春の女神と記憶の旅
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診察結果は、異常なし。
そう言われて安心して聖域へ戻ってきたはずだった。
しかし―――。
カノン「どういう事だ。もう1週間経とうとしているのに、なぜ葵は目覚めない?」
サガ「私にもわからぬ。」
シャカ「不可思議な事もあるものよ…。我ら聖闘士の見立てでも、現代医学の権威の見立てでも、葵は何処にも異常が無いと言われたものを。」
1週間の間、沙織は付きっ切りで葵の傍にいた。
アテナとしての勤めも手につかず、グラード財団の勤めも執事の辰巳に任せている。
誰かが代わるから休んでくれと言っても聞く耳持たず、ずっと葵の傍を離れないのだ。
アフロ「このままでは、アテナのお体にも触る。いざとなれば、差し入れに軽い睡眠薬でも混ぜて無理にでもお休みいただかなくては。」
童虎「そうじゃの…。今日1日様子を見て、それでも葵が目覚めなんだら考えよう。良いかの、シオン?」
シオン「仕方があるまい。アテナも神とはいえ、生身の人間でいらっしゃるのだ。これ以上の無理を強いられぬ。今日は皆も自宮へ戻るが良い。何かあればすぐに知らせるゆえ。」
全員「「御意。」」
黄金聖闘士たちは教皇宮から出て、己の宮へと戻った。
沙織もそれを小宇宙で知った。
彼らの心配する気持ちも知っているが、それ以上に葵を放っては置けなかった。
現世においても、神代においても、葵は大切な妹。
目覚めるまでは、きっと傍を離れまいと必死で看病しているのだ。
沙織(葵、どうか早く目覚めてください。そして、貴女の可愛らしい笑顔を私たちに見せてください…!)
どれほどの時間がたったのだろう。
時刻は既に真夜中を指し、沙織の疲労もピークに達していた。
いや、本当はピークなどとっくに越えていた。
でも、大切な妹の為ならば、何処までも耐え切って見せると沙織は歯を食いしばっている。
ピクン―――。
握っていた葵の手が微かに動いた。
沙織「葵、気がついたのですか!?」
沙織の声が聞こえたのか、葵はうっすらと目を開けた。
「ここ、は…?」
沙織『葵が、葵が起きましたわ~~~!!!(小宇宙通信フルボリュームバージョン)』
アテナの雄叫び…もとい、歓喜の声は聖域を包み込んだ。
そう言われて安心して聖域へ戻ってきたはずだった。
しかし―――。
カノン「どういう事だ。もう1週間経とうとしているのに、なぜ葵は目覚めない?」
サガ「私にもわからぬ。」
シャカ「不可思議な事もあるものよ…。我ら聖闘士の見立てでも、現代医学の権威の見立てでも、葵は何処にも異常が無いと言われたものを。」
1週間の間、沙織は付きっ切りで葵の傍にいた。
アテナとしての勤めも手につかず、グラード財団の勤めも執事の辰巳に任せている。
誰かが代わるから休んでくれと言っても聞く耳持たず、ずっと葵の傍を離れないのだ。
アフロ「このままでは、アテナのお体にも触る。いざとなれば、差し入れに軽い睡眠薬でも混ぜて無理にでもお休みいただかなくては。」
童虎「そうじゃの…。今日1日様子を見て、それでも葵が目覚めなんだら考えよう。良いかの、シオン?」
シオン「仕方があるまい。アテナも神とはいえ、生身の人間でいらっしゃるのだ。これ以上の無理を強いられぬ。今日は皆も自宮へ戻るが良い。何かあればすぐに知らせるゆえ。」
全員「「御意。」」
黄金聖闘士たちは教皇宮から出て、己の宮へと戻った。
沙織もそれを小宇宙で知った。
彼らの心配する気持ちも知っているが、それ以上に葵を放っては置けなかった。
現世においても、神代においても、葵は大切な妹。
目覚めるまでは、きっと傍を離れまいと必死で看病しているのだ。
沙織(葵、どうか早く目覚めてください。そして、貴女の可愛らしい笑顔を私たちに見せてください…!)
どれほどの時間がたったのだろう。
時刻は既に真夜中を指し、沙織の疲労もピークに達していた。
いや、本当はピークなどとっくに越えていた。
でも、大切な妹の為ならば、何処までも耐え切って見せると沙織は歯を食いしばっている。
ピクン―――。
握っていた葵の手が微かに動いた。
沙織「葵、気がついたのですか!?」
沙織の声が聞こえたのか、葵はうっすらと目を開けた。
「ここ、は…?」
沙織『葵が、葵が起きましたわ~~~!!!(小宇宙通信フルボリュームバージョン)』
アテナの雄叫び…もとい、歓喜の声は聖域を包み込んだ。