春の女神と女神の秘密
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最終話「春、きたる。」
「ん…。」
少女はベッドの上で少し身じろぎして目を覚ます。
天井は石造り、部屋を見渡してもそれは同じ。
少女にはここが何処なのか覚えがあった。
「ここは、聖域…?」
目をこすりながらベッドの上に座り、どうしてここに居るのか思い出す。
(えーっと、アベルお兄様とコレーと3人で聖域に戻るお話をしてて…。あ、寝ちゃったんだ;)
とても疲れてしまい、眠ってしまったのを覚えている。
その理由は疲労の他に小宇宙の消失も関係していた。
自分でも感じるくらい、小宇宙が極僅かしか残っていない。
自分とコレーを分離させてくれたクロノスも、小宇宙まで回復させる事ができなかったのだろう。
(お父様やお母様とあまりお話できなかったけど、コレーが天界に戻ったから寂しくないよね? お父様もお母様も。)
ふと鏡に目をやると、葵は少し驚いた。
自分の記憶にある自らの姿と、若干だが姿が変わっているのだ。
いや、成長しているのだ。
(そういえば、アベルお兄様が言ってた…。私が普通の人たちよりも成長が遅いのは、コレーを封印する為の副作用だって。でも、封印する必要もなくなったから、すぐに本来の姿になれるからねって。これが、私の本当の身体なんだね…。)
ちょっぴり大人びた表情、体つき。
葵ははにかんで鏡の自分に微笑みかけたが、ふと脳裏にある人物が甦る。
「クロノスおじい様…。」
クロノスと接触したのはコレーだから直接話したわけではないが、葵はちゃんとクロノスを覚えていた。
自分達を甦らせてくれた時の彼の目は、とても慈愛に溢れていた。
可愛い孫娘を見るような、温かな目をしていた。
「おじい様は…きっと優しいお方なんだよね?」
いつか、また再会できる事を葵は望んだ。
「ん…。」
少女はベッドの上で少し身じろぎして目を覚ます。
天井は石造り、部屋を見渡してもそれは同じ。
少女にはここが何処なのか覚えがあった。
「ここは、聖域…?」
目をこすりながらベッドの上に座り、どうしてここに居るのか思い出す。
(えーっと、アベルお兄様とコレーと3人で聖域に戻るお話をしてて…。あ、寝ちゃったんだ;)
とても疲れてしまい、眠ってしまったのを覚えている。
その理由は疲労の他に小宇宙の消失も関係していた。
自分でも感じるくらい、小宇宙が極僅かしか残っていない。
自分とコレーを分離させてくれたクロノスも、小宇宙まで回復させる事ができなかったのだろう。
(お父様やお母様とあまりお話できなかったけど、コレーが天界に戻ったから寂しくないよね? お父様もお母様も。)
ふと鏡に目をやると、葵は少し驚いた。
自分の記憶にある自らの姿と、若干だが姿が変わっているのだ。
いや、成長しているのだ。
(そういえば、アベルお兄様が言ってた…。私が普通の人たちよりも成長が遅いのは、コレーを封印する為の副作用だって。でも、封印する必要もなくなったから、すぐに本来の姿になれるからねって。これが、私の本当の身体なんだね…。)
ちょっぴり大人びた表情、体つき。
葵ははにかんで鏡の自分に微笑みかけたが、ふと脳裏にある人物が甦る。
「クロノスおじい様…。」
クロノスと接触したのはコレーだから直接話したわけではないが、葵はちゃんとクロノスを覚えていた。
自分達を甦らせてくれた時の彼の目は、とても慈愛に溢れていた。
可愛い孫娘を見るような、温かな目をしていた。
「おじい様は…きっと優しいお方なんだよね?」
いつか、また再会できる事を葵は望んだ。