糸
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シオン達は12宮を離れて森林の中を突き進んでいた。
この辺りは一般兵はまず足を踏み入れない禁断の地でもある。
その理由は実に明確、かつてアテナと戦って敗れた者達の封印があちこちに点在しているからだ。
神以外の魔物、魔人、それは無数に…。
鬱蒼としている雰囲気と暗い森林で、気分が滅入りそうになる。
マニ「ったく、聖域の中にこんな場所があるっていうのが不思議だわ。今度、枝払いでもすっか? 日当たり良好なら封印されてる奴らのどす黒い感情も和らぐんじゃねぇか?」
アルバ「そうかもしれんな。だが、そんな理屈が通用するか保証はないな。」
シオン「そろそろ、近づいている。もう少しだ。」
皆がその言葉に気を引き締め、進んでいく。
相手が何であれ、カヤは体が弱いのだ。
長い間拘束されては、命に関わる。
そして、シオン以外にも微かにカヤの小宇宙が感じられたその時、場所が開ける。
そこは木々がまるでドームのように折り重なっている空間だ。
シオン(カヤの小宇宙は…あそこか!)
シオンの視線は天井あたりにある繭玉のような物体だ。
シジ「カヤはあれの中か?」
シオン「おそらく。微弱だがカヤの小宇宙を感じる。」
シジ「では、早く下ろしてあげよう。…この邪悪な小宇宙の持ち主を早く倒して。」
シジフォスの視線は繭玉ではなく、その下の太い幹。
何かが張り付いているように見えて、目を凝らせば…巨大な蜘蛛がいる。
アルバ「アテナが封印した蜘蛛の化け物…アラクネか?」
マニ「アルバフィカの予想は当たりじゃねぇか? どうよ、シジフォス。」
シジ「うん、俺も賛成だな。話が通じる相手ならいいんだけどね。問答無用で開戦は疲れる。」
?『我が領域に無断で入るのは何者ぞ…。』
シオン「我らはアテナの聖闘士! お前こそ何者か!」
『我が名は…アラクネ。遠き神話の時代にアテナによって蜘蛛にされた者。』
やはり、という空気がシオン達に流れる。
シオン「アラクネ、お前が先刻攫った娘を返してもらおう。」
『あの娘は、私が気に入った私の新たな肉体候補…。渡さぬ、帰れ。』
シオン「ならば、力ずくでも連れ帰る!」
シオンの小宇宙の高まりが、カヤ奪還の戦いの狼煙となった。
この辺りは一般兵はまず足を踏み入れない禁断の地でもある。
その理由は実に明確、かつてアテナと戦って敗れた者達の封印があちこちに点在しているからだ。
神以外の魔物、魔人、それは無数に…。
鬱蒼としている雰囲気と暗い森林で、気分が滅入りそうになる。
マニ「ったく、聖域の中にこんな場所があるっていうのが不思議だわ。今度、枝払いでもすっか? 日当たり良好なら封印されてる奴らのどす黒い感情も和らぐんじゃねぇか?」
アルバ「そうかもしれんな。だが、そんな理屈が通用するか保証はないな。」
シオン「そろそろ、近づいている。もう少しだ。」
皆がその言葉に気を引き締め、進んでいく。
相手が何であれ、カヤは体が弱いのだ。
長い間拘束されては、命に関わる。
そして、シオン以外にも微かにカヤの小宇宙が感じられたその時、場所が開ける。
そこは木々がまるでドームのように折り重なっている空間だ。
シオン(カヤの小宇宙は…あそこか!)
シオンの視線は天井あたりにある繭玉のような物体だ。
シジ「カヤはあれの中か?」
シオン「おそらく。微弱だがカヤの小宇宙を感じる。」
シジ「では、早く下ろしてあげよう。…この邪悪な小宇宙の持ち主を早く倒して。」
シジフォスの視線は繭玉ではなく、その下の太い幹。
何かが張り付いているように見えて、目を凝らせば…巨大な蜘蛛がいる。
アルバ「アテナが封印した蜘蛛の化け物…アラクネか?」
マニ「アルバフィカの予想は当たりじゃねぇか? どうよ、シジフォス。」
シジ「うん、俺も賛成だな。話が通じる相手ならいいんだけどね。問答無用で開戦は疲れる。」
?『我が領域に無断で入るのは何者ぞ…。』
シオン「我らはアテナの聖闘士! お前こそ何者か!」
『我が名は…アラクネ。遠き神話の時代にアテナによって蜘蛛にされた者。』
やはり、という空気がシオン達に流れる。
シオン「アラクネ、お前が先刻攫った娘を返してもらおう。」
『あの娘は、私が気に入った私の新たな肉体候補…。渡さぬ、帰れ。』
シオン「ならば、力ずくでも連れ帰る!」
シオンの小宇宙の高まりが、カヤ奪還の戦いの狼煙となった。
