突撃、隣のベッドルーム!

『金牛宮』


12宮のマイナスイオン発生地と名高いこの宮。

そこの主こそ、非常識の集団・黄金聖闘士の中にあって唯一と言っていいほどの常識人であり、癒しとも言える人、アルデバラン。

そんな彼の寝顔を激撮&寝起きドッキリみたいな事をして、心痛まない者など居ない。

お隣様だし、普段から貴鬼を預かってもらう事も多いし、同じ草食系星座の聖闘士だし…。


ムウ(アテナのご命令とはいえ、気が滅入りますね…;)


ムウは渋々ながら金牛宮の居住区へ足を踏み入れた。

真夜中だから従者達も既に就寝しているようだし、アルデバランの寝室方面へと向かう。

やがて、寝室へ到着すると音を立てないようにドアを開けて、小声で「失礼しますよ。」と断りを入れてから身体を寝室へ滑り込ませる。


《ゴゴゴゴゴゴゴゴ………!》

ムウ(! 何なのですか、この奇妙な地鳴りは…!?)

《ゴゴゴ…ンガッ! ゴゴゴゴゴ………!》

ムウ(何ですか、今のンガッ!っていうのは…; まさかとは思いますけど…。)


ムウはソロリソロリとアルデバランの枕元へ行ってみる。

すると、自分よりも3周りくらい大きなベッドの上で彼は眠っていた。

盛大なイビキという、傍で寝る者にとっては迷惑極まりないオプションが付いているが…。


ムウ(これだけ大きなベッドなら、私と貴鬼、我が師シオンの3人が余裕で川の字で眠れますねぇ…;)


ムウはお約束な結果と彼らしいほのぼのとした就寝姿に安堵し、デジカメのシャッターを切ったのである。
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