文章にすれば、ただそれだけの事。

だが、この戦いの余波は凄まじく、神々の結界でなければ耐えられないほどの物。

シオンとムウが全力でクリスタルウォールを張っても、一撃で全てが粉々にされ、中に居る者達も粉々になるだろう。


沙織「…彼らの戦いの余波一撃一撃が、アテナ・エクスクラメーション級の破壊力ですわ。」

紫龍「これが、神々の戦いなのか…。」

氷河「神々の結界が無ければ…我々人間は、けして耐えられん…。」

一輝「あのか細い身体で、これだけの攻撃力…。やはり、戦いの全ては小宇宙で決まるという事だな…。」


皆が見守る中、クロノスとペルセフォネの攻防は激しさを増すばかり。

そんな中、ペルセフォネは胸にかかっているネックレスに触れた。

ネックレスは微かに光り、それを見た彼女は微かに笑ってクロノスに語りかけた。


《クロノス、私がどうして今まで攻防を繰り広げていたか、分かる？》


唐突な問いだが、クロノスは一瞬間を置いて考える。

しかし、これといった答えを見出す事はできなかったのだろう。


クロ《…さぁ？》

《目的を果たす為よ。》

クロ《目的…？　まさかっ！！》


クロノスは何かに気付いたのか、ペルセフォネから距離を取ろうとした。

しかし、何か強固な物に阻まれて身動きが取れない。


クロ《こ、これは…封印の鍵！！》


クロノスの身体の周囲には、あのネックレスが元になって結界らしきものが張られている。

その結界の中にはペルセフォネも居た。