突撃、隣のベッドルーム!

『教皇宮』


12宮から阿鼻叫喚の悲鳴が上がった翌朝、13人の寝顔を撮影したカメラは最後の被写体アフロディーテからシオンへ返上され、シオンの手から『月刊黄金12宮』の編集長へ無事渡された。

本日は全員が執務室でデスクワークになっており、昨晩の話で持ちきりだ。


ムウ「しかし、昨晩は本当に大変というか傍迷惑な夜でしたね…。」

サガ「聖域の娯楽の一貫とはいえ、皆が安眠妨害された感は否めんな…;」

ミロ「そうだよなー。…そういえば、シオン様の寝顔は撮影しなくても良かったのか?」

全員「「あ。」」


シオンは若い姿で再び生を与えられてからは正式な儀式以外では教皇冠を深く被るのを止め、聖域中の女性の視線を集めるようになった。

もともと凛々しい顔立ちのシオンだから、彼の寝顔もきっと聖域中の女性達が見たがっているだろう。


童虎「ふーむ、ジジイの寝顔を撮影したところで本当に若い女子は見てくれるかのぅ?」

デス「アンタもそのジジイの同類でしょうが。」

シュラ「口を慎め、デスマスク。老師に対して何という口の聞き方をしている。」

童虎「ホッホッホ、かまわんよ。しかし、気になるといえば気になるのぅ。どうじゃ、今夜あたり『でじかめ』でシオンの寝顔を撮影しに行かぬか? 誰ぞ、持っておるじゃろう?」

カノン「俺は持っています、老師。」

童虎「では、決まりじゃ。シオンにも吠え面をかかせてやろうぞ?」


悪戯小僧のような笑顔をした童虎に、誰もが苦笑しながら賛同するのである。
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