春の女神と始まりの詩
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雑兵「サ、サガ様!!」
雑兵「何故、このような場所に!?」
サガ「お前達に話すような事は何もない。貴様ら、自分達が何をしていたのか分かっているだろうな? 無抵抗の女性に下劣な行為を押し付けようとは、言語道断。アテナと教皇からのお裁きを心して待つがいい。」
雑兵「しかし、この女は聖域の敵です!」
雑兵「そんな奴、どうしても良いではないですか!」
サガ「黙れ。貴様らには反論の権利など微塵もありはせぬ。…しばらく、眠っているがいい。」
サガは小宇宙を集中し、雑兵たちに打ち込んだ。
雑兵「ぐぇっ!?」
雑兵「ぎゃぁっ!」
雑兵達は地面に倒れこみ、動かなくなった。
精神に直接攻撃を加え、しばらく眠らせたのだ。
目が覚めた頃には、彼らの処罰も決まっているだろう。
サガ「聖域の面汚しめ…。」
「っく、ひっく…。」
後ろから聞こえる泣き声に、沸騰しかかっていたサガの感情も収まっていく。
葵が地面にしゃがみこみ、泣きじゃくっているのだ。
サガ「大丈夫か、葵殿? あのような非礼、お許し願いたい。ここに居ては胸も悪かろう。教皇宮へ戻りましょう。」
サガは葵を警護しつつ、12宮へ戻っていった。
葵が雑兵たちに襲われ、サガが危機一髪の所で救出したという報告がされたのは、葵が教皇宮へ着いて間もなくだった。
その報告の場には、沙織、シオン、全ての黄金達、葵が揃っていた。
サガ「以上の報告に虚偽はございません。雑兵数名は既に牢へ送りましたゆえ、後はアテナと教皇の指示を待つのみでございます。」
沙織「何という事…。我が妹にそのような暴挙、許すわけには参りません!!」
シオン「サガよ、よく寸前で止めてくれた。罪人の処遇はアテナと余で決める。」
サガ「はっ…。」
沙織「それよりもサガ、改めてお礼を言います。我が妹を良く守ってくださいました。」
サガ「恐れ多い事でございます。」
沙織は葵の方へ視線を向けるが、何か悲しそうだった。
あんな事があれば、当然かと思う。
そして、シオンに罪人たちへの処遇をどうすべきか声をかけようとして、またも視線が止まる。
黄金聖闘士達の表情に、違和感を感じたのだ。
あまりにも、無表情すぎる。
大丈夫かと声をかける者もなく、同情的な表情や雑兵達に対する怒りの発言や表情の変化もなさ過ぎる。
それどころか、自業自得だという表情をうっすらと浮かべる者も居る。
沙織は初めて、黄金聖闘士と葵の間に流れる不穏な空気を感じられた。
それも、相当張り詰めた空気だ。
雑兵「何故、このような場所に!?」
サガ「お前達に話すような事は何もない。貴様ら、自分達が何をしていたのか分かっているだろうな? 無抵抗の女性に下劣な行為を押し付けようとは、言語道断。アテナと教皇からのお裁きを心して待つがいい。」
雑兵「しかし、この女は聖域の敵です!」
雑兵「そんな奴、どうしても良いではないですか!」
サガ「黙れ。貴様らには反論の権利など微塵もありはせぬ。…しばらく、眠っているがいい。」
サガは小宇宙を集中し、雑兵たちに打ち込んだ。
雑兵「ぐぇっ!?」
雑兵「ぎゃぁっ!」
雑兵達は地面に倒れこみ、動かなくなった。
精神に直接攻撃を加え、しばらく眠らせたのだ。
目が覚めた頃には、彼らの処罰も決まっているだろう。
サガ「聖域の面汚しめ…。」
「っく、ひっく…。」
後ろから聞こえる泣き声に、沸騰しかかっていたサガの感情も収まっていく。
葵が地面にしゃがみこみ、泣きじゃくっているのだ。
サガ「大丈夫か、葵殿? あのような非礼、お許し願いたい。ここに居ては胸も悪かろう。教皇宮へ戻りましょう。」
サガは葵を警護しつつ、12宮へ戻っていった。
葵が雑兵たちに襲われ、サガが危機一髪の所で救出したという報告がされたのは、葵が教皇宮へ着いて間もなくだった。
その報告の場には、沙織、シオン、全ての黄金達、葵が揃っていた。
サガ「以上の報告に虚偽はございません。雑兵数名は既に牢へ送りましたゆえ、後はアテナと教皇の指示を待つのみでございます。」
沙織「何という事…。我が妹にそのような暴挙、許すわけには参りません!!」
シオン「サガよ、よく寸前で止めてくれた。罪人の処遇はアテナと余で決める。」
サガ「はっ…。」
沙織「それよりもサガ、改めてお礼を言います。我が妹を良く守ってくださいました。」
サガ「恐れ多い事でございます。」
沙織は葵の方へ視線を向けるが、何か悲しそうだった。
あんな事があれば、当然かと思う。
そして、シオンに罪人たちへの処遇をどうすべきか声をかけようとして、またも視線が止まる。
黄金聖闘士達の表情に、違和感を感じたのだ。
あまりにも、無表情すぎる。
大丈夫かと声をかける者もなく、同情的な表情や雑兵達に対する怒りの発言や表情の変化もなさ過ぎる。
それどころか、自業自得だという表情をうっすらと浮かべる者も居る。
沙織は初めて、黄金聖闘士と葵の間に流れる不穏な空気を感じられた。
それも、相当張り詰めた空気だ。