糸
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任務の報告を終えて自らの宮に戻ったアルバフィカは、聖衣を脱いで一息つく。
中庭に出て見えるのは、遥か下の白羊宮の屋根。
あの屋根の下のどこかにカヤが寝ているのだろう。
聖域にやってきたジャミールの娘、シオンの妹、ハクレイの養女。
それ以上に知る必要もないと思っていたが、不思議と12宮にゆっくりと確実に浸透していた。
押し入ってくるわけでもなく、漂っているわけでもなく、いつの間にか。
アルバ(だが、それを不思議と受け入れている皆が、私がいる…。本当に不思議だ。)
人と触れ合う事が半ば禁忌となっている自分には、何とも言えぬ存在だが…。
それでも、願ってしまうのだ。
アルバ(早く、良くなればいいのにな…。あの機織りの音は、平和の音だから…。)
アルバフィカが中庭から宮の中に戻ると、そこにやってきたのは今も滞在中のハクレイ。
ハクレイ「アルバフィカ、邪魔をするぞ。」
アルバ「ハクレイ殿? どうしたのです、双魚宮にお越しとは?」
ハクレイ「セージと少し話していてな。ワシとアトラは明日ジャミールへ帰る事になった。」
特に親しくしている間柄でもなく、ただ興味本位でここへ来ただけかもしれないが、アルバフィカは彼が何か考えあっての来訪だと思っている。
ハクレイ「アルバフィカ、もうカヤと面識はできたのだろう?」
アルバ「? はい。」
ハクレイ「あの娘を頼む。おそらく、あの娘は来るべくしてこの聖域へ来た。」
アルバ「…何故、私に?」
ハクレイ「確かに、何故であろうな。だが、言っておかねばならぬと思ったのだ。あの娘は人一倍体が弱く、それでいて気を遣う。人並みの体であればすでに嫁いでいて然りだが…。」
アルバ「言っている事が逆ではありませんか? 私の毒の事をご存じであれば、カヤにあまり近づくなと言われると思うのですが。」
ハクレイ「だな…。」
ハクレイはそのまま黙り込み、しばらくしてから双魚宮を後にした。
中庭に出て見えるのは、遥か下の白羊宮の屋根。
あの屋根の下のどこかにカヤが寝ているのだろう。
聖域にやってきたジャミールの娘、シオンの妹、ハクレイの養女。
それ以上に知る必要もないと思っていたが、不思議と12宮にゆっくりと確実に浸透していた。
押し入ってくるわけでもなく、漂っているわけでもなく、いつの間にか。
アルバ(だが、それを不思議と受け入れている皆が、私がいる…。本当に不思議だ。)
人と触れ合う事が半ば禁忌となっている自分には、何とも言えぬ存在だが…。
それでも、願ってしまうのだ。
アルバ(早く、良くなればいいのにな…。あの機織りの音は、平和の音だから…。)
アルバフィカが中庭から宮の中に戻ると、そこにやってきたのは今も滞在中のハクレイ。
ハクレイ「アルバフィカ、邪魔をするぞ。」
アルバ「ハクレイ殿? どうしたのです、双魚宮にお越しとは?」
ハクレイ「セージと少し話していてな。ワシとアトラは明日ジャミールへ帰る事になった。」
特に親しくしている間柄でもなく、ただ興味本位でここへ来ただけかもしれないが、アルバフィカは彼が何か考えあっての来訪だと思っている。
ハクレイ「アルバフィカ、もうカヤと面識はできたのだろう?」
アルバ「? はい。」
ハクレイ「あの娘を頼む。おそらく、あの娘は来るべくしてこの聖域へ来た。」
アルバ「…何故、私に?」
ハクレイ「確かに、何故であろうな。だが、言っておかねばならぬと思ったのだ。あの娘は人一倍体が弱く、それでいて気を遣う。人並みの体であればすでに嫁いでいて然りだが…。」
アルバ「言っている事が逆ではありませんか? 私の毒の事をご存じであれば、カヤにあまり近づくなと言われると思うのですが。」
ハクレイ「だな…。」
ハクレイはそのまま黙り込み、しばらくしてから双魚宮を後にした。
