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突撃、隣のベッドルーム!

『天秤宮編』


シャカ「やれやれ、私ともあろう者がとんだ茶番に付き合わされたものだな。」


シャカは天秤宮に入ると、面倒な事はさっさと済ませるに限ると言わんばかりに真っ直ぐ童虎の寝室へと足を運んだ。

気位の高いシャカにとって、童虎は珍しく敬意を払っている人物の1人である。

そんな童虎の安眠を妨げるのは気が引けるが、これもお役目と意を決して彼の寝室へ。


シャカ「…ここが老師の寝所か。」


質素倹約を旨としている童虎だから、部屋の中も余計な飾りつけも無くシンプルである。

そして、竹を素材としている家具が多いのも特徴といえよう。

手先が器用な童虎はこういうものも自分で材料を調達し、製作する。

彼の性格…清々しい気風がそこかしこに感じられた。

奥の方には寝台があり、童虎がそこで静かに眠っていた。


シャカ(老師、このシャカ、誓って貴方に恨み辛み妬みなどはございませんが、これも使命。全うさせていただきますゆえ。)


シャカがカメラを構え、童虎の寝顔を撮影しようとシャッターに指をかけた瞬間…。


?「グルルルル………。」

シャカ(老師のイビキか?)

?「ガォオっ!」

シャカ「ぬぅっ!? こ、これは!!」


シャカが驚愕したのも無理はない。

そこには1匹の虎がいて、シャカを思いきり威嚇していたのだ。


シャカ(何故、ギリシアの聖域、しかも黄金宮のど真ん中に虎がいる!?)


そんなシャカの思考回路もそこまでで、彼の記憶の最後に残っていたのは飛び掛ってきた虎の鋭い牙だった………。
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