恋する英雄
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★前編★
聖戦が終わり、復興もひと段落した聖域で一つの動きがあった。
沙織「お待たせしました。サガ、カノン。」
サガ「いいえ。お忙しい中、お時間を割いていただき誠に恐縮です。アテナ。」
アテナ沙織は、数日前に双子座のサガとカノンに謁見を申し込まれていた。
執務が立て込んでいた事もあり、ようやく今日になって教皇シオン立会いのもとで謁見に臨む。
カノン「我ら兄弟、是非ともアテナと教皇に承認をいただきたい件がございます。」
シオン「承認とな? 一体、何事なのだ。」
この2人は過去に犯した罪への悔恨ゆえに、特に何かを所望する事などほとんど無かった。
何を望むのか、沙織もシオンも見当がつかないでいる。
サガ「教皇は覚えていらっしゃるかと思いますが…。我らには妹がおります。」
沙織「まぁ、初耳ですわ。」
シオン「おぉ、覚えているぞ。確か、葵という名ではなかったか?」
カノン「左様でございます。」
沙織「お年は?」
カノン「ちょうど、ムウ達と同じ年です。少しばかり我らとは年齢が離れております。」
沙織「2人の妹さんでしたら、きっと美しい女性なのでしょうね。それで、その妹さんがどうされましたか?」
サガとカノンは顔を合わせて頷きあう。
サガ「少しばかり話が長くなりますが…。」
沙織「かまいません、話してください。」
今から13年ほど前、あの忌まわしい事件が起こる以前の事。
葵は双子座の黄金聖闘士を拝命したサガ、普段は姿を隠しているカノンと一緒に双児宮で暮らしていた。
明るく、朗らかで、優しい女の子だった。
サガが留守をする事も多く、当時はまだ聖闘士の位や聖衣継承前だったムウ達とは遊び仲間で、彼女はちょっとしたアイドルでもあった。
だが、サガの中の闇がカノンによって指摘され、カノンはスニオン岬へ幽閉されてから事態は動いた。
聖戦が終わり、復興もひと段落した聖域で一つの動きがあった。
沙織「お待たせしました。サガ、カノン。」
サガ「いいえ。お忙しい中、お時間を割いていただき誠に恐縮です。アテナ。」
アテナ沙織は、数日前に双子座のサガとカノンに謁見を申し込まれていた。
執務が立て込んでいた事もあり、ようやく今日になって教皇シオン立会いのもとで謁見に臨む。
カノン「我ら兄弟、是非ともアテナと教皇に承認をいただきたい件がございます。」
シオン「承認とな? 一体、何事なのだ。」
この2人は過去に犯した罪への悔恨ゆえに、特に何かを所望する事などほとんど無かった。
何を望むのか、沙織もシオンも見当がつかないでいる。
サガ「教皇は覚えていらっしゃるかと思いますが…。我らには妹がおります。」
沙織「まぁ、初耳ですわ。」
シオン「おぉ、覚えているぞ。確か、葵という名ではなかったか?」
カノン「左様でございます。」
沙織「お年は?」
カノン「ちょうど、ムウ達と同じ年です。少しばかり我らとは年齢が離れております。」
沙織「2人の妹さんでしたら、きっと美しい女性なのでしょうね。それで、その妹さんがどうされましたか?」
サガとカノンは顔を合わせて頷きあう。
サガ「少しばかり話が長くなりますが…。」
沙織「かまいません、話してください。」
今から13年ほど前、あの忌まわしい事件が起こる以前の事。
葵は双子座の黄金聖闘士を拝命したサガ、普段は姿を隠しているカノンと一緒に双児宮で暮らしていた。
明るく、朗らかで、優しい女の子だった。
サガが留守をする事も多く、当時はまだ聖闘士の位や聖衣継承前だったムウ達とは遊び仲間で、彼女はちょっとしたアイドルでもあった。
だが、サガの中の闇がカノンによって指摘され、カノンはスニオン岬へ幽閉されてから事態は動いた。
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