マントにしては小さいような…。」
「これは聖衣箱を包む布として作りました。アルバフィカ様が任務へ赴く際にでもお使いいただければと…。」
アルバ「そうか、それは何よりの贈り物だ…。ありがとう、カヤ。大事に使わせてもらう。」
「そうやって喜んでいただける事が私にとって何よりです。」
ふわりと笑うカヤにアルバフィカも思わず微笑んでしまう。
アルバ(花のように微笑むようになったな、この娘は…。花娘の時のような飾った美しさも良いが、やはり彼女はいつもの自然な姿が一番…。)
カヤはすでに花娘の衣装を脱ぎ、もうすぐ帰ってくるであろうシオンのために食事の用意を女官達としていた。
まだ儀式などが続いていると思っていたカヤに客人だと従者が声をかけた。
居住区の入り口まで向かうと、そこにいたのは光り輝く黄金の聖闘士ーーー。
「あ、アルバフィカ様…?」
アルバ「あぁ。」
「どうなさいましたか、兄上はまだ戻っていないのですが…。」
アルバ「君に用があるのだ。」
「私に…?」
アルバ「…花送りの儀の時、何か言いたげだったから。それを聞きに来たんだ。」
まさか、それだけのためにと思っていたカヤだったが、アルバフィカを客間に通していつか渡そうとしていた布を大事に抱えてもっていく。
「お待たせしました、アルバフィカ様。」
中庭の見える客間ではアルバフィカが静かに待っていた。
中庭にはカヤが作っている花畑が見える。
アルバ「…花畑も順調か?」
「はい、白羊宮の皆で耕したり、種を植えたり…。楽しいです。」
アルバ「うん、そういう雰囲気を感じる。それで、その抱えている物は…?」
「あ、これは…アルバフィカ様に贈ろうと作った布です。」
アルバ「私に…?」
アルバフィカは受け取ると、布を広げる。
シオンのために作った布と同じく見事な出来上がりの布だが、マントにするには少し小さいようで…。
アルバ「これもまた、見事な布ではないか。だが、マントにしては小さいような…。」
「これは聖衣箱を包む布として作りました。アルバフィカ様が任務へ赴く際にでもお使いいただければと…。」
アルバ「そうか、それは何よりの贈り物だ…。ありがとう、カヤ。大事に使わせてもらう。」
「そうやって喜んでいただける事が私にとって何よりです。」
ふわりと笑うカヤにアルバフィカも思わず微笑んでしまう。
アルバ(花のように微笑むようになったな、この娘は…。花娘の時のような飾った美しさも良いが、やはり彼女はいつもの自然な姿が一番…。)
