雪の花、赤い爪
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その夜、ささやかな宴が教皇宮で行われた。
葵とセラフィナは産後すぐとあって欠席だが、デジェルは出席する。
もちろん、長時間は無理だと申し出ているのは無理からぬ事だ。
サーシャからは祝いの品も届けられ、仲間達からも届けられたり、後ほど届ける旨が伝えられて娘は本当に幸せ者だと心にしみた。
そして、そろそろ帰る事にして教皇宮を後にすると、背後から声をかけられた。
カル「デジェル。」
デジ「カルディア?」
あの決闘後、葵の大泣きもあってカルディアはデジェルに謝罪したのだが、それからも葵の兄貴分を譲らないと公言している。
結婚・妊娠・出産を一番喜んでくれたのもカルディアだった。
カル「葵とセラフィナの様子はどうなんだよ。」
デジ「至って健康だ。産後のアレコレはあるが今のところは大事ない。」
カル「…ならいい。あーぁ、俺も早く嫁さん見つけないとなぁ。」
デジ「聖戦前後は、こんな出来事は想像できなかった…。葵の存在が全てを塗り替えてくれたように思える。」
カル「だな。さ、嫁さんと娘が待ってる。行ってやれよ。」
デジ「あぁ、また明日。」
階段を下りていくデジェルの背中を見えなくなるまで見送るカルディアの目は、いつになく穏やかであった。
カル「ちゃんと2人を幸せにしねぇと、今度こそ容赦しねぇからな…。」
その呟きは風に消えていくが、きっとデジェルには届いている。
そう信じ、カルディアは宴へ戻って行った。
彼の想いは、聖域の夜空と星々だけが知っている…。
END
2025年2月15日加筆修正
葵とセラフィナは産後すぐとあって欠席だが、デジェルは出席する。
もちろん、長時間は無理だと申し出ているのは無理からぬ事だ。
サーシャからは祝いの品も届けられ、仲間達からも届けられたり、後ほど届ける旨が伝えられて娘は本当に幸せ者だと心にしみた。
そして、そろそろ帰る事にして教皇宮を後にすると、背後から声をかけられた。
カル「デジェル。」
デジ「カルディア?」
あの決闘後、葵の大泣きもあってカルディアはデジェルに謝罪したのだが、それからも葵の兄貴分を譲らないと公言している。
結婚・妊娠・出産を一番喜んでくれたのもカルディアだった。
カル「葵とセラフィナの様子はどうなんだよ。」
デジ「至って健康だ。産後のアレコレはあるが今のところは大事ない。」
カル「…ならいい。あーぁ、俺も早く嫁さん見つけないとなぁ。」
デジ「聖戦前後は、こんな出来事は想像できなかった…。葵の存在が全てを塗り替えてくれたように思える。」
カル「だな。さ、嫁さんと娘が待ってる。行ってやれよ。」
デジ「あぁ、また明日。」
階段を下りていくデジェルの背中を見えなくなるまで見送るカルディアの目は、いつになく穏やかであった。
カル「ちゃんと2人を幸せにしねぇと、今度こそ容赦しねぇからな…。」
その呟きは風に消えていくが、きっとデジェルには届いている。
そう信じ、カルディアは宴へ戻って行った。
彼の想いは、聖域の夜空と星々だけが知っている…。
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2025年2月15日加筆修正
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