朱色の瞳
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やがて、鞘が12宮へ入る日。
白羊宮前には親方に伴われた鞘がいて、迎えを待っている。
それを見物に来ている野次馬もいるが、彼女は意に介さない。
自分は武具職人として聖域に来たのだから、外野に気を取られていても仕方ないのだ。
親方「おいでになったようだぜ、鞘。」
親方の視線の先を追うと、12宮の階段を降りてくる人影。
エルシド「待たせたな、親方、鞘。」
親方「エルシド様、鞘をよろしくお願いします。」
エルシド「ああ、安心してくれ。鞘、12宮は聖域内でも特殊な場所だ、それはおいおい教えていく。とりあえず行こう。」
「はい。親方、短い間ですけどお世話になりました。」
親方「礼には及ばねぇよ。たまには遊びに来いよ。」
「はい。」
親方とはそこで別れ、12宮を上がっていく。
エルシド「しばらくは、12宮内の近衛兵や一般兵の武具関係の仕事をしてもらう。住まいについては、女官用の宿舎になる。」
「はい。」
エルシド「工房は兵士用の宿舎の近くにあるが、それは今から案内する。」
「わかりました。エルシド様、1つお願いがあります。」
エルシド「言ってみろ。」
「…峰姉様の墓の場所を教えていただけませんか。休日があれば行っておきたいのです。」
エルシド「そういえば約束をしていたな。俺が1度案内しよう、休日がわかったら教えてくれ。」
「感謝します。」
12宮の階段は常人にはなかなかヘビーなのだが、鞘は弱音も吐かずにドンドン登っていく。
エルシドも所々で休憩を入れるが、意外と彼女の体力があるのに驚く。
「日本から旅をする中では陸路でたくさん徒歩移動していましたから。山越えも経験しましたし…。」
エルシド「そうか、それで人並み以上の体力が身についたのだな。」
「職人として生活していると、昼夜を問わず作業を続ける事もあります。体力と気力はどれほどあっても損はしませんから。」
鞘は眼下にある風景を見つめながらフワリとほほ笑む。
その瞳の色は姉の峰のそれと同じ、朱色を帯びている。
白羊宮前には親方に伴われた鞘がいて、迎えを待っている。
それを見物に来ている野次馬もいるが、彼女は意に介さない。
自分は武具職人として聖域に来たのだから、外野に気を取られていても仕方ないのだ。
親方「おいでになったようだぜ、鞘。」
親方の視線の先を追うと、12宮の階段を降りてくる人影。
エルシド「待たせたな、親方、鞘。」
親方「エルシド様、鞘をよろしくお願いします。」
エルシド「ああ、安心してくれ。鞘、12宮は聖域内でも特殊な場所だ、それはおいおい教えていく。とりあえず行こう。」
「はい。親方、短い間ですけどお世話になりました。」
親方「礼には及ばねぇよ。たまには遊びに来いよ。」
「はい。」
親方とはそこで別れ、12宮を上がっていく。
エルシド「しばらくは、12宮内の近衛兵や一般兵の武具関係の仕事をしてもらう。住まいについては、女官用の宿舎になる。」
「はい。」
エルシド「工房は兵士用の宿舎の近くにあるが、それは今から案内する。」
「わかりました。エルシド様、1つお願いがあります。」
エルシド「言ってみろ。」
「…峰姉様の墓の場所を教えていただけませんか。休日があれば行っておきたいのです。」
エルシド「そういえば約束をしていたな。俺が1度案内しよう、休日がわかったら教えてくれ。」
「感謝します。」
12宮の階段は常人にはなかなかヘビーなのだが、鞘は弱音も吐かずにドンドン登っていく。
エルシドも所々で休憩を入れるが、意外と彼女の体力があるのに驚く。
「日本から旅をする中では陸路でたくさん徒歩移動していましたから。山越えも経験しましたし…。」
エルシド「そうか、それで人並み以上の体力が身についたのだな。」
「職人として生活していると、昼夜を問わず作業を続ける事もあります。体力と気力はどれほどあっても損はしませんから。」
鞘は眼下にある風景を見つめながらフワリとほほ笑む。
その瞳の色は姉の峰のそれと同じ、朱色を帯びている。
