糸
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次の日から、カヤの織り上げる布はアルバフィカに贈るものとなった。
何になるのかと皆が楽しみにしている中、シオンだけは教えてもらっていた。
シオン「そうか、アルバフィカのためにか。」
「えぇ、兄上のマントを見事だとこの花束を贈ってくださって。そのお礼に。」
初めてカヤのマントを纏った日ではないが、アルバフィカもシオンのマントを目にとめてカヤが作っていた布だと知り、その見事な仕上がりに感心していた。
アルバ「そうか、彼女がずっと織り上げていたのはこのマントの布だったのか。…とても良い品だな。それに彼女の祈りが漂ってくる…。見事な品だ。」
シオン「そう言ってもらえると私も嬉しいよ、アルバフィカ。それに、これを纏っているとなんとなく調子がいい。セージ様も僅かではあるものの魔除けの効力があるようだと教えてくださった。」
アルバ「そうか、あの娘は自分を非力と言っているがそれは大きな間違いのようだな。」
アルバフィカはシオンに少し微笑む。
シオン「あぁ、あの子は秘めたる力がある。身体が弱いゆえに完全に引き出す修練はできないが、それでもこの片鱗…。だが、強い力は時に過酷な戦いに引きずり込む呼び水になってしまう。これで良かったのかもしれない。」
アルバ「あの子は優しいから戦いには向かなさそうだがね…。」
シオン「あぁ。聖戦が終わった今、あの子を争いの渦に巻き込みたくないから…。」
アルバフィカもそうだろうなと納得する。
あんなにもか弱く、兄思いの優しい娘なのだ。
自分は捨て子だった故、血を分けた兄弟はいないのだが、もしいたらそう思うだろう。
アルバ「…彼女の頑張りに、何か称賛の証を送りたいものだな。」
シオン「ありがとう、その気持ちだけで充分だよ。」
あの後、懇意にしているロドリオ村の花屋で花束を贈ってもらうように手配したのだ。
「兄上、アルバフィカ様には内緒ね?」
少し茶目っ気のある笑顔でカヤはシオンに頼み、シオンも承知したと笑って答えた。
カヤが来てからは平穏な時間がゆっくり流れる聖域。
だが、聖域の内側に不穏な影が…ゆっくりと忍び寄ってきた。
何になるのかと皆が楽しみにしている中、シオンだけは教えてもらっていた。
シオン「そうか、アルバフィカのためにか。」
「えぇ、兄上のマントを見事だとこの花束を贈ってくださって。そのお礼に。」
初めてカヤのマントを纏った日ではないが、アルバフィカもシオンのマントを目にとめてカヤが作っていた布だと知り、その見事な仕上がりに感心していた。
アルバ「そうか、彼女がずっと織り上げていたのはこのマントの布だったのか。…とても良い品だな。それに彼女の祈りが漂ってくる…。見事な品だ。」
シオン「そう言ってもらえると私も嬉しいよ、アルバフィカ。それに、これを纏っているとなんとなく調子がいい。セージ様も僅かではあるものの魔除けの効力があるようだと教えてくださった。」
アルバ「そうか、あの娘は自分を非力と言っているがそれは大きな間違いのようだな。」
アルバフィカはシオンに少し微笑む。
シオン「あぁ、あの子は秘めたる力がある。身体が弱いゆえに完全に引き出す修練はできないが、それでもこの片鱗…。だが、強い力は時に過酷な戦いに引きずり込む呼び水になってしまう。これで良かったのかもしれない。」
アルバ「あの子は優しいから戦いには向かなさそうだがね…。」
シオン「あぁ。聖戦が終わった今、あの子を争いの渦に巻き込みたくないから…。」
アルバフィカもそうだろうなと納得する。
あんなにもか弱く、兄思いの優しい娘なのだ。
自分は捨て子だった故、血を分けた兄弟はいないのだが、もしいたらそう思うだろう。
アルバ「…彼女の頑張りに、何か称賛の証を送りたいものだな。」
シオン「ありがとう、その気持ちだけで充分だよ。」
あの後、懇意にしているロドリオ村の花屋で花束を贈ってもらうように手配したのだ。
「兄上、アルバフィカ様には内緒ね?」
少し茶目っ気のある笑顔でカヤはシオンに頼み、シオンも承知したと笑って答えた。
カヤが来てからは平穏な時間がゆっくり流れる聖域。
だが、聖域の内側に不穏な影が…ゆっくりと忍び寄ってきた。
