糸
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アルバフィカ、シオン、セージが自らの身を案じているとは知らないカヤは機織り機の前でコツコツ作業をしていた。
すると、窓の方から何かの気配を感じたので顔をあげるが、気のせいだったのか誰もいない。
椅子から腰を上げて窓際に近寄るが、見えるのはいつも通りの穏やかな聖域の景色だけ。
鳥か小動物だったのだろうと再び機織り機の方へ足を向けた、その時。
「きゃっ!」
カヤは何かに引っ掛かって前のめりになった。
少し踏ん張って何とか床に倒れずに済んだのだが、いつの間にか足元に白い紐があったのだ。
「何かしら、こんな紐…置いた覚えはないのだけど…?」
とりあえず、どこかに置いておこうと手にした瞬間…。
ビュルンっーーーーー!
「えっ? きゃああ!!」
その白い紐が独りでに動き出し、カヤに向かってきたのだ。
紐はカヤを縛り上げるように動き、カヤはそのまま床に倒れこんだ。
「あぅっ…! これ、は…!」
紐はどんどん伸びていき、カヤは引き摺られるように窓から体が出てしまう。
「兄上…、兄…。」
カヤの意識は唐突に途切れ、シオンを呼ぶ声も消えた。
そしてそれは、静かにカヤの小宇宙が消えたという事でもあった。
すると、窓の方から何かの気配を感じたので顔をあげるが、気のせいだったのか誰もいない。
椅子から腰を上げて窓際に近寄るが、見えるのはいつも通りの穏やかな聖域の景色だけ。
鳥か小動物だったのだろうと再び機織り機の方へ足を向けた、その時。
「きゃっ!」
カヤは何かに引っ掛かって前のめりになった。
少し踏ん張って何とか床に倒れずに済んだのだが、いつの間にか足元に白い紐があったのだ。
「何かしら、こんな紐…置いた覚えはないのだけど…?」
とりあえず、どこかに置いておこうと手にした瞬間…。
ビュルンっーーーーー!
「えっ? きゃああ!!」
その白い紐が独りでに動き出し、カヤに向かってきたのだ。
紐はカヤを縛り上げるように動き、カヤはそのまま床に倒れこんだ。
「あぅっ…! これ、は…!」
紐はどんどん伸びていき、カヤは引き摺られるように窓から体が出てしまう。
「兄上…、兄…。」
カヤの意識は唐突に途切れ、シオンを呼ぶ声も消えた。
そしてそれは、静かにカヤの小宇宙が消えたという事でもあった。
