朱色の瞳
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現在の状況を包み隠さずセージに報告すると、聖域でも酷い天気になってきたらしい。
セージ≪あばらやでも、雨宿りできる場所が確保できたのは幸いだ。鞘はまだ体が本格的に回復しておらんから無理をさせてはならん。しばらく様子を見て、止みそうになければ一晩そこで過ごして帰ってくるといい。≫
エルシド≪はっ…。≫
テレパシーを終えて、セージの言葉をそのまま鞘に伝えると、彼女は少しホッとした。
この状況で外へ出ても大変だと思っていたのだ。
「むしろ、姉様の住んでいた場所で一晩過ごせるのですから、貴重な経験です。」
エルシド「お前はいつも前向きだな。」
「そうでなければ、片倉峰の妹とは名乗れませんもの。常に前向きに進むのが我が家の家訓ですから。」
エルシド「良い家訓だな。」
「はい。」
頷く鞘の瞳に、エルシドは峰と同じ朱色を見た。
やがて、夕刻になったのだがやはり雨は止まない。
エルシド「鞘、これを。」
エルシドは自分のマントを鞘に差し出す。
おそらく、これにくるまって寝ろというのだろう。
「しかし、エルシド殿が…。」
エルシド「聖闘士はこれしきで体調を崩したりしない、気にするな。だが、食糧がないのが困ったな。」
「私ならお気になさらず、1日くらい何も食べなくても平気です。」
エルシド「病み上がりなのに、それでは治りも遅くなるぞ。」
「大丈夫ですよ。」
本当にたくましい女性だと感心し、エルシドはせめて火をおこそうと小屋の竈で作業を始めた。
幸い、火をおこす道具は使えたのですぐに火はついて、窓や扉を閉めて2人は竈の前に座る。
エルシドも流石に聖衣を脱いで鞘の隣に座った。
セージ≪あばらやでも、雨宿りできる場所が確保できたのは幸いだ。鞘はまだ体が本格的に回復しておらんから無理をさせてはならん。しばらく様子を見て、止みそうになければ一晩そこで過ごして帰ってくるといい。≫
エルシド≪はっ…。≫
テレパシーを終えて、セージの言葉をそのまま鞘に伝えると、彼女は少しホッとした。
この状況で外へ出ても大変だと思っていたのだ。
「むしろ、姉様の住んでいた場所で一晩過ごせるのですから、貴重な経験です。」
エルシド「お前はいつも前向きだな。」
「そうでなければ、片倉峰の妹とは名乗れませんもの。常に前向きに進むのが我が家の家訓ですから。」
エルシド「良い家訓だな。」
「はい。」
頷く鞘の瞳に、エルシドは峰と同じ朱色を見た。
やがて、夕刻になったのだがやはり雨は止まない。
エルシド「鞘、これを。」
エルシドは自分のマントを鞘に差し出す。
おそらく、これにくるまって寝ろというのだろう。
「しかし、エルシド殿が…。」
エルシド「聖闘士はこれしきで体調を崩したりしない、気にするな。だが、食糧がないのが困ったな。」
「私ならお気になさらず、1日くらい何も食べなくても平気です。」
エルシド「病み上がりなのに、それでは治りも遅くなるぞ。」
「大丈夫ですよ。」
本当にたくましい女性だと感心し、エルシドはせめて火をおこそうと小屋の竈で作業を始めた。
幸い、火をおこす道具は使えたのですぐに火はついて、窓や扉を閉めて2人は竈の前に座る。
エルシドも流石に聖衣を脱いで鞘の隣に座った。
