春の女神と女神の秘密
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アベルが出て行ってどれほどの時間が経ったのか。
沙織の瞳は悲しみに揺れていたが、気丈にも行動を起こすべく席を立つ。
シオン「アテナ、どうしました?」
沙織「いつまでも、こうやって嘆いている訳にも参りません。ポセイドン、ハーデス、タナトス、ヒュプノスにもこの事をお伝えしなくては。ハーデスの悲しみも深いでしょうが、何としても破壊者の完全な覚醒を阻止しなくては。」
沙織は全身鏡を持ってこさせ、海界と冥界に通信を開始した。
ほどなくして、4神と繋がった。
海皇「アテナ、何やら急を要する様だが、何事か?」
冥王「左様。先ほど聖域方面に大きな小宇宙が降り立つのを感じたが?」
沙織「お兄様が、アベルお兄様がお越しになりました。」
タナ「アベルが? 天界から遊びにきたのか?」
沙織「それだけならよかったのですが…。あまりに事が大きく、私たちだけでは対処しきれません。皆さんのお力と知恵を貸していただきたいのです。」
ヒュプ「何があったのだ?」
沙織「はい、実は……。」
沙織は順を追って話し出す。
葵が小さくなってしまった事、その原因がアベルが葵に飲ませたデメテル特製の薬であった事、薬を飲ませる事を指示したのがゼウスだった事、その理由がペルセフォネの内に眠る恐ろしい2つの能力を封じる為の策だった事、その策が通用しなかった事を。
その話を聞いた4神は、まさに驚愕の表情を持って答えた。
冥王「そんな馬鹿な! あのペルセフォネにそんな秘密があるなんて、余は聞いた事がない!」
海皇「何かの間違いではないのか、アテナ!?」
タナ「確かに、お血筋ではペルセフォネ様が戦神であれば有得る話だが…。」
ヒュプ「しかし、妙だ。ハーデス様、ポセイドン殿、アテナはオリンポス12神。にも関わらず、このような大きな出来事を知らされていないというのは腑に落ちん。」
沙織「私もそう考えました。ご夫婦だけの秘密にしようという気持ちもわからなくはありませんが、もしもの事を考えれば私たちに知らされていないのはあまりに不自然ですわ。」
冥王「それは後々、ゼウスに問いただす。アテナ、こうやって鏡越しに話していても埒もない。余は今から聖域に参る。双子神、共をいたせ。」
双子「「御意。」」
海皇「余も行こう。」
サガ「お待ちください。」
沙織「どうしました、サガ?」
サガは膝をついて沙織の前に居た。
サガ「この件について、葵は何も存じません。不安にさせないようにしてあげてください。」
冥王「む。双子座の言うこと然り。では、執務が数日手隙になった事を口実に聖域へ骨休みに行くと理由をつけよう。」
海皇「それがよかろう。我らはたまたま聖域に予定が重なり滞在するとな。」
沙織「お願いします、お待ちしておりますわ。」
沙織の瞳は悲しみに揺れていたが、気丈にも行動を起こすべく席を立つ。
シオン「アテナ、どうしました?」
沙織「いつまでも、こうやって嘆いている訳にも参りません。ポセイドン、ハーデス、タナトス、ヒュプノスにもこの事をお伝えしなくては。ハーデスの悲しみも深いでしょうが、何としても破壊者の完全な覚醒を阻止しなくては。」
沙織は全身鏡を持ってこさせ、海界と冥界に通信を開始した。
ほどなくして、4神と繋がった。
海皇「アテナ、何やら急を要する様だが、何事か?」
冥王「左様。先ほど聖域方面に大きな小宇宙が降り立つのを感じたが?」
沙織「お兄様が、アベルお兄様がお越しになりました。」
タナ「アベルが? 天界から遊びにきたのか?」
沙織「それだけならよかったのですが…。あまりに事が大きく、私たちだけでは対処しきれません。皆さんのお力と知恵を貸していただきたいのです。」
ヒュプ「何があったのだ?」
沙織「はい、実は……。」
沙織は順を追って話し出す。
葵が小さくなってしまった事、その原因がアベルが葵に飲ませたデメテル特製の薬であった事、薬を飲ませる事を指示したのがゼウスだった事、その理由がペルセフォネの内に眠る恐ろしい2つの能力を封じる為の策だった事、その策が通用しなかった事を。
その話を聞いた4神は、まさに驚愕の表情を持って答えた。
冥王「そんな馬鹿な! あのペルセフォネにそんな秘密があるなんて、余は聞いた事がない!」
海皇「何かの間違いではないのか、アテナ!?」
タナ「確かに、お血筋ではペルセフォネ様が戦神であれば有得る話だが…。」
ヒュプ「しかし、妙だ。ハーデス様、ポセイドン殿、アテナはオリンポス12神。にも関わらず、このような大きな出来事を知らされていないというのは腑に落ちん。」
沙織「私もそう考えました。ご夫婦だけの秘密にしようという気持ちもわからなくはありませんが、もしもの事を考えれば私たちに知らされていないのはあまりに不自然ですわ。」
冥王「それは後々、ゼウスに問いただす。アテナ、こうやって鏡越しに話していても埒もない。余は今から聖域に参る。双子神、共をいたせ。」
双子「「御意。」」
海皇「余も行こう。」
サガ「お待ちください。」
沙織「どうしました、サガ?」
サガは膝をついて沙織の前に居た。
サガ「この件について、葵は何も存じません。不安にさせないようにしてあげてください。」
冥王「む。双子座の言うこと然り。では、執務が数日手隙になった事を口実に聖域へ骨休みに行くと理由をつけよう。」
海皇「それがよかろう。我らはたまたま聖域に予定が重なり滞在するとな。」
沙織「お願いします、お待ちしておりますわ。」