星矢「沙織さん、いきなり呼び出すなんてどうしたんだよ？」


その頃、星矢を始めとする青銅たち５人が教皇の間に到着していた。

詳しい事は後ほどとだけ沙織に小宇宙で告げられて、取る物も取りあえずこうやって駆けつけたのだ。


沙織「良く来てくれましたね。星矢、瞬、紫龍、氷河、一輝。」

一輝「お嬢さん。あんたの後ろに居るその優男は何者だ？」

瞬「兄さん、失礼だよ。」

沙織「この方は私の兄、アベルです。」

紫龍「アベル？　あの、アベル神ですか！？」

アベル「そうだ。初めてお目にかかる、青銅聖闘士の諸君。」

氷河「そのアベル神が、一体この聖域に何用で？」

沙織「そのお話を今から私たちが聞く事になっているのですが、星矢たちには葵をお願いしたいのです。」

星矢「それは構わないけどサ。肝心の葵は何処なんだ？」

「せーやたん。」


星矢はその声の発生源に目をやり、驚きのあまり声が出ない。

他の４人も驚いている、あの一輝ですら。


瞬「まさか。」

紫龍「この幼子は。」

氷河「考えられなくは無いが。」

一輝「葵…。」

星矢「の隠し子！？」


ドカン！

ドタタ！！

バッタン！！！


星矢の台詞が発せられると同時に、星矢と葵以外の人間と神がずっこけた。


デス「ゴルァ、星矢！！　お前、事もあろうに何ちゅー想像してんだ！？」

星矢「え？　違うのか？」

ムウ「常識で物事を考えなさい、星矢；」

シオン「葵は今１３だ。隠し子だとしても、この幼子はどう見ても３歳前後だろう。」

星矢「だとしたら、葵が１０歳で産んだ子って事か？」

カノン「その時点でありえん話だと何故わからん！？」

シャカ「あまりに常識が欠落欠如しては居ないかね、ペガサスよ。」

星矢「俺、常識なんて魔鈴さんから教わってねーもん。」

リア「魔鈴が聞けば、すぐに蹴りが飛んできそうだな；」