ゼウスたちの小宇宙に弾き飛ばされ、地に伏したペルセフォネ。

誰もが最悪の事態に呆然としていたが、すぐに正気を取り戻して彼女の元へ駆け寄った。


デメ「ペルセフォネ、ペルセフォネ！！？？」

海皇「酷い傷だ…！　アポロン、アポロン！！　お前の力で…ペルセフォネを救うのだ！！」

アポ「はい！」


医学神でもある太陽神アポロンが、デメテルに抱きかかえられているペルセフォネの治療に当たる。

アポロンの手には癒しの小宇宙が宿り、何とかペルセフォネの傷を癒そうとしている。

お気に入りのキトンは所々焼け焦げ、そこから見える真珠のような肌も傷だらけ。

誰が、こんなペルセフォネの姿を想像しえただろうか。

アポロンが必死の治療を施している中、ペルセフォネが微かに目を開いた。


アテナ「ペルセフォネ、わかりますか！？」

デメ「もう少し辛抱するのですよ！？　今、アポロンが治してくれますから。」

アポ「ペルセフォネ、頑張るのだよ！？」


しかし、ペルセフォネは淡く微笑んで、アポロンの手を握り首を横に振るだけ。


冥王「何が駄目なのだ…？　痛いのか？　辛いのか…？　ペルセフォネっ…。」


夫でもあるハーデスが、デメテルと共にペルセフォネを挟む形で付き添う。

小さくなっていく小宇宙に、誰もが涙を堪えきれなくなっている。

何とか、ペルセフォネの命を繋ぎ止めようと力を尽くしていたが…。