春の女神と始まりの詩
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アフロ「小宇宙の本質?」
童虎「小宇宙は、その持ち主の心を表す代弁者。いかに表面で繕っていても、小宇宙が教えてくれる内面はけして誤魔化せる事は無い。」
カミュ「悪しき思いを抱く者の小宇宙は、悪しき感情に満たされている。その逆も然りだ。我らが常に感じていた葵の小宇宙はどんな小宇宙だった?」
アル「…暖かく、優しく、まるで陽だまりのような小宇宙だった…。」
星矢「それが、葵の本質なんだよ。葵はいい子だ、それはペルセフォネの力に覚醒しても、何も変わらない。だから、俺達は葵がペルセフォネだって言われても受け入れる事ができたんだぜ?」
紫龍「先の聖戦では、俺達が最後まで残っていました。故に、ハーデスとの戦いを一番長く戦ってきたのは俺達という事になります。そんな俺達が、そうやって受け入れる事ができたのです。」
瞬「僕達だって、ハーデスの事を全て許しているわけじゃありません。でも、今回の聖戦にはペルセフォネはおろか、城戸葵という少女は何も関係なかったでしょう? だから、僕達も安心して葵を見送ったんです。貴方達なら、きっと葵を暖かく迎え入れてくれると。」
一輝「しかし、結果はこちらの大誤算だったわけだ。貴様らは葵の本質を見抜こうともせず、葵の言葉に耳も傾けず、結果的に葵を深く傷つけて聖域から追い出した。」
青銅達の言う言葉は、全てにおいて正しかった。
自分達が理解しようという心にかけていた事、小宇宙が教えてくれていた葵の本質を見抜こうとしなかった事を。
一輝「俺達の意見は一致している。…葵を聖域へ戻す事など認めん。」
星矢「どうしても、葵を聖域に戻したいって言うなら、腕づくでも止めるぜ!」
アル「俺達と戦うと言うのか、星矢。」
星矢「あぁ、そうだ。葵は俺達にとって、お嬢さんと同じくらい大事な子なんだ。その子を傷つけられて、どうしてすぐに聖域へ戻せるもんか!」
青銅と黄金は、まさに一触即発状態になった。
沙織「聖闘士同士の争いなど、私が許しません。」
星矢「お嬢さん!」
沙織「星矢、貴方がたの気持ちは良く分かります。葵は、私のたった1人の妹ですもの。血の繋がりは無くても、実の妹として今でも彼女を愛しています。ですが、葵の境遇を理由に争いを起こすなんて、私が許しません。」
星矢「っ…!」
沙織「貴方達なら分かるはずでしょう? 葵は争いを好みません。争いが起こり、その根底にあるのが自身としたら、あの子はどれだけ悲しむ事でしょう。」
瞬「そうだよ、星矢。僕達はあくまで話し合いに来たんだから、ね?」
星矢「わかってるよ、そんな事。」
星矢はふてくされて、プイッと顔を背けてしまう。
沙織「オリンポスに居た時、葵に宿る神格ペルセフォネは…それはとても優しい女神でした。何処かで神々の諍いが起きたと聞けば、それの調停役に向かったものです。その小宇宙は12神に迫るほど大きなものですが、けして争いに使おうとはしませんでした。というよりも、争うという概念が無いのでしょう。」
紫龍「今と、ほとんど変わらないのですね。」
沙織「えぇ。その小宇宙は春を司る女神らしく、たくさんの花を咲かせたり、動物達に祝福を与えたり、命を萌えさせる事にしか使いません。あの子はきっと、ハーデスに娶られた後も冥界でそうしたかったのでしょう。覚えていますか? 冥界に唯一命萌える場所がある事を。」
カノン「…第2獄。オルフェとユリティースが留まった花畑。」
沙織「そうです。あの場所も、元はペルセフォネが冥闘士や亡者に癒しを与えたいと造った場所です。それに気付いたハーデスは、あのような暗い場所にペルセフォネを置いておけないと、慌ててエリシオンに連れ戻したと聞きましたけどね?」
