突撃、隣のベッドルーム!

ロス「なるほどなぁ、きっと射手座は俺の事を守ろうとしてくれたんだな!」


大きな音に目を覚ましたアイオロスが見たのは、今にも矢を放とうとしている射手座の黄金聖衣と、必死に弁解しているミロという珍妙なものだった。

アイオロスが起きて射手座をなだめ、ようやく話ができる状態になった。


ミロ「…人ばかりか、聖衣にまで好かれているとは貴方らしい…;」


聖衣には人と同じ様に心というものがあり、時には自らが粉々になろうとも主を守り、時には道を踏み外そうとしている主を諌める。

わかりやすく説明すれば、前者がアイオロス、後者がデスマスクだ。

自分も蠍座と意思の疎通が出来るし、最良のパートナーと言ってもいい。

しかし、アイオロスと射手座ほどの深い信頼を見ると、自分もまだまだ修行不足といわざるを得ない。


ロス「しかし、アテナもシオン様もなかなか面白い事を考えていらっしゃるなぁ。こうして見ていると、お前達が小さい頃の寝顔を思い出すよ。」


ミロ達が幼く、まだ本格的に聖闘士の修行に入る前、彼らの面倒を見ていたのは年長者であるアイオロスとサガだ。

簡単な運動、勉学と同じくらいに重要視されていた昼寝の時間は、一つの大きな寝床に皆が雑魚寝という光景はザラにあった。

デジカメの映像を見ながらアイオロスは当時を思い出しているのだろう。


ロス「ミロはいつも寝付くのが早いのに、起きるのが一番遅かったなぁ。起きると頭がいつも爆発しててな!(笑)」

ミロ「そんな昔の事を言わんでもいい///! 今は寝る時に髪を結んでいるからそんなに酷くはならないぞ!」

ロス「それはよかった。じゃあ、俺はシュラの所へ行ってくるよ。お疲れさん、ミロ。」

ミロ「あぁ、じゃあな。」


ミロが去り、アイオロスはデジカメを片手に磨羯宮へ向かう。

彼の胸の内では、幼かった子供達が頼もしい同志となっている事を喜ぶ気持ちで溢れていた。
21/31ページ
スキ