朱色の瞳
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そこは小高い山の拓けた場所にあった。
石造りの小さめの小屋、小屋の前には母国の花の木、そして…。
「峰姉様…。」
少し苔むした石碑の前に、鞘は跪いてその墓碑名を愛しそうに撫でる。
「姉様、鞘です…。あのやせっぽちで姉様の後ろをいつも付いていた…鞘です。」
風がフワッと吹いて、まるで返事をしているようだ。
「私も姉様と似たような道を究めようと、ここまで来たのです。途中で色々な職人の教えを受けながらですが…。今は聖域でお世話になっています。ここには姉様の友人、エルシド殿に連れてきていただきました…。」
エルシドは何も言わず峰の墓石と鞘の背中を見ているだけだが、胸が痛む。
これが峰も存命の時ならばどれほど喜ばしかっただろう。
魂となってまで妹の危機を救いに来たくらいなのだ、大事に思っていたのだろう。
「未熟な腕ですが、聖域のお役に立とうと決めました。なのに、私はこの地に厄災を運んでしまいました。私は…生きていても良いのでしょうか…。」
その言葉に危うさを感じたエルシドは、咄嗟に声をかける。
エルシド「良いに決まっているだろう。」
「エルシド殿…。」
エルシド「アテナ様達もおっしゃったはずだろう。今回のテミス女神の侵攻はお前に何の責任もない、軽々しく生死を考えるな。峰とて、魂だけになってもお前を助けようとしていたのだぞ。」
「え…?」
エルシド「テミスに一撃喰らって昏倒していた俺のところに、峰の魂が舞い降りたのだ。そして、お前とテミスを分離させるヒントと力をくれた。そして、鞘を頼むと…俺に伝えていったのだ。」
「姉様が…。」
エルシド「峰は間違いなくお前を心配していた、そして愛していた。そうでなければ現われる理由がない。」
鞘は峰の墓石に目をやり、再び墓石を撫でる。
「姉様、ありがとうございます…。姉様の分まで、私…生きてみます。」
石造りの小さめの小屋、小屋の前には母国の花の木、そして…。
「峰姉様…。」
少し苔むした石碑の前に、鞘は跪いてその墓碑名を愛しそうに撫でる。
「姉様、鞘です…。あのやせっぽちで姉様の後ろをいつも付いていた…鞘です。」
風がフワッと吹いて、まるで返事をしているようだ。
「私も姉様と似たような道を究めようと、ここまで来たのです。途中で色々な職人の教えを受けながらですが…。今は聖域でお世話になっています。ここには姉様の友人、エルシド殿に連れてきていただきました…。」
エルシドは何も言わず峰の墓石と鞘の背中を見ているだけだが、胸が痛む。
これが峰も存命の時ならばどれほど喜ばしかっただろう。
魂となってまで妹の危機を救いに来たくらいなのだ、大事に思っていたのだろう。
「未熟な腕ですが、聖域のお役に立とうと決めました。なのに、私はこの地に厄災を運んでしまいました。私は…生きていても良いのでしょうか…。」
その言葉に危うさを感じたエルシドは、咄嗟に声をかける。
エルシド「良いに決まっているだろう。」
「エルシド殿…。」
エルシド「アテナ様達もおっしゃったはずだろう。今回のテミス女神の侵攻はお前に何の責任もない、軽々しく生死を考えるな。峰とて、魂だけになってもお前を助けようとしていたのだぞ。」
「え…?」
エルシド「テミスに一撃喰らって昏倒していた俺のところに、峰の魂が舞い降りたのだ。そして、お前とテミスを分離させるヒントと力をくれた。そして、鞘を頼むと…俺に伝えていったのだ。」
「姉様が…。」
エルシド「峰は間違いなくお前を心配していた、そして愛していた。そうでなければ現われる理由がない。」
鞘は峰の墓石に目をやり、再び墓石を撫でる。
「姉様、ありがとうございます…。姉様の分まで、私…生きてみます。」
