春の女神と女神の秘密
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第4話「破壊者と鍵。」
円卓の間は重苦しい沈黙に包まれていた。
あの愛らしい葵の裏に隠された大きな秘密に。
沙織「再生の力はわかりました。では、お兄様。その裏の力、死の力とティタン神族復活の鍵としての役割はどうなっているのですか?」
アベル「オリンポスの神々の調査により、鍵としての能力はティタンの長、我らが祖父であらせられるクロノスが目覚めぬ限り大丈夫だという事がわかった。」
シオン「では、クロノスが目覚めた後、鍵としての能力が開放され、残りのティタンが目覚めるという訳ですか?」
アベル「そうだ。ゼウスが全ての力を注いで封印した祖父クロノスは滅多な事では目覚めぬ。しかし、相手はあのクロノス。念には念を入れる事にしたんだよ。」
ロス「まさか、葵にも自ら封印を施した?」
アベル「その通りだ、射手座。父であるゼウス、母であるデメテル様のお2人が直々にね。その悲しみや苦しみは計り知れないよ。」
カノン「葵に封印を施したと仰ったが、葵の神格に封印を施したのですか?」
アベル「うん。死と再生という真逆の性質を併せ持っている者は、二面性の顔を持つ。1つの肉体に2つの人格を併せ持つ事になるんだ。ペルセフォネも例外ではなかった。双子座の兄、君がかつてそうだったように。」
サガ「葵に、私と同じ暗い人格が備わっているなんて…。」
サガは顔をゆがめる。
アベル「ゼウスたちオリンポスの神たちはその二面性を逆に利用する事を思いついた。あの子の名前自身に戒めの効力を持たせる事にしたんだよ。」
アフ「ペルセフォネの名前に戒めの効力? 名前に封印の効力を持たせたと?」
アベル「そう。ゼウスがあの子に名前をつける時、それをデメテル様と決めたそうだ。ペルセフォネという名前に持たせた意味は『破壊者』なのさ。それによって死の人格を戒めて封印とした。ティタン神族の封印を解く鍵の能力と共にペルセフォネの中に封印したのさ。」
アベルは目の前に置いてある紅茶を口にした。
アベル「結果、封印は見事に成功。ペルセフォネが成長しても、死の人格の戒めは解ける事無く、覚醒もせずに今日まで至る。それでも用心深いゼウスはティタン神族の封印を更に強化して、鍵の能力も目覚めていない。」
デス「葵にはそんな血生臭い気配、全然しねぇしな…。もし、その死の力とティタンの鍵の能力が目覚めでもしたら、俺たちは戦わなきゃいけなくなる。」
アベル「そうだね…。その後、ゼウスとデメテル様は春を司る能力をペルセフォネに与えられ、ペルセフォネはたくさんの神々に愛されて育った。」
円卓の間は重苦しい沈黙に包まれていた。
あの愛らしい葵の裏に隠された大きな秘密に。
沙織「再生の力はわかりました。では、お兄様。その裏の力、死の力とティタン神族復活の鍵としての役割はどうなっているのですか?」
アベル「オリンポスの神々の調査により、鍵としての能力はティタンの長、我らが祖父であらせられるクロノスが目覚めぬ限り大丈夫だという事がわかった。」
シオン「では、クロノスが目覚めた後、鍵としての能力が開放され、残りのティタンが目覚めるという訳ですか?」
アベル「そうだ。ゼウスが全ての力を注いで封印した祖父クロノスは滅多な事では目覚めぬ。しかし、相手はあのクロノス。念には念を入れる事にしたんだよ。」
ロス「まさか、葵にも自ら封印を施した?」
アベル「その通りだ、射手座。父であるゼウス、母であるデメテル様のお2人が直々にね。その悲しみや苦しみは計り知れないよ。」
カノン「葵に封印を施したと仰ったが、葵の神格に封印を施したのですか?」
アベル「うん。死と再生という真逆の性質を併せ持っている者は、二面性の顔を持つ。1つの肉体に2つの人格を併せ持つ事になるんだ。ペルセフォネも例外ではなかった。双子座の兄、君がかつてそうだったように。」
サガ「葵に、私と同じ暗い人格が備わっているなんて…。」
サガは顔をゆがめる。
アベル「ゼウスたちオリンポスの神たちはその二面性を逆に利用する事を思いついた。あの子の名前自身に戒めの効力を持たせる事にしたんだよ。」
アフ「ペルセフォネの名前に戒めの効力? 名前に封印の効力を持たせたと?」
アベル「そう。ゼウスがあの子に名前をつける時、それをデメテル様と決めたそうだ。ペルセフォネという名前に持たせた意味は『破壊者』なのさ。それによって死の人格を戒めて封印とした。ティタン神族の封印を解く鍵の能力と共にペルセフォネの中に封印したのさ。」
アベルは目の前に置いてある紅茶を口にした。
アベル「結果、封印は見事に成功。ペルセフォネが成長しても、死の人格の戒めは解ける事無く、覚醒もせずに今日まで至る。それでも用心深いゼウスはティタン神族の封印を更に強化して、鍵の能力も目覚めていない。」
デス「葵にはそんな血生臭い気配、全然しねぇしな…。もし、その死の力とティタンの鍵の能力が目覚めでもしたら、俺たちは戦わなきゃいけなくなる。」
アベル「そうだね…。その後、ゼウスとデメテル様は春を司る能力をペルセフォネに与えられ、ペルセフォネはたくさんの神々に愛されて育った。」