春の女神と始まりの詩
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シオン「では、アテナ。罪人どもへの処罰を…。」
沙織「その前に、聞きたい事があります。」
シオン「は?」
沙織「サガ、葵を救ってくれた事には礼を言います。ですが、教皇補佐の執務で繁多な貴方が何故、その現場に居合わせたのでしょうか?」
サガ「そ、それは…。」
沙織「言えませんか? では、シオン。サガに直接命令を下せる貴方にも伺います。サガに何を命じたのですか。」
シオン「アテナ、何の事でしょうか…?」
沙織「サガは教皇補佐、自他共に認める聖域の要であり、日々執務に励んでいる身。そんな彼が、あのような場所に居る事への違和感を感じます。サガに直接命を下せるのは聖域でたった2人。私と貴方だけ。」
シオンとサガに焦りの色が見え隠れするのを尻目に、沙織は黄金達にも質問を投げかける。
沙織「黄金にも疑問を感じます。貴方達は、葵にどのような事が起きたのか本当に理解しているのですか?」
ムウ「アテナ、無論理解しております。」
沙織「ならば、何故そのように無表情で居られるのですか。まるで、他人事のように受け流しているような表情です。葵への慰めの一言もなく、雑兵達への怒りの一言あって然りなのにそれもなく。」
ロス「考えすぎです、アテナ。」
沙織も黄金達の煮え切らない問答に怒りを覚えた。
沙織「見くびるな、我が闘士達よ。」
沙織は今までになく攻撃的な小宇宙を発揮し、黄金達を威嚇した。
黄金「「っ………!!??」」
沙織「私を誰と思っているのか。戦と知恵を司る私の前に、如何なる隠し事も通用せぬ! 何を考えてサガを葵の元へやったのか!! 答えよ、教皇シオン!!!」
桁外れの威圧感に、誰もが跪く。
いつもの穏やかな沙織とは全く違う、戦神アテナの本性そのものが表に出てきたのだ。
シオン「申し訳ございませぬ…。じ、実は…!」
シオンはアテナの威圧に耐え切れず、事の真相を全て話した。
葵の正体はハーデスの妻ペルセフォネ。
ゆえに最初から、葵をアテナに仇なす危険因子だと決め付けていた事。
彼女を一刻も早く聖域から追い出したかった事。
悪事を企んでいる証拠を掴む為、サガを監視役として葵の近くに配置した事。
その証拠さえ掴めば、いかに沙織の妹でも聖域に滞在させる事は出来ないだろうと判断した事。
沙織「それでは…、最初から葵と打ち解けるつもりなんて…無かったというのですか!?」
シオン「葵殿の事は危険因子と思いこそすれ、受け入れる事など考えもしませんでした。あの血で血を洗ってきた聖戦の敵、冥王ハーデスの妃をどうして今更快く受け入れられましょうや?」
沙織「何と、情けないっっ…!」
沙織は情けなさと申し訳なさでいっぱいだった。
葵には安心して過ごせる場所だからと聖域に滞在してもらったのに、一番信頼していた黄金ですら危険な思想に取り付かれた存在だとは気付かなかったからだ。
沙織「その前に、聞きたい事があります。」
シオン「は?」
沙織「サガ、葵を救ってくれた事には礼を言います。ですが、教皇補佐の執務で繁多な貴方が何故、その現場に居合わせたのでしょうか?」
サガ「そ、それは…。」
沙織「言えませんか? では、シオン。サガに直接命令を下せる貴方にも伺います。サガに何を命じたのですか。」
シオン「アテナ、何の事でしょうか…?」
沙織「サガは教皇補佐、自他共に認める聖域の要であり、日々執務に励んでいる身。そんな彼が、あのような場所に居る事への違和感を感じます。サガに直接命を下せるのは聖域でたった2人。私と貴方だけ。」
シオンとサガに焦りの色が見え隠れするのを尻目に、沙織は黄金達にも質問を投げかける。
沙織「黄金にも疑問を感じます。貴方達は、葵にどのような事が起きたのか本当に理解しているのですか?」
ムウ「アテナ、無論理解しております。」
沙織「ならば、何故そのように無表情で居られるのですか。まるで、他人事のように受け流しているような表情です。葵への慰めの一言もなく、雑兵達への怒りの一言あって然りなのにそれもなく。」
ロス「考えすぎです、アテナ。」
沙織も黄金達の煮え切らない問答に怒りを覚えた。
沙織「見くびるな、我が闘士達よ。」
沙織は今までになく攻撃的な小宇宙を発揮し、黄金達を威嚇した。
黄金「「っ………!!??」」
沙織「私を誰と思っているのか。戦と知恵を司る私の前に、如何なる隠し事も通用せぬ! 何を考えてサガを葵の元へやったのか!! 答えよ、教皇シオン!!!」
桁外れの威圧感に、誰もが跪く。
いつもの穏やかな沙織とは全く違う、戦神アテナの本性そのものが表に出てきたのだ。
シオン「申し訳ございませぬ…。じ、実は…!」
シオンはアテナの威圧に耐え切れず、事の真相を全て話した。
葵の正体はハーデスの妻ペルセフォネ。
ゆえに最初から、葵をアテナに仇なす危険因子だと決め付けていた事。
彼女を一刻も早く聖域から追い出したかった事。
悪事を企んでいる証拠を掴む為、サガを監視役として葵の近くに配置した事。
その証拠さえ掴めば、いかに沙織の妹でも聖域に滞在させる事は出来ないだろうと判断した事。
沙織「それでは…、最初から葵と打ち解けるつもりなんて…無かったというのですか!?」
シオン「葵殿の事は危険因子と思いこそすれ、受け入れる事など考えもしませんでした。あの血で血を洗ってきた聖戦の敵、冥王ハーデスの妃をどうして今更快く受け入れられましょうや?」
沙織「何と、情けないっっ…!」
沙織は情けなさと申し訳なさでいっぱいだった。
葵には安心して過ごせる場所だからと聖域に滞在してもらったのに、一番信頼していた黄金ですら危険な思想に取り付かれた存在だとは気付かなかったからだ。