童虎「小宇宙は、その持ち主の心を表す代弁者。いかに表面で繕っていても、小宇宙が教えてくれる内面はけして誤魔化せる事は無い。」
カミュ「悪しき思いを抱く者の小宇宙は、悪しき感情に満たされている。その逆も然りだ。我らが常に感じていた葵の小宇宙はどんな小宇宙だった?」
アル「…暖かく、優しく、まるで陽だまりのような小宇宙だった…。」
星矢「それが、葵の本質なんだよ。葵はいい子だ、それはペルセフォネの力に覚醒しても、何も変わらない。だから、俺達は葵がペルセフォネだって言われても受け入れる事ができたんだぜ?」
紫龍「先の聖戦では、俺達が最後まで残っていました。故に、ハーデスとの戦いを一番長く戦ってきたのは俺達という事になります。そんな俺達が、そうやって受け入れる事ができたのです。」
瞬「僕達だって、ハーデスの事を全て許しているわけじゃありません。でも、今回の聖戦にはペルセフォネはおろか、城戸葵という少女は何も関係なかったでしょう? だから、僕達も安心して葵を見送ったんです。貴方達なら、きっと葵を暖かく迎え入れてくれると。」
一輝「しかし、結果はこちらの大誤算だったわけだ。貴様らは葵の本質を見抜こうともせず、葵の言葉に耳も傾けず、結果的に葵を深く傷つけて聖域から追い出した。」
青銅達の言う言葉は、全てにおいて正しかった。
自分達が理解しようという心にかけていた事、小宇宙が教えてくれていた葵の本質を見抜こうとしなかった事を。
一輝「俺達の意見は一致している。…葵を聖域へ戻す事など認めん。」
星矢「どうしても、葵を聖域に戻したいって言うなら、腕づくでも止めるぜ!」
アル「俺達と戦うと言うのか、星矢。」
星矢「あぁ、そうだ。葵は俺達にとって、お嬢さんと同じくらい大事な子なんだ。その子を傷つけられて、どうしてすぐに聖域へ戻せるもんか!」
青銅と黄金は、まさに一触即発状態になった。
沙織「聖闘士同士の争いなど、私が許しません。」
星矢「お嬢さん!」
沙織「星矢、貴方がたの気持ちは良く分かります。葵は、私のたった1人の妹ですもの。血の繋がりは無くても、実の妹として今でも彼女を愛しています。ですが、葵の境遇を理由に争いを起こすなんて、私が許しません。」
星矢「っ…!」
沙織「貴方達なら分かるはずでしょう? 葵は争いを好みません。争いが起こり、その根底にあるのが自身としたら、あの子はどれだけ悲しむ事でしょう。」
瞬「そうだよ、星矢。僕達はあくまで話し合いに来たんだから、ね?」
星矢「わかってるよ、そんな事。」
星矢はふてくされて、プイッと顔を背けてしまう。
沙織「オリンポスに居た時、葵に宿る神格ペルセフォネは…それはとても優しい女神でした。何処かで神々の諍いが起きたと聞けば、それの調停役に向かったものです。その小宇宙は12神に迫るほど大きなものですが、けして争いに使おうとはしませんでした。というよりも、争うという概念が無いのでしょう。」
紫龍「今と、ほとんど変わらないのですね。」
沙織「えぇ。その小宇宙は春を司る女神らしく、たくさんの花を咲かせたり、動物達に祝福を与えたり、命を萌えさせる事にしか使いません。あの子はきっと、ハーデスに娶られた後も冥界でそうしたかったのでしょう。覚えていますか? 冥界に唯一命萌える場所がある事を。」
カノン「…第2獄。オルフェとユリティースが留まった花畑。」
沙織「そうです。あの場所も、元はペルセフォネが冥闘士や亡者に癒しを与えたいと造った場所です。それに気付いたハーデスは、あのような暗い場所にペルセフォネを置いておけないと、慌ててエリシオンに連れ戻したと聞きましたけどね?」