春の女神と女神の秘密
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日、沙織に面会人がやってきた。
双子神が言っていた天界の伝令神ヘルメスである。
ヘル「アテナ、久しぶりだね。」
沙織「ヘルメスもお元気そうですね、先だっては冥界と海界への御使者、お疲れ様です。」
ヘル「何だ、驚かそうと思って先触れも出さずに来たって言うのに。何処の誰かな、君にいらぬ先触れを出したのは?」
沙織「さる高貴なお方とでも申し上げておきますわ。」
ヘル「…タナトスか、あのおしゃべりめ。今度会ったら、口を縫い付けてやるか。」
沙織「喧嘩はよろしくありませんよ?」
ヘル「君を敵に回したくないからね、やめておくよ。さて、肝心の伝令なんだけど、これはゼウスの伝令じゃない。アベルの伝令なんだ。」
沙織「アベルお兄様の? では、冥界と海界へも?」
ヘル「うん。じゃあ、伝令を伝えるよ?」
ヘルメスは肩にかけていたカバンの中から、水晶球を取り出す。
その水晶球から光が溢れ、やがてアベルの姿が見えた。
アベル「我が妹アテナ。今から1週間後、聖域にお邪魔するよ。黄金聖闘士とこの間の青銅たちを集めておくれ。ハーデス伯父上とポセイドン伯父上にも聖域へ来るように伝えておいたから、彼らの滞在用意を頼む。あぁ、冥闘士と海闘士の主だった面子も来る予定だから、よろしく。…ペルセフォネの事で元気を無くしているだろうけど、休める時にはちゃんと休むのだよ? ではね…。」
伝令が終わると、水晶球は霧散した。
沙織「何の御用なのでしょうか? 私達ではなく、冥界と海界の主だったメンバーを集めて…?」
ヘル「僕は何も聞いていないよ。単に伝令を言付かっただけだからね。」
沙織「天界では、あの子の死は如何様に?」
ヘル「…皆泣いているよ。涙の多さに、地上が水没しないか心配だよ。」
沙織「特に、デメテル様…?」
ヘル「うん。本当に仲の良い母娘だったからね。ゼウスも普段は感情を押し殺して執務しているけど、やはり思い出してしまうようで…。」
沙織「…デメテル様にお伝え下さい。聖域も未だ悲しみに包まれていると…。」
ヘル「必ずお伝えするよ。…ではね、アテナ。」
沙織「はい。」
双子神が言っていた天界の伝令神ヘルメスである。
ヘル「アテナ、久しぶりだね。」
沙織「ヘルメスもお元気そうですね、先だっては冥界と海界への御使者、お疲れ様です。」
ヘル「何だ、驚かそうと思って先触れも出さずに来たって言うのに。何処の誰かな、君にいらぬ先触れを出したのは?」
沙織「さる高貴なお方とでも申し上げておきますわ。」
ヘル「…タナトスか、あのおしゃべりめ。今度会ったら、口を縫い付けてやるか。」
沙織「喧嘩はよろしくありませんよ?」
ヘル「君を敵に回したくないからね、やめておくよ。さて、肝心の伝令なんだけど、これはゼウスの伝令じゃない。アベルの伝令なんだ。」
沙織「アベルお兄様の? では、冥界と海界へも?」
ヘル「うん。じゃあ、伝令を伝えるよ?」
ヘルメスは肩にかけていたカバンの中から、水晶球を取り出す。
その水晶球から光が溢れ、やがてアベルの姿が見えた。
アベル「我が妹アテナ。今から1週間後、聖域にお邪魔するよ。黄金聖闘士とこの間の青銅たちを集めておくれ。ハーデス伯父上とポセイドン伯父上にも聖域へ来るように伝えておいたから、彼らの滞在用意を頼む。あぁ、冥闘士と海闘士の主だった面子も来る予定だから、よろしく。…ペルセフォネの事で元気を無くしているだろうけど、休める時にはちゃんと休むのだよ? ではね…。」
伝令が終わると、水晶球は霧散した。
沙織「何の御用なのでしょうか? 私達ではなく、冥界と海界の主だったメンバーを集めて…?」
ヘル「僕は何も聞いていないよ。単に伝令を言付かっただけだからね。」
沙織「天界では、あの子の死は如何様に?」
ヘル「…皆泣いているよ。涙の多さに、地上が水没しないか心配だよ。」
沙織「特に、デメテル様…?」
ヘル「うん。本当に仲の良い母娘だったからね。ゼウスも普段は感情を押し殺して執務しているけど、やはり思い出してしまうようで…。」
沙織「…デメテル様にお伝え下さい。聖域も未だ悲しみに包まれていると…。」
ヘル「必ずお伝えするよ。…ではね、アテナ。」
沙織「はい。」