アフロ「正直に言うと、葵は貴方に想いを寄せているんだ。」

ロス「えぇ…///？」

アフロ「だけど、彼女は自らその想いを貴方に打ち明けはしないだろう。」

ロス「何故だ？」

デス「背負わなくていい罪悪感を背負ってるって…ところだろうな。」


３人は葵の気持ちを話し始めた。

アイオロスの表情も徐々に曇っていき、終いには悲しそうな表情を浮かべた。


ロス「そうなのか…。あの子はずっとそんな気持ちを抱えながら…。」


目を閉じて思い出すのは、幼かった時分の葵。

明るくて、可愛くて、本当の妹のように可愛がっていた。

アイオリア達と一緒になって遊んでいるのを見ていると、本当に微笑ましかった。

アテナや世界の平和以外に何を守りたいかと問われれば、皆が葵だと答えた。

そして今、彼女は美しく成長して自分達の所へ戻ってきてくれた。

綺麗になった、最初に再会した時は素直にそう思った。

兄達があれだけの美形なのだから、無理からぬ事だが。

それからも彼女と会って、話したりする度に少しずつ大きくなっていく気持ちがあった。


ロス「彼女と会う度にね、胸の鼓動が大きくなるんだ。それが何なのかはわからずにいたんだけどな…。会えない時は会いたいな、今は何しているんだろうなとか思う事が多くなってね。」


そこまで聞けば、誰もが気付く事だ。


デス「惚れたんだな、アイツに。」

ロス「…そうだな、俺は葵が好きだ。今まで女性を好きになった事がなかったから、自分でも判らなかったけどな。ようやく、心の中にあった疑問が晴れたよ。」


アイオロスは晴れやかな表情になっていた。

そして、葵の心を救うために…動く決意を固めた。


～続く～