星矢「そんなわけあるかよ！　ペルセフォネを、いや、葵を裏切るなんて事、俺たちは絶対にしねぇ！」

瞬「そうだよ！　ペルセフォネは葵と同じように優しい心の持ち主だもの！　そんな彼女を裏切るような真似、僕たちは絶対にしない。」


青銅たちはクロノスに向かい、構えた。

黄金たちも沙織を守るように展開し、構える。


シオン「クロノスよ、貴方が他人を疑う理由は神話の頃、己が子等にタルタロスへ追いやられた事から伺える…。だが、我らを同じと思わんで頂きたい。」

童虎「我らはペルセフォネにどれほど癒されてきた事か…。幼くともその身で天界と三界との橋渡しを健気に果たそうとする、そんな優しい娘を裏切るくらいならば、我らは自ら死を選ぶまで。」


七将軍と三巨頭も構えを取る。


アイザ「海界にも彼女の加護は行き届いている。花を咲かせてくれた、地上と海界は共存できるのだと教えてくれた！　その恩に報いる為にも、我らは彼女を守る。」

ラダ「ハーデス様が唯一愛される神妃をお守りするは、我ら冥闘士の役目。裏切る事などありえぬ。」


そして、ハーデスに肩を抱かれているペルセフォネが口を開いた。


《今まで、私を受け入れると言ってくれた者は１人として居なかった。だからこそ、信じてみたくなった。…私は、彼らを信じる！》

クロ《ならば、お前との交渉は決裂、というわけだな…。》

冥王「交渉？」

クロ《お前達が過去の世界へ行っている間、ペルセフォネから提案されていたのだ。アテナ達と戦うのは自分だけで結構、手出し１つせぬと約束するならば、自分が持っているティタン神族封印の鍵を渡すとな…。》


クロノスはそう話しながら、己の掌から球状の小宇宙を発生させる。


クロ《交渉決裂という事は、約束を守る義務も消滅という事だ。我が手でお前達を葬ってくれる！》


クロノスの小宇宙が沙織達へ放たれた。

それに対抗して、沙織を始めとする神達が結界を張り、かろうじてそれを弾き返す。

クロノスの宣戦布告を聖域・海界・冥界の連合軍が受けた形となったのだ。