朱色の瞳
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「火を見ていると、何か落ち着きますね…。」
エルシド「あぁ…。」
揺れる火を見ていると、何故か心も温かくなる。
鞘は野宿生活も長かったから、火のありがたみを知っている。
「姉様は、ここで1人精進していたんですね。」
鞘は小屋の中を見回す。
すでに幾分か片付けてあるとはいえ、質素で必要以上の物がない。
大荷物では旅も不便であっただろうから、必要最低限の荷物しか持ってこなかったのだろう。
「私、ここに住もうかな…。」
エルシド「何故だ? 峰の住んでいた場所だからか?」
「それもありますが…。あまり聖域中枢には近づかない方が良い気がして…。」
テミスの事がまだ尾を引いているのだとエルシドはわかる。
エルシド「先の事はもう気にするなといったはずだぞ、鞘。」
「それはわかっているのです。でも、私はまた違う災厄を聖域にもたらさないとは限りません…。だったら、人里離れたここに留まった方が…。」
エルシド「…大丈夫だ、鞘。」
エルシドは無意識に彼女を己の胸の内に引き寄せた。
「エルシド殿っ?」
エルシド「俺達が守ろう、お前を。アテナ様もいらっしゃる、教皇も…。何も恐れる事はないんだ、案ずるな…。」
聖衣ごしではなく、シャツ越しに感じるエルシドのぬくもりに胸が高鳴るが、それに甘えてはいけないと鞘は己を律しようとする。
「私などのせいで、聖域の皆さんが傷つく事があってはなりません…! 誰も私のせいで傷ついてほしくないんです!」
エルシド「聖闘士は強い。少々の事では怯む事はない。」
引き寄せられていただけが、いつしか肩を強く抱かれている。
「…甘えてしまいます、それではダメなんです…! 私は武具職人として精進しなくては…!」
エルシド「その前に、お前は1人の人間…女なんだ。武具職人として精進する事を責めはしないが、誰かに頼る事も覚えろ。俺でよければ、いつでも頼れ。俺はお前の姉の友人であり、後見でもあるんだ。」
彼らしからぬ優しい声で鞘を慰め、温める。
鞘の心と体にも彼の優しさや温もりが染み込んでいき、いつしか彼女は眠りについた…。
その眠りにつく時に、彼女は自覚した。
エルシドに…特別な想いを抱いてしまったと…。
~続く~
エルシド「あぁ…。」
揺れる火を見ていると、何故か心も温かくなる。
鞘は野宿生活も長かったから、火のありがたみを知っている。
「姉様は、ここで1人精進していたんですね。」
鞘は小屋の中を見回す。
すでに幾分か片付けてあるとはいえ、質素で必要以上の物がない。
大荷物では旅も不便であっただろうから、必要最低限の荷物しか持ってこなかったのだろう。
「私、ここに住もうかな…。」
エルシド「何故だ? 峰の住んでいた場所だからか?」
「それもありますが…。あまり聖域中枢には近づかない方が良い気がして…。」
テミスの事がまだ尾を引いているのだとエルシドはわかる。
エルシド「先の事はもう気にするなといったはずだぞ、鞘。」
「それはわかっているのです。でも、私はまた違う災厄を聖域にもたらさないとは限りません…。だったら、人里離れたここに留まった方が…。」
エルシド「…大丈夫だ、鞘。」
エルシドは無意識に彼女を己の胸の内に引き寄せた。
「エルシド殿っ?」
エルシド「俺達が守ろう、お前を。アテナ様もいらっしゃる、教皇も…。何も恐れる事はないんだ、案ずるな…。」
聖衣ごしではなく、シャツ越しに感じるエルシドのぬくもりに胸が高鳴るが、それに甘えてはいけないと鞘は己を律しようとする。
「私などのせいで、聖域の皆さんが傷つく事があってはなりません…! 誰も私のせいで傷ついてほしくないんです!」
エルシド「聖闘士は強い。少々の事では怯む事はない。」
引き寄せられていただけが、いつしか肩を強く抱かれている。
「…甘えてしまいます、それではダメなんです…! 私は武具職人として精進しなくては…!」
エルシド「その前に、お前は1人の人間…女なんだ。武具職人として精進する事を責めはしないが、誰かに頼る事も覚えろ。俺でよければ、いつでも頼れ。俺はお前の姉の友人であり、後見でもあるんだ。」
彼らしからぬ優しい声で鞘を慰め、温める。
鞘の心と体にも彼の優しさや温もりが染み込んでいき、いつしか彼女は眠りについた…。
その眠りにつく時に、彼女は自覚した。
エルシドに…特別な想いを抱いてしまったと…。
~続く~
