葵が完全に寝入った途端、大広間に眠っていた男性陣は文字通りに飛び起きた。


冥王「ペルセフォネが頬に接吻を///」

海皇「あぁ…、もったいなや…。」


そう、実は葵が目覚め、部屋を一旦退出した時に彼らも起きていたのだ。

だが、その場のノリで狸寝入りをかましていたら、彼女が毛布をかけてくれて、皆の頬にもれなく口付けをしてくれた。

起きている皆が頬を染め、キスをされた部分に触れていた。


シオン「まいったのぅ…、これでは寝付くのも一苦労じゃ；」

童虎「むむむ…、この爺にも可愛い事をしてくれたわ。長生きはするもんじゃな。」

サガ「それにしても、何故私はカノンと抱き合って眠っていたのだ？」

カノン「お前が酒に潰れて、俺に抱きついてきたんだろうが；　ひっぺがそうにも思い切り抱きついてきやがって、結局そのまま俺も眠ったんだよ。」

アフロ「デスマスクのイビキも酷いものがあったね。」

シュラ「濡れたナプキンでも顔に乗せておけば、今頃静かになっていたかもな。」

デス「殺す気か、てめぇ；」

ラダ「安心しろ。お前が冥界に来ても秩序の乱れになるだけだ。すぐに強制送還してやる。」

ミー「ほら、皆さん。あまり騒いでいては、アテナもペルセフォネ様も起きてしまいます。横になるだけなりましょう。」

アイコ「さんせー。俺、飲みすぎて頭が痛いし…；」

バイ「私も、少し飲みすぎたかもしれん…；」

アイザ「やはり、未成年の飲酒は身体に良くないという事か…；」

カー「成人の俺より遥かに飲んでたくせに、よく言うぜ。」

ソレ「では、ミーノス殿の仰るように眠りましょう。眠れば多少は良くなりますよ。」


果たして、本当に眠れるのかと思ってしまうが。

それも取り越し苦労になるだけだった。

何せ、酒の効果というのはテキメンである。

数分もすれば、皆が安らかな寝息を立てていたのだから…。