糸
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アラクネの同胞はキリが無く森のあちこちから出てくる。
個々の能力はそんなに高くないが、数の多さにはさすがに閉口してしまう。
そんな中、繭玉の中に閉じ込められているカヤはようやく目を覚ました。
(ここは、どこ…? 真っ白なものに包まれてる…。)
体の自由はあるのだが、閉じ込められているのだとすぐに気づいた。
そして、外からは衝撃音や人の声、小宇宙が感じられる。
(これは、兄上たちの小宇宙…?)
微かに聞こえる声を分析していると、自分はアラクネという神話の魔物に攫われてこの繭玉に閉じ込められていると分かった。
(あぁ、なんてこと…。一番恐れていた事が起きてしまうなんて…。)
聖域に来る時に不安だった事、それは自分が戦いの足手まといになる事だ。
ハクレイに諭されて聖域に来る時も、それが嫌だから行かないと最後まで抵抗した。
聖域は安全だし、もし有事があってもシオン達が守ってくれると言ってくれて折れた経緯もある。
(それでも、足手まといになってしまった時は…。)
カヤは懐を探り、ある物を取り出した。
それはハクレイが授けてくれた…装飾がほとんどない小刀。
それは護身、そして最後の時に使うという意味合いもある。
ジャミールは戦士の里でもあるから、戦士になるならないに関わらず心得というものは皆が教わる。
もちろん、カヤも教わった。
(弱い私が言えた事ではないけれど、足手まといなんて嫌…。)
いざという時はこれで自裁すべし、という覚悟の刀だ。
(兄上、どうか心置きなく戦いを。いざとなれば、カヤには覚悟ができていますから。)
カヤは心の中でシオンに話しかけた。
それが、彼女の小宇宙に込められて外に染み出ているとは知らずに…。
個々の能力はそんなに高くないが、数の多さにはさすがに閉口してしまう。
そんな中、繭玉の中に閉じ込められているカヤはようやく目を覚ました。
(ここは、どこ…? 真っ白なものに包まれてる…。)
体の自由はあるのだが、閉じ込められているのだとすぐに気づいた。
そして、外からは衝撃音や人の声、小宇宙が感じられる。
(これは、兄上たちの小宇宙…?)
微かに聞こえる声を分析していると、自分はアラクネという神話の魔物に攫われてこの繭玉に閉じ込められていると分かった。
(あぁ、なんてこと…。一番恐れていた事が起きてしまうなんて…。)
聖域に来る時に不安だった事、それは自分が戦いの足手まといになる事だ。
ハクレイに諭されて聖域に来る時も、それが嫌だから行かないと最後まで抵抗した。
聖域は安全だし、もし有事があってもシオン達が守ってくれると言ってくれて折れた経緯もある。
(それでも、足手まといになってしまった時は…。)
カヤは懐を探り、ある物を取り出した。
それはハクレイが授けてくれた…装飾がほとんどない小刀。
それは護身、そして最後の時に使うという意味合いもある。
ジャミールは戦士の里でもあるから、戦士になるならないに関わらず心得というものは皆が教わる。
もちろん、カヤも教わった。
(弱い私が言えた事ではないけれど、足手まといなんて嫌…。)
いざという時はこれで自裁すべし、という覚悟の刀だ。
(兄上、どうか心置きなく戦いを。いざとなれば、カヤには覚悟ができていますから。)
カヤは心の中でシオンに話しかけた。
それが、彼女の小宇宙に込められて外に染み出ているとは知らずに…。
