グラード財団が所有するというその土地は、見渡す限り地平線が続き、封鎖されている土地である。


《ふむ…。ここならば存分に貴様らを料理してやれそうだの？》

沙織「ペルセフォネ、どうか私達の話を…。」

《問答無用。貴様の首から刎ねてやろうか、小賢しき戦女神。》


そう言うと、ペルセフォネは大鎌を構えて突進してくる。

沙織はニケを手にして構えるが、その前に聖闘士達が盾となって立ち塞がる。


シオン「アテナは討たせぬ。」

童虎「例え、そなたを傷つけても。」

《ふん、小童どもが小癪なマネをする。ならば、貴様たちからタルタロスへ送ってくれようか。》


彼女は大鎌を振り回し、見境無く聖闘士達を襲っていく。


ムウ「シオン、クリスタルウォールで彼女の動きを封じ込めましょう。」

シオン「しかし、動きがあまりに俊敏すぎる！　捕らえきれるか！？」

ムウ「出来る出来ないではありません。やらなければ、彼女を救えません！」

童虎「シオン、ムウ。ワシらがペルセフォネを撹乱し、隙を作る！　その間にクリスタルウォールで彼女を封じ込めよ！　他の者も良いな！？」

黄金「「了解！」」

青銅「「わかりました！」」


だが、極力傷つけぬようにしなくてはならない。

ならば、拘束力を持つ技を持って動きを封じなければ。


瞬「行け、チェーンよ！　ネビュラチェーン！！」

氷河「我が凍気よ…、彼女の動きを封じてくれ！　ダイアモンド・ダストォオ－－－！！」


瞬のチェーンと氷河のダイアモンド・ダストはペルセフォネめがけて放たれた。

しかし、当のペルセフォネは鼻で笑っている。


《このような児戯で、妾の動きを止めようなど…身の程知らずめ！！》


ペルセフォネは大鎌をバトンを回すように操る。

すると、その回す力で発生した風によって、チェーンも凍気も弾き飛ばされてしまった。