春の女神と記憶の旅
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最終話「旅路の果てに。」
「ぅ…。」
葵は目を覚ます。
そこには、聖域の石天井ではなくて木目の天井。
調度品も見た事がないものばかり。
ここは、聖域ではない、海界や冥界でもない。
自分の知らない場所。
葵は混乱する。
「やだ、どこ…? ここ、どこなの…? グスっ、ふぇ……っ!」
今までは誰かが常に傍に居た。
だけど、今は誰も居ない。
とうとう、自分は1人になってしまった。
葵は、誰からも見捨てられたと思い、大声で泣き叫んだ。
「いやぁああああああ!!!」
その叫び声は屋敷中に響き渡り、青銅と沙織は葵の部屋に駆けつけた。
沙織「葵、どうしたのですか!? 葵!!」
「いやぁ、1人はいやぁ……!」
星矢「しっかりしろって、葵!」
瞬「そうだよ。落ち着いて、ゆっくり呼吸して…?」
氷河「誰も、葵を1人にはしないさ。」
紫龍「そうだとも。だから、落ち着くんだ。」
一輝「俺たちが常にお前を守ってやる。」
その声に耳を傾けて、葵はゆっくりと心をなだめていく。
「はっ…、はぁ……。」
沙織「落ち着きましたか? でも、目が覚めてよかった。聖域から日本へ移ってからというもの2日間、貴女は眠り続けていたのですよ?」
「2日、も?」
沙織「ええ。貴女のためと思い無理をさせて海界や冥界へ行ってもらった疲れでしょう。ここは日本の城戸邸。貴女のお家よ?」
「私の、お家?」
沙織「そうよ。貴女は聖域に来る前、ここで暮らしていたのです。ここでゆっくりと養生と静養をしてください。」
「ここでは、何処に行けばいいの?」
一輝「何処へ行く必要もない。今は、ここで養生するんだな。」
「でも、記憶を取り戻さないと…。」
氷河「無理をしてはいけない。今は、記憶を取り戻す事は忘れて、体調を元に戻そう。」
瞬「そうさ。もうすぐ食事の時間だしね。沙織お嬢さん、今日の昼食はここでとりませんか?」
沙織「そうですわね。すぐに用意させましょう。」
誰かが傍に居てくれる事で安心したのか、葵は少しずつ食欲を取り戻して果物ならお代わりできるようになった。
食事を終えた青銅たちは自室へ戻る途中、自分たちに出来る事はないかと話し合った末に、沙織や辰巳に内緒で葵の思い出が詰まった場所へ連れて行こうという事になり、解散した。
沙織にバレたらニケの制裁くらいはあるだろうが、これも葵を想うが故の行動。
早速、その場所をピックアップする作業に取り掛かった―――。
「ぅ…。」
葵は目を覚ます。
そこには、聖域の石天井ではなくて木目の天井。
調度品も見た事がないものばかり。
ここは、聖域ではない、海界や冥界でもない。
自分の知らない場所。
葵は混乱する。
「やだ、どこ…? ここ、どこなの…? グスっ、ふぇ……っ!」
今までは誰かが常に傍に居た。
だけど、今は誰も居ない。
とうとう、自分は1人になってしまった。
葵は、誰からも見捨てられたと思い、大声で泣き叫んだ。
「いやぁああああああ!!!」
その叫び声は屋敷中に響き渡り、青銅と沙織は葵の部屋に駆けつけた。
沙織「葵、どうしたのですか!? 葵!!」
「いやぁ、1人はいやぁ……!」
星矢「しっかりしろって、葵!」
瞬「そうだよ。落ち着いて、ゆっくり呼吸して…?」
氷河「誰も、葵を1人にはしないさ。」
紫龍「そうだとも。だから、落ち着くんだ。」
一輝「俺たちが常にお前を守ってやる。」
その声に耳を傾けて、葵はゆっくりと心をなだめていく。
「はっ…、はぁ……。」
沙織「落ち着きましたか? でも、目が覚めてよかった。聖域から日本へ移ってからというもの2日間、貴女は眠り続けていたのですよ?」
「2日、も?」
沙織「ええ。貴女のためと思い無理をさせて海界や冥界へ行ってもらった疲れでしょう。ここは日本の城戸邸。貴女のお家よ?」
「私の、お家?」
沙織「そうよ。貴女は聖域に来る前、ここで暮らしていたのです。ここでゆっくりと養生と静養をしてください。」
「ここでは、何処に行けばいいの?」
一輝「何処へ行く必要もない。今は、ここで養生するんだな。」
「でも、記憶を取り戻さないと…。」
氷河「無理をしてはいけない。今は、記憶を取り戻す事は忘れて、体調を元に戻そう。」
瞬「そうさ。もうすぐ食事の時間だしね。沙織お嬢さん、今日の昼食はここでとりませんか?」
沙織「そうですわね。すぐに用意させましょう。」
誰かが傍に居てくれる事で安心したのか、葵は少しずつ食欲を取り戻して果物ならお代わりできるようになった。
食事を終えた青銅たちは自室へ戻る途中、自分たちに出来る事はないかと話し合った末に、沙織や辰巳に内緒で葵の思い出が詰まった場所へ連れて行こうという事になり、解散した。
沙織にバレたらニケの制裁くらいはあるだろうが、これも葵を想うが故の行動。
早速、その場所をピックアップする作業に取り掛かった―――